2008'06.20.Fri
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ちょっと滞っておりますが。
しかし『ラスト・フレンズ』はとんだ釣りドラマでしたねー。
閑話休題。
自分の中身は半分犬である、本当の犬になって好きな人に可愛がられたい・・・という願望を持つ女性が主人公の、大人のファンタジー物、というのかな。
図書館で借りた時には、あまりの分厚さにびっくり。
序盤は遅々として読み進めなかったけれど、物語が転がりだしてからは、寝食を忘れという感じで、あっという間。
まさか本当に犬になってしまうとは。
主犬公が慕う女性が、兄ばかりえこひいきする独善的な母親と、存在感の薄い父親、近親相姦を強いる兄という家族の、言わば「ベタなどろどろ世界」から逃れられない人で、そこの描写がきつかったのだけれど、それでも読むのは止められないのだった。
この人の描く世界や、セクシュアリティ観(とでも言うか)は、分かりたくないけれど、なんだか気になってしまう感じ。
(逆に、笙野頼子は、分かりたくもないし近づきたくもないという感じかも)
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