2008'09.06.Sat
フランス映画の秘宝が始まったので、通います。
あらすじとデータはリンク先の朝日新聞社のサイトから引用。
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最後の切り札 1942年/105分/35mm/白黒/監督:ジャック・ベッケル
Dernier atout
南アメリカのある都市のホテルで、一人の男が撃ち殺される事件が起こる。捜査を担当するのは、警察学校の生徒で甲乙付けがたく優秀なクラランスとモンテスの二人。良き仲間でありライバルでもある二人は、先に事件を解決することでどちらが優秀か決めることにする。アメリカ映画の影響が見受けられる刑事もので、ベッケルの長編デビュー作。
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所々笑いも入れて、アメリカ映画のテンポの良さを入れよう入れようとしてるのに、でもやっぱりまったりフランス・・・な感じが面白かった。
警察学校の「男の友情!」な感じが素敵。
常々、フランス人の「いい男」の定義がおかしいと思っているのだけど、この頃の俳優さんは普通にかっこいいな。
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肉屋 1969年/93分/35mm/カラー/監督:クロード・シャブロル
Le boucher
女教師エレーヌと、戦争帰りで今は肉屋のポポールは、結婚式で知り合い仲の良い友達になる。その後、女性の連続殺人事件が起こり、エレーヌはその現場に誕生日の記念にポポールに贈ったライターが落ちているのを発見するが…。スリラーの巨匠シャブロルを代表する作品の一つで、当時の妻ステファーヌ・オードランがエレーヌを演じている。
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サスペンスだよね!と気合いを入れて観ていると、ずーっと教師と肉屋が友情をはぐぐんでいく様子が描かれる。
ずーっと、羊の肉を焼いたり、キノコ狩りに行ったり、誕生日プレゼントあげたり、天井を塗り替えたり。
時々不穏な音楽が流れたり、殺人事件が起こったりするのだけど、ヒロイン周辺は一見平和。
でもタイトルが肉屋って言うんだからやっぱりそうでしょうそうでしょうあああああああ!
・・・という感じだった。
ひどい失恋から恋に臆病になっていたヒロイン。
あんな目に遭ったらもう一生恋なんて考えたくもないでしょうに。あんまりだ。
この肉屋はもみ上げが長くてもったりしていて、私の「フランス人の美的感覚に対する疑問」の典型みたいな人だった。
あらすじとデータはリンク先の朝日新聞社のサイトから引用。
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最後の切り札 1942年/105分/35mm/白黒/監督:ジャック・ベッケル
Dernier atout
南アメリカのある都市のホテルで、一人の男が撃ち殺される事件が起こる。捜査を担当するのは、警察学校の生徒で甲乙付けがたく優秀なクラランスとモンテスの二人。良き仲間でありライバルでもある二人は、先に事件を解決することでどちらが優秀か決めることにする。アメリカ映画の影響が見受けられる刑事もので、ベッケルの長編デビュー作。
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所々笑いも入れて、アメリカ映画のテンポの良さを入れよう入れようとしてるのに、でもやっぱりまったりフランス・・・な感じが面白かった。
警察学校の「男の友情!」な感じが素敵。
常々、フランス人の「いい男」の定義がおかしいと思っているのだけど、この頃の俳優さんは普通にかっこいいな。
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肉屋 1969年/93分/35mm/カラー/監督:クロード・シャブロル
Le boucher
女教師エレーヌと、戦争帰りで今は肉屋のポポールは、結婚式で知り合い仲の良い友達になる。その後、女性の連続殺人事件が起こり、エレーヌはその現場に誕生日の記念にポポールに贈ったライターが落ちているのを発見するが…。スリラーの巨匠シャブロルを代表する作品の一つで、当時の妻ステファーヌ・オードランがエレーヌを演じている。
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サスペンスだよね!と気合いを入れて観ていると、ずーっと教師と肉屋が友情をはぐぐんでいく様子が描かれる。
ずーっと、羊の肉を焼いたり、キノコ狩りに行ったり、誕生日プレゼントあげたり、天井を塗り替えたり。
時々不穏な音楽が流れたり、殺人事件が起こったりするのだけど、ヒロイン周辺は一見平和。
でもタイトルが肉屋って言うんだからやっぱりそうでしょうそうでしょうあああああああ!
