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猫の魚辞退

タイトルは長続きしないものの例え。映画・読んだ本の感想メモ。追記したり書き直したりも多いからあんまあてにならない。 日付は観た日付とは限らない。

2025'05.06.Tue
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2008'06.21.Sat
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↑こんなのあるのね!
映画の中で、ヒロインが描いたお寺の天井画を塗り絵にしたんだそうです。

映画『ぐるりのこと。』を観てきました。
法廷画家の夫と、子どもを亡くして精神の均衡を崩した妻の物語。

夫婦や家族の日常面では、子どもの死や家族の再会など、劇的なことは一切描かず、その前後の会話をしつこい位に長々と描く。「事件」という点と点を結ぶ長い線である日常というものを、人はいかにして営んでいくものなのか。
アドリブも混じっているのだろうけど、セリフがあまりにも上手くて、「こういうことある!」「こういう人いる!」と、やたら生々しい感情移入をして見てしまう。

逆に、法廷場面では、実際の事件をモデルにした様々な裁判の中で、特に不愉快な場面ばかりを、がっつり見せてくれる(殺人犯に罵られて、子どもを亡くした母親が号泣するところなどなど、コレ見て裁判員なんてやったら精神的に死ぬ、と思った)。
不愉快なのだが、犯人や裁判官を演じているのがやたらに豪華キャストなため、コントか風刺漫画でも見せられているような雰囲気もあり、これがまた、なかなか異様だった。
わざと、なんだろうな。

かわされたり、えぐられたり。
長いのだが、その長さが無駄ではない、不思議な映画だった。

初めて知る、法廷画家の仕事の流れも面白かったな。
法廷の裏で働く面々も一筋縄ではいかない役者さんが揃っていて。
変なベルトのバックルに夢中な寺田農とか、ぶっきらぼうだけど面倒見のいい柄本明とか、とても印象的。モアイの人もいたし(斉藤なんとかさん)。

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ヒロインの、だらりとした母親を倍賞美津子が演じていて。
ラスト・フレンズでも、男にだらしのない母親を同じく倍賞美津子が演じていて。
「若い女性の母親役」ができる女優さんは人材不足なのかしらん。
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2008'04.17.Thu
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映画全編が「米国国防省で保管されている、セントラルパークと呼ばれていた場所で回収されたビデオテープ」という設定。
なので最初から最後まで手持ちのホームビデオ映像(ブレアウィッチもこんなだったのかな←観ていません)。

これは情報として持っていたので、「この手振れ映像、いつ終わるよ」とイライラすることもなく鑑賞。「乗り物酔いしやすい人は注意」って警告があったけれども、乗り物に弱い私にも大丈夫でした(覚悟して行ったせいかな)。

マンハッタンにある友達のアパートでパーティやってたら突然地響きがして、何だ何だとみんなで屋上に上がったら遠くのビルが爆発。「逃げろ!」と外に転がり出たら、何かでっかいものが、途中のビルにぶち当たりながら吹っ飛んできて、よく見たら自由の女神の頭だよこれ!何何何~???とりあえず逃げないと!!!!
・・・というのが「パーティを撮影してたハンディカム」視点でずーっと続いていくのです。
つまり、何がなにやら状態。
ブルックリン橋をパニック状態になって走る群集の様子に、ああ、911以降の映画だなぁ、と感じ入る。

普通の映画のような、状況を俯瞰する「神の視点」が一切なく、主人公達も、政府のエラい人でも軍人でもないので、状況が全くわからないまま、混乱して逃げまどうばかり。
でも「普通の人が現場に居合わせる」ってほんとにこういう感じなんだろう。
ホームビデオな映像はほんとに臨場感たっぷりで、自分も災害(????)に放り込まれた混乱と恐怖をたっぷり味わうことができて、かなり映画体験を楽しめた。

全然次元は違うけれど、空港でシステムトラブルに巻き込まれた時、その場では全く状況が見えず、他でニュース見てる人に情報をもらっていたのを思い出したり。

・・・ということで、自分はパニック体感映画として単純に楽しんだのだけど、観た後にネットを巡ってみたら、みんな台詞や状況の検証に余念がなく、映画では一瞬で、はっきり見えなかった部分をスローにした映像がYoutubeに上がってたり、拡大画像が上がってたり、掲示板が盛り上がっていたり。
なるほど、そういう楽しみ方もあるのかー、と感心した。
あんまり突っ込まなくてもいい気がしなくもないけど・・・。

続編もあるという噂。
謎の種明かしをされるより、もうこれはこれで分からないまま放り出してくれた方が個人的にはいいと思うのだけど。

でもほんとに映像はブレブレ、状況の全体像や真相が全然分からないので、人によっては零点をつける映画だと思う(よって、全然人にオススメ、とかはできない)。
2007'09.26.Wed
<借りたもの>
きみに読む物語 スタンダード・エディションきみに読む物語 スタンダード・エディション
ライアン・ゴズリング レイチェル・マクアダムス ジェームズ・ガーナー

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ニック・カサヴェテス監督 ジーナ・ローランズ主演・・・つまりカサヴェテス一家目当て。
認知症の老婆にラブストーリを読み聞かせる老人と、そのラブストーリーの中身が実は・・・という物語の構造を全部知った上で観るのが残念だなぁと思っていたのだけれど、いや、知らないで観ても割とすぐに把握してしまえた気がする。
シンプルな二重構造のラブストーリーだったけれど、なんか妙に共感する所があって、所々泣きながら観てしまいました。

