2008'06.21.Sat
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↑こんなのあるのね!
映画の中で、ヒロインが描いたお寺の天井画を塗り絵にしたんだそうです。
映画『ぐるりのこと。』を観てきました。
法廷画家の夫と、子どもを亡くして精神の均衡を崩した妻の物語。
夫婦や家族の日常面では、子どもの死や家族の再会など、劇的なことは一切描かず、その前後の会話をしつこい位に長々と描く。「事件」という点と点を結ぶ長い線である日常というものを、人はいかにして営んでいくものなのか。
アドリブも混じっているのだろうけど、セリフがあまりにも上手くて、「こういうことある!」「こういう人いる!」と、やたら生々しい感情移入をして見てしまう。
逆に、法廷場面では、実際の事件をモデルにした様々な裁判の中で、特に不愉快な場面ばかりを、がっつり見せてくれる(殺人犯に罵られて、子どもを亡くした母親が号泣するところなどなど、コレ見て裁判員なんてやったら精神的に死ぬ、と思った)。
不愉快なのだが、犯人や裁判官を演じているのがやたらに豪華キャストなため、コントか風刺漫画でも見せられているような雰囲気もあり、これがまた、なかなか異様だった。
わざと、なんだろうな。
かわされたり、えぐられたり。
長いのだが、その長さが無駄ではない、不思議な映画だった。
初めて知る、法廷画家の仕事の流れも面白かったな。
法廷の裏で働く面々も一筋縄ではいかない役者さんが揃っていて。
変なベルトのバックルに夢中な寺田農とか、ぶっきらぼうだけど面倒見のいい柄本明とか、とても印象的。モアイの人もいたし(斉藤なんとかさん)。
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ヒロインの、だらりとした母親を倍賞美津子が演じていて。
ラスト・フレンズでも、男にだらしのない母親を同じく倍賞美津子が演じていて。
「若い女性の母親役」ができる女優さんは人材不足なのかしらん。
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