忍者ブログ

猫の魚辞退

タイトルは長続きしないものの例え。映画・読んだ本の感想メモ。追記したり書き直したりも多いからあんまあてにならない。 日付は観た日付とは限らない。

2025'05.07.Wed
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2008'07.06.Sun
イースタン・プロミス [DVD]イースタン・プロミス [DVD]
出演: ヴィゴ・モーテンセン, ナオミ・ワッツ 監督: デヴィッド・クローネンバーグ

Happinet(SB)(D) 2008-11-14
売り上げランキング : 18916

Amazonで詳しく見る by G-Tools


ヒストリー・オブ・バイオレンスの第二弾、というべき作品。

前作のアメリカからロンドンに舞台を移し、今度はヴィゴがロシアンマフィアを熱演。作中のセリフの半分はロシア語(たぶん英語もロシア訛りなのだろうけど、私には分らず・・・)。
なんでも、単身シベリアに乗り込んで、ロシア語やロシアンマフィア文化を実地で学んできたそうな。あの顔でそんなことしたら、ガチで危険な目に遭いそうだけど、無事の帰還何よりでした。
そうやって取り入れてきた、マフィア文化が、刺青やらジェスチャーやら、作中にふんだんに取り込まれているそうで、しっかり作り込まれた世界観で1時間40分、ロシアルートの人身売買を巡るヤクザのぐちゃぐちゃドロドロが描かれる。
濃厚。映画はこの位の尺が好き。

個人的には、「完璧だ!」とほれぼれした前作には及ばなかったのだけど、それでも映画として美しいとは思った。
この監督に特有だった、あからさまなグチャグチャ非現実世界は影を潜め、テーマが日常生活からちょっと路地に入ると存在する、現実の恐ろしい世界や、どの人間の中にも確かにある狂気や変態性の方に、シフトしてきていて、それを、ギリギリの上品さで描く、ひやひやした感じが好き。そして暴力を、あくまでも痛そうで、残酷で、格好良くなんかないものとして描くのも、筋が通っている(観ている方はつらいんだけど、でも正しい)。
ナオミ・ワッツが「こちら側の善意」として存在していて、光のように綺麗だった。

なんだか最近、異国で暮らす東欧コミュニティについて読んだり観たりが多い。
興味がある事って、自然と集まってくるんだなぁ・・・。
PR
Post your Comment
Name:
Title:
Mail:
URL:
Color:
Comment:
pass: emoji:Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
trackback
この記事のトラックバックURL:
[170] [169] [168] [167] [166] [165] [164] [163] [162] [161] [160
«  BackHOME : Next »
ブログ内検索
プロフィール
HN:
sha
性別:
非公開
アクセス解析
バーコード

猫の魚辞退 wrote all articles.
Powered by Ninja.blog * TemplateDesign by TMP  

忍者ブログ[PR]