2008'07.07.Mon
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最近行ってないなぁ・・・と思ったので、ふと会社の帰りに。
間に合わなかったもう一本は『ミリキタニの猫』だったので、観賞済みだからOK。
これがまた、アメリカに難民として逃れてきたアフガニスタン人が主人公。
世界は、異国に住まざるを得ない人々で満ちているということの現れですね。
前半は、アメリカで作家デビューした主人公が、祖国アフガニスタンでの少年時代を回想。後半は、少年時代に親友に対して犯した罪を償うために、再び祖国へ渡り、恐怖のタリバン相手に大奮闘(・・・ちょっと違う・・・)。
もうとにかく、アフガニスタンで何があったか、どんな国か、知識もないから、状況を懸命におっかけてあれこれ想像し、アフガニスタンの文化に感心し(お祝いの仕方や、求婚の仕方とか)。
映画としてはかなり長尺で、長過ぎで味が薄まった面もあったけれど、でも「状況を人に知らせる」役割はきちんと果たせていたように思う。
回想シーンでの豊かでのんびりしたアフガニスタンと、後半の同じ地がすっかり荒れ果てた様子のギャップの付け方は上手かった。
クライマックスは、あからさまな御都合主義。それがねえ、もうこれは、わざとなんだろうなと。「ほんとにこういう風になったらいいのにね」っていう願いとか祈りみたいなものなんだろうな、と思わず想像してしまう位、そこに至るまでのあれこれはシビアだった。
ところでこのタイトル(劇中のセリフから)は、あちらの慣用句だったりするのかしら。
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映画内で少数民族の少年が差別され、暴行されるシーンがあるせいで、本国では上映禁止。演じた少年たちは暴行を受ける恐れがあるってことで、アメリカに移住せざるを得なくなったとか。
ことによっては真っ向から描くんじゃなく、何か別のやり方があったのかも・・・
・・・・いや、引喩とか暗喩とかは、アメリカ人には通じねえんだよってクローネンバーグも言ってたらしいしな・・・伝えるって難しいな・・・・。
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