・・・という感じだった。
ひどい失恋から恋に臆病になっていたヒロイン。
あんな目に遭ったらもう一生恋なんて考えたくもないでしょうに。あんまりだ。
この肉屋はもみ上げが長くてもったりしていて、私の「フランス人の美的感覚に対する疑問」の典型みたいな人だった。
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2008'07.11.Fri
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キャストに惹かれて借りたのだが、ぼわーんとした綺麗な映像に、自分語りモノローグがかぶさる短編5本オムニバス。
ポエム映画苦手・・・・。
なんだか映像関係の学校の女子が卒業制作に作ったみたいな。
ところでタイトルがジャック・プレヴェール(「天井桟敷の人々」の脚本の人)の「われらの父よ」という詩から取られているそうなのですが、最後にそれが出てくるまで全然気づかなかった。
というのも、私が知っていた訳はこれ↓
「天にましますわれらの父よ そちらにおいでをねがいます
地上は われらがのこりましょう こちらも 時おりすてきです」
で、映画だとたぶんこっちの訳が引用されている↓
「天にまします我らの父よ、天にとどまりたまえ
われらは地上に残ります この世界はときどき美しい」
個人的には前者の方が好きだけれど、タイトルとしては「世界はときどき美しい」の方がびしっとキマるから、後者の方が端正な訳なのかしらん。
こういう訳もあった↓
「天にましますわれらの父よ どうかそこに止まり給え
だが 僕らは地上に止まろう ときにはかくも美しいこの世に」
翻訳って面白くて怖い。
私がこの詩を知ったのは、「たんぽぽクレーター」という小児科専門医療都市が舞台のSFマンガ(復刊してないかなぁと検索していて、「少女漫画でしかありえない特異な牧歌的ハードSF」という評をしてる人を見つけた。深く同意)。
子供がテーマの本には最初の訳がぴったりですね・・・。
まあつまり話題をそらしたくなる程度の映画だったということで。
2008'07.06.Sun
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さて、そしてロシアンマフィアがギトギトと戦うのを観た後は(銃は使わず、ナイフやら素手なので、余計にグチャドロだったのだ)、口直しに続けてこちらの作品を。
『サンキュー・スモーキング』の監督さんだった(あれも面白かった!)。
うわぁ、英語が分ったらもっと楽しいのに!っていう(たぶん)軽妙な脚本。
セリフ中に固有名詞をちりばめる辺りとか、ちょっとサブカルっぽいというか・・・なんとなく『ゴースト・ワールド』を思い出した。でもあれは観た後、死にたくなるけど、こっちは明るい気持ちで観終えられる辺りがよかった。
とはいえ、『ゴースト・ワールド』があのメガネの女の子に感情移入しまくったのとは違い、この作品では妊娠する16才のヒロインではなくて、ヒロインが生む子供を引き取ろうとする夫婦の妻の方(本当は自分の子供が欲しいのだが、できなかった)にめさめさ感情移入。彼女が、ヒロインのお腹の赤ちゃんに話しかけるシーンは泣いてしまった。
旦那さんがロックスターになりたかったのに・・・という夢を捨てきれずにいるオタクなのだけど、自分もそういう人と付き合ってたし!(笑)
「もう大人なんだし、大人として頑張ろうよ!」という言い分って、もちろん正しいはずだけど、傍目からはああいう風にきっつく、味気なく映るんだろうなー、なーんて思ったり。ははは。
まあでも、諦めきれない夢がある方がまだマシなんだってことも最近学んだけどね(ぼそ)。
2008'05.15.Thu
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この白と黒の手が組まれてる写真がかっこよくて、公開時からチラシを大事にしてましたが、観てはいなかった・・・。
すっかり人種を超えた純愛モノだと思い込んでいたら違ったし。
この映画のカップルは、建築家としてある程度の成功をおさめ、綺麗なお家に住んで、白人社会で頑張って生きてる黒人男性と、貧しいイタリア系移民の白人女性。
この細かい設定で、もう監督が黒人vs白人っていう二元論にとどまるつもりはなく、黒人の中にも、成功した層、貧しい層、色がより黒い人、薄い人、ジャンキー、色々な層が牽制しあっており、白人の中でもそれは同じで、貧富の差も、民族の違いも、それおぞれの思惑も色々っていう状況が描きたかったんだなぁというのが分かる。
・・・分かるのだが、それを色々詰め込みすぎて、最後何が言いたいんだか分からなくなっちゃって終わっちゃった感が。
テンポも間延びした部分が多かったし、この段階のスパイク・リーはまだ私の気に入ったコンパクトな作風は身に付けていなかったようなのでした。
キャストが異様に豪華。
ヒロインのボーイフレンド役がジョン・タトゥーロ、その父親役がアンソニー・クイン。主役の兄役サミュエル・L・ジャクソンはジャンキー役を熱演(一番印象に残る)。そのガールフレンドとして、これがデビュー作らしいハル・ベリー(ジャンキーの凄い騒々しい女役)。あとちょい役だけど、主人公の会社の経営者役でティム・ロビンスが出てたり。
主役二人より周りに目が行ってしまいましたよ・・・・。
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多民族国家は大変なのだ。が。
アメリカだと色とか民族とか、見た目で割と層の区別がつきやすいけど、日本って、ぱっと見、全然分からない所に思わぬ境界線が引いてあったりして、だから怖いんだよなー・・・と実感したことも最近色々あったりシマス。
2008'04.20.Sun
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これはミュージカルなので、そもそもやや苦手系。
色を徹底的に落として、血の赤だけを際立たせた映像作りとか、やたら道具や歯車にこだわったバートンぽい世界とか、その辺は楽しんで観たのですが。
血はまあいいとして(いいのか?)、復習譚&片思いの湿っぽさに、罪もない人をミンチにして喰うってエピソードが加わることによって、なんていうか「可哀想さ」が薄まってしまったのが残念だった。
『デリカテッセン』みたいなあっけらかんさがないと、人肉エピソードはつらい・・・。
歌の中ではジョニーとアラン・リックマンのデュエットが一番セクシーで、なんだか不思議。
しかしまあ窓越しに目と目があっただけで駆け落ちって、絶対上手くいかないよね、などと若いカップルにツッコミながら帰途に。
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