若者パートで、彼女の方が彼をうおーッと怒って罵って言いたい事を言った挙句に「待ってこれでもう終わりじゃないわよね?」って急におろおろする場面、あれなんかわかるなぁー。

The Last Yugoslavian Football TeamThe Last Yugoslavian Football Team
イビチャ・オシム

ビデオメーカー 2007-03-21
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旧ユーゴ代表がばらばらになっていった姿を描いたドキュメンタリー。
特にオシム中心の構成ではないし、タイトル後付けぽい。
選手のインタビューで構成されているので、その選手をもともと知っている人の方ががっつり楽しめた(というか興味深く観られた)だろうなーと思う。
選手それぞれの問題意識や感覚の微妙な違いが個人的には興味深かった。

ママの遺したラヴソング スペシャル・エディションママの遺したラヴソング スペシャル・エディション
スカーレット・ヨハンソン.ジョン・トラボルタ.ガブリエル・マクト.デボラ・カーラ・アンガー シェイニー・ゲイベル

角川エンタテインメント 2007-09-07
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スカーレット・ヨハンソン、ジョン・トラボルタ主演。
親子モノ。
普通にいい話だったなー。
もうちょっと音楽がよかったら・・・というか、音楽がもっと肝になるべき話だったように思う。


フューネラル/流血の街フューネラル/流血の街
クリストファー・ウォーケン クリス・ペン ヴィンセント・ギャロ

ギャガ・コミュニケーションズ 2007-06-01
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キャスト目当て。
ウォー様、ギャロ、ベニチオ・デル・トロ、クリス・ペン、イザベラ・ロッセリーニ・・・という超濃厚キャストによる地味なギャングもの。
空気のねっとり感がよかったけれど、話的にはフツウ・・・というか、立ち切れない「やり方」があまりにもこう、器が小さくて逆に切ないというか。

お棺を開けたら中にギャロ、という冒頭で薄く笑ってしまった。あまりにも似合うのはなんでだ?

<映画館で観たもの>
キサラギ スタンダード・エディションキサラギ スタンダード・エディション
香川照之 ユースケ・サンタマリア 塚地武雅(ドランクドラゴン)

キングレコード 2008-01-09
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(そういえば観たって書いてなかった)
ネットで知り合ったアイドルオタクたちが一室に集う密室劇。
脚本が見事で、予想をはるかに越える面白さだった。
後半、アイドル本人の映像を出しちゃった所があからさまにダレて失敗だったので、アイドル役の子を出さざるを得ない大人の事情があったんではないかと勘ぐってしまったり。

オフサイド・ガールズオフサイド・ガールズ
シマ・モバラク・シャヒ サファル・サマンダール シャイヤステ・イラニ

ジェネオン エンタテインメント 2008-05-23
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スタジアムでの試合観戦を禁じられている女の子たちが、なんとかワールドカップ予選を観ようとあの手この手。
女同士の団結っぷりやきゃーきゃーした感じが上手い。どこの国でも一緒なんだなぁ。
2007'09.05.Wed
今宵、フィッツジェラルド劇場で [DVD]今宵、フィッツジェラルド劇場で [DVD]

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アルトマンの遺作。
冒頭、劇場の裏方で、だらだらだらだら色んな人が会話してるところをずーっと映してて(そこで退席しちゃう人が何人かいた)、うわー!絵に描いたようなアルトマンの映画だなぁ・・・と。
なんだかこう・・・最後に、好きな映画文法と、音楽と、いい役者さんとで、のびのび存分に楽しんで映画を作ったんだなぁ・・・なーんて思ってしまった。
長く続いた劇場最後の日を描いた映画だって点でも、その日、自分の楽屋で、恋人とまだまだヤる気まんまんなまま椅子で亡くなってたおじいちゃん歌手の存在までも、全てが象徴的・・・って考えたらベタすぎるんだろうけど。

ほんとにもうあまりにも遺作然としていて、敬服しました。
遺作って知らずに観たらどうだったかしら?
2007'05.19.Sat
■GOAL!
海外サッカーに詳しい人が「おお、**がこっそり出ているよ!」「おお、あれが**スタジアムだよ!」「おお、あれは何年何月何日の事件が元ネタだよ!」などとくふふと愉しむ作品かと思っていて、詳しくない自分は敬遠していたのだけれども、別に詳しくなくても面白く見られるサクセスストーリー(・・・の途中まで)だった。
※詳しかったらもっと面白いのかも知れないけれどもそれは分からない。

ダニエル・ジョンストンに続いて、この作品でも、やっぱり才能っていうのは見出されてナンボだなぁ、と思ったのでした。
で、見出した人っていう存在は、見出して世に出す瞬間は不可欠だったとしても、その後はビミョウで切ないものだよなぁ・・・などと妄想したり。
・・・いや、この作品では別にまだ何も起ってないけど、ダニエル・ジョンストンの方で、ジョンストンの作品を大事に大事に管理して世に出す努力をした挙句に、病状が悪化したジョンストンにクビにされるマネージャーを観たばかりなので。

■25年目のキス
ツタヤの会員証の更新案内で「一本無料」券をもらったので利用。
気分的にもうただただ単純に楽しめそうな作品がいいなぁ・・・と思って借りたのだけれど、なんかコメディにしたって不自然で痛々しくて、居心地の悪い作品だった。
まあすがすがしい終わり方だし、終わりよければ、なんだけど。
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