2010'02.26.Fri
![]() | パリ、恋人たちの2日間 [DVD] 出演: ジュリー・デルピー, アダム・ゴールドバーグ 監督: ジュリー・デルピー ワーナー・ホーム・ビデオ 2008-10-08 売り上げランキング : 38467 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
予告編が面白そうだったと記憶。WOWOWでやってたので観た。
アメリカ人の彼氏とフランス人の彼女っていうカップルが、彼女の実家があるパリを訪れて経験する、文化のギャップや、世界中の恋人たちが抱える問題満載の2日間の話。
彼氏にとってはフランスってだけで異国にいるわけだけれど、彼女の家族、自分と知り合う前の彼女の交友関係に飛び込むっていうのも、それもまた異国で孤立無援も同様の状況。その右往左往ぶりには泣けた。
もう、のっけから言葉言葉言葉の連続で、もろウッディ・アレンっぽい。彼氏の被害妄想神経質なキャラクターなんてアレンのあのキャラそのもの。で、出てくるフランス人の、特に男性が、みんな下ネタ人種差別発言満載の、感じの悪い下品キャラばっかり。失礼だし、相手がフランス語分かんないとなると目の前で陰口たたくし、うわー!フランス人、サイッテー!
・・・っていう映画をフランス人が撮るのって面白い。やっぱり海外に住んで、自分の地元のお国柄を相対化して観られる人って強いなぁ(監督、主演がジュリー・デルピー)。
劇中、家族の食卓でも、パーティでも、ギャラリー(ヒロインのお父さんが経営してる)でも、会話の発言内容がほんとにほんとに下品で。フランス人の日常会話って、あんなに下ネタばっかり喋ってるもんなんですかね。
そういえば、『それでも恋するバルセロナ』で、ペネロペ・クルスの罵詈雑言のアドリブが、物凄い下ネタ満載だったって何かで読んだけど。
西欧でふつう〜に交わされる会話は、実際かなり日本人の感覚で言うと下ネタ多すぎ、ぐらいな感じなのかしら。いやいや人によるのかな。
外国の雰囲気って基本的に映画で知るばかりだし、それには字幕フィルターがかかるから、なかなか分かりませんね・・・。
ジム・モリソンのお墓って、パリにあるんだね。
彼氏が「パリで観たいとこは?」と聞かれて、「ジム・モリソンの墓とカタコンベ」と、墓ばかり言うのに笑った。
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2010'02.16.Tue
ポー川のひかり
監督:エルマンノ・オルミ
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ギンレイで観てきました。
大好きな『木靴の樹』の監督。
『明日へのチケット』もこの監督のパートが一番好きでした。これが最後の長編という話も。
夏の休暇に入った大学の図書館で、古文書が床じゅうにぶちまけられ、一冊一冊に釘が打ち込まれる、という事件が発生。
古文書研究に人生を捧げてきた老研究者は卒倒。
犯人は若くして地位を築いたその大学の教授で、高そうな車で逃走。携帯を川に放り込み、必要なだけのお金を抜いて(この辺が細かい)財布や上着も放り出し、車を放置して、川沿いのうち捨てられた小屋で隠遁生活開始。近隣の人々とのほのぼのとした交流が繰り広げられるのです(が、その平和な生活を脅かす、開発の足音が・・・)。
つまり、書を捨てよ、人と向き合おう!という話でした。
いやー、話が極端過ぎる気がして。
別に若い教授が「本に没頭してきた人生を変えよう!」と目覚めたならそれはそれで、勝手にやったらいいんですよ。
老研究者が、我が子のように大事にしてきた古文書に危害を加えることはないし、老い先短い人に「あんたの生き方は間違ってる」って言うのも、なんか優しくないような。
青い!青いよ教授!と思ってしまったのは私がおじいちゃん贔屓のせいですか。
