2008'07.06.Sun
![]() | イースタン・プロミス [DVD] 出演: ヴィゴ・モーテンセン, ナオミ・ワッツ 監督: デヴィッド・クローネンバーグ Happinet(SB)(D) 2008-11-14 売り上げランキング : 18916 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ヒストリー・オブ・バイオレンスの第二弾、というべき作品。
前作のアメリカからロンドンに舞台を移し、今度はヴィゴがロシアンマフィアを熱演。作中のセリフの半分はロシア語(たぶん英語もロシア訛りなのだろうけど、私には分らず・・・)。
なんでも、単身シベリアに乗り込んで、ロシア語やロシアンマフィア文化を実地で学んできたそうな。あの顔でそんなことしたら、ガチで危険な目に遭いそうだけど、無事の帰還何よりでした。
そうやって取り入れてきた、マフィア文化が、刺青やらジェスチャーやら、作中にふんだんに取り込まれているそうで、しっかり作り込まれた世界観で1時間40分、ロシアルートの人身売買を巡るヤクザのぐちゃぐちゃドロドロが描かれる。
濃厚。映画はこの位の尺が好き。
個人的には、「完璧だ!」とほれぼれした前作には及ばなかったのだけど、それでも映画として美しいとは思った。
この監督に特有だった、あからさまなグチャグチャ非現実世界は影を潜め、テーマが日常生活からちょっと路地に入ると存在する、現実の恐ろしい世界や、どの人間の中にも確かにある狂気や変態性の方に、シフトしてきていて、それを、ギリギリの上品さで描く、ひやひやした感じが好き。そして暴力を、あくまでも痛そうで、残酷で、格好良くなんかないものとして描くのも、筋が通っている(観ている方はつらいんだけど、でも正しい)。
ナオミ・ワッツが「こちら側の善意」として存在していて、光のように綺麗だった。
なんだか最近、異国で暮らす東欧コミュニティについて読んだり観たりが多い。
興味がある事って、自然と集まってくるんだなぁ・・・。
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