2010'03.31.Wed
最近、感想も書けないほどに韓国映画が凄過ぎ。
『母なる証明』、『チェイサー』、『殺人の追憶』・・・どれも強烈なイメージが残ってる。今やってる『息もできない』も見逃せない。
で、『息もできない』と同じく去年の東京フィルメックスで評判だった『渇き』。
女性とその愛人が共謀して、女性の夫を事故に見せかけて殺す。殺された男の母親はショックで全身が麻痺して動けなくなり、車椅子の上からただただ、息子を殺した犯人どもがのうのうと生活を愉しむのを凝視する・・・というだけで、どろどろ映画にできるところに、愛人が吸血鬼、というネタを加えて、さらに血みどろな物語に・・・。
主人公は清く正しい神父さん。
元々はホスピスのような所で、死を前にした患者さんの心を救済する仕事をしていたのが、死に行く人を助けるよりも、人が生き延びることの方に役に立ちたくなり、志願して難病の研究所の実験体になる。
ところがその実験過程で、何故か吸血鬼になってしまう。
禁欲的な生活をし、自分を犠牲にしてでも人を救おう救おうとしてきた彼が、人を犠牲にしないと生き延びられない身体になってしまう(途中までは無理して、輸血用の血液パックなどを飲んでいるのだが)。
血が飲みたい、ということはつまり、生きたい、ということで。生への渇望が増幅するのと同時に、性欲も抑えられなくなる。
そして「再会した昔の知人の妻」と愛人関係になり、彼女を貪る。
(ああ、性欲って生欲なんですね・・・と妙に感心した)
女性のほうはみなしごで、引き取ってくれた家の息子とそのまま結婚させられている。
この息子が実に(観ているこっちもイライラするような)バカで。
ああ、自分は一生この家に閉じこめられて、バカ男とつまらない人生を送るのか、逃げたい、逃げ出したい、と、悶々としている。
その人生に登場したのが神父さん。
神父さんの同情を買うために、あらゆる手を尽くし、彼を手に入れる。
タイトル通り、渇きを満たそう満たそうとし、生だの性だのを貪るうちに、血みどろの混乱にハマっていく男女の話(そしてそれを車椅子からじっとり見つめるお婆さん)。
凄かったのが、混乱の中で、男性がどんどん途方に暮れていくのに対し、女性がどんどん生き生きして、なまめかしく、美しくなっていく所。そのパワーったら!
韓国の肉食女子の迫力の前には、総草食日本人はひれ伏すばかりですよ。そう、基本肉食だよね、韓国。
お隣の国とはいえ、考え方というか、精神の根本的な所やパワーが全然違うように思う。
その違いに「うわー!その発想はないわー!すげー!」ってなるために、韓国映画を観ているところが少なからずあって、そこが自分的にはちょっと後ろめたいかも。
(あ、『子猫をお願い』は素でよかったが)
『母なる証明』、『チェイサー』、『殺人の追憶』・・・どれも強烈なイメージが残ってる。今やってる『息もできない』も見逃せない。
で、『息もできない』と同じく去年の東京フィルメックスで評判だった『渇き』。
女性とその愛人が共謀して、女性の夫を事故に見せかけて殺す。殺された男の母親はショックで全身が麻痺して動けなくなり、車椅子の上からただただ、息子を殺した犯人どもがのうのうと生活を愉しむのを凝視する・・・というだけで、どろどろ映画にできるところに、愛人が吸血鬼、というネタを加えて、さらに血みどろな物語に・・・。
主人公は清く正しい神父さん。
元々はホスピスのような所で、死を前にした患者さんの心を救済する仕事をしていたのが、死に行く人を助けるよりも、人が生き延びることの方に役に立ちたくなり、志願して難病の研究所の実験体になる。
ところがその実験過程で、何故か吸血鬼になってしまう。
禁欲的な生活をし、自分を犠牲にしてでも人を救おう救おうとしてきた彼が、人を犠牲にしないと生き延びられない身体になってしまう(途中までは無理して、輸血用の血液パックなどを飲んでいるのだが)。
血が飲みたい、ということはつまり、生きたい、ということで。生への渇望が増幅するのと同時に、性欲も抑えられなくなる。
そして「再会した昔の知人の妻」と愛人関係になり、彼女を貪る。
(ああ、性欲って生欲なんですね・・・と妙に感心した)
女性のほうはみなしごで、引き取ってくれた家の息子とそのまま結婚させられている。
この息子が実に(観ているこっちもイライラするような)バカで。
ああ、自分は一生この家に閉じこめられて、バカ男とつまらない人生を送るのか、逃げたい、逃げ出したい、と、悶々としている。
その人生に登場したのが神父さん。
神父さんの同情を買うために、あらゆる手を尽くし、彼を手に入れる。
タイトル通り、渇きを満たそう満たそうとし、生だの性だのを貪るうちに、血みどろの混乱にハマっていく男女の話(そしてそれを車椅子からじっとり見つめるお婆さん)。
凄かったのが、混乱の中で、男性がどんどん途方に暮れていくのに対し、女性がどんどん生き生きして、なまめかしく、美しくなっていく所。そのパワーったら!
韓国の肉食女子の迫力の前には、総草食日本人はひれ伏すばかりですよ。そう、基本肉食だよね、韓国。
お隣の国とはいえ、考え方というか、精神の根本的な所やパワーが全然違うように思う。
その違いに「うわー!その発想はないわー!すげー!」ってなるために、韓国映画を観ているところが少なからずあって、そこが自分的にはちょっと後ろめたいかも。
(あ、『子猫をお願い』は素でよかったが)
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