忍者ブログ

猫の魚辞退

タイトルは長続きしないものの例え。映画・読んだ本の感想メモ。追記したり書き直したりも多いからあんまあてにならない。 日付は観た日付とは限らない。

2025'05.07.Wed
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2008'06.21.Sat
リキテックス 「ぐるりのこと。 花の天井画ひまわりセット」リキテックス 「ぐるりのこと。 花の天井画ひまわりセット」

Liquitex
売り上げランキング :

Amazonで詳しく見る by G-Tools


↑こんなのあるのね!
映画の中で、ヒロインが描いたお寺の天井画を塗り絵にしたんだそうです。

映画『ぐるりのこと。』を観てきました。
法廷画家の夫と、子どもを亡くして精神の均衡を崩した妻の物語。

夫婦や家族の日常面では、子どもの死や家族の再会など、劇的なことは一切描かず、その前後の会話をしつこい位に長々と描く。「事件」という点と点を結ぶ長い線である日常というものを、人はいかにして営んでいくものなのか。
アドリブも混じっているのだろうけど、セリフがあまりにも上手くて、「こういうことある!」「こういう人いる!」と、やたら生々しい感情移入をして見てしまう。

逆に、法廷場面では、実際の事件をモデルにした様々な裁判の中で、特に不愉快な場面ばかりを、がっつり見せてくれる(殺人犯に罵られて、子どもを亡くした母親が号泣するところなどなど、コレ見て裁判員なんてやったら精神的に死ぬ、と思った)。
不愉快なのだが、犯人や裁判官を演じているのがやたらに豪華キャストなため、コントか風刺漫画でも見せられているような雰囲気もあり、これがまた、なかなか異様だった。
わざと、なんだろうな。

かわされたり、えぐられたり。
長いのだが、その長さが無駄ではない、不思議な映画だった。

初めて知る、法廷画家の仕事の流れも面白かったな。
法廷の裏で働く面々も一筋縄ではいかない役者さんが揃っていて。
変なベルトのバックルに夢中な寺田農とか、ぶっきらぼうだけど面倒見のいい柄本明とか、とても印象的。モアイの人もいたし(斉藤なんとかさん)。

-----
ヒロインの、だらりとした母親を倍賞美津子が演じていて。
ラスト・フレンズでも、男にだらしのない母親を同じく倍賞美津子が演じていて。
「若い女性の母親役」ができる女優さんは人材不足なのかしらん。
PR
Post your Comment
Name:
Title:
Mail:
URL:
Color:
Comment:
pass: emoji:Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
無題
俺も今日見てきました。
木村多江の熱演をさらりとかわすリリーさんみたいな、とても絶妙な絡みでしたね。
映画のストーリーとしては、劇的ではなく小さな積み重ねで時代の流れを表現するうまさというか、二人が夫婦になるにも熟成が必要というか、俺好みのスロー映画でした。
ただの夫婦の物語だと単調だったと思うけど法廷のシーンがうまくアクセントになってましたね。
それと、あの中でリリーさんが書いた法廷画は1枚だけかしら?
天井画塗り絵は、うちのママンにプレゼントしてあげたいw
hachiuma: 2008.06/29(Sun) 03:25 Edit
無題
あれがリリーさんじゃなくて浅野忠信だったら、あんなにいい感じにならなかっただろうね、と話してました(笑)。
キャスティングもよかったねえ。

リリーさんが書いたのって、あのマンガっぽいやつかしら?おじさん3人並んでる・・・。
sha: 2008.07/02(Wed) 19:20 Edit
trackback
この記事のトラックバックURL:
[165] [164] [163] [162] [161] [160] [159] [158] [157] [156] [155
«  BackHOME : Next »
ブログ内検索
プロフィール
HN:
sha
性別:
非公開
アクセス解析
バーコード

猫の魚辞退 wrote all articles.
Powered by Ninja.blog * TemplateDesign by TMP  

忍者ブログ[PR]