本だって素敵だし、人だって素敵で、偏らなければいいんじゃないのかしらん。
うーん、承服しかねるので、監督、もう一作品お願いしたいです・・・。
一面に釘が打ち込まれた本が散らばってる場面で、警察だったかが、「失礼を承知で言うけど何だか現代アートみたい」って言う所がちょっと好き。
監督:エルマンノ・オルミ
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ギンレイで観てきました。
大好きな『木靴の樹』の監督。
『明日へのチケット』もこの監督のパートが一番好きでした。これが最後の長編という話も。
夏の休暇に入った大学の図書館で、古文書が床じゅうにぶちまけられ、一冊一冊に釘が打ち込まれる、という事件が発生。
古文書研究に人生を捧げてきた老研究者は卒倒。
犯人は若くして地位を築いたその大学の教授で、高そうな車で逃走。携帯を川に放り込み、必要なだけのお金を抜いて(この辺が細かい)財布や上着も放り出し、車を放置して、川沿いのうち捨てられた小屋で隠遁生活開始。近隣の人々とのほのぼのとした交流が繰り広げられるのです(が、その平和な生活を脅かす、開発の足音が・・・)。
つまり、書を捨てよ、人と向き合おう!という話でした。
いやー、話が極端過ぎる気がして。
別に若い教授が「本に没頭してきた人生を変えよう!」と目覚めたならそれはそれで、勝手にやったらいいんですよ。
老研究者が、我が子のように大事にしてきた古文書に危害を加えることはないし、老い先短い人に「あんたの生き方は間違ってる」って言うのも、なんか優しくないような。
青い!青いよ教授!と思ってしまったのは私がおじいちゃん贔屓のせいですか。
本だって素敵だし、人だって素敵で、偏らなければいいんじゃないのかしらん。
うーん、承服しかねるので、監督、もう一作品お願いしたいです・・・。
一面に釘が打ち込まれた本が散らばってる場面で、警察だったかが、「失礼を承知で言うけど何だか現代アートみたい」って言う所がちょっと好き。
2010'02.02.Tue
![]() | パラノーマル・アクティビティ [DVD] 監督・脚本: オーレン・ペリ 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
映画の日には、定価じゃ絶対観ないやつを。
低予算ながら高収益を叩き出した、全米ナンバーワンホラーだそうです。
低予算で大ヒット!っていうと、なんかつい斬新さを期待して観てしまう。
久しぶりのホラーだし、目一杯怖さを楽しむよ!
・・・・こ、怖くない・・・
「素人が撮影したビデオカメラに映っていた衝撃映像!」という設定は、もう既に使い古されてしまっており、その趣向だけでは勝負できない。はず。
「何故カメラが回り続けるに至ったか」というあたりの設定を、かなり詰めないと嘘臭くなる。はず。
だと思ったんだけどなぁ・・・。
そもそも、主人公がカメラで映像を撮り続けるのが、不自然なのです。
最初は、同棲中の彼女につきまとう怪現象をとらえるため、という理由があるのだけど、カメラを持ち出して以来、現象がエスカレートしてくることで、彼女が本気で怯えて撮影を嫌がる。なのに執拗にカメラを持ち続けるのが無神経で、観ていて本当に不愉快。何があっても、どういうシチュエーションでも、カメラを手にするのは、そりゃあ監督の都合でしょう?という感じ。普通、彼女が心配ならカメラ取るより先に動くだろ!って所が満載。
もうちょっと、止めたつもりのカメラが勝手に動いてた・・・という怪現象を混ぜるとか、映像のない時間帯を作って、こっちの想像に任せるとか、演出を工夫してくれてもいいと思うのだが・・・。
それと、敵の設定を具体的に悪魔にしてしまったのが、なんか古臭くて興をそがれたんだけど、これは宗教が違うからだろうか。キリスト教徒の悪魔に対する感覚は、もっと恐怖を催すものなのかしらん?
なんだか使い古された手法に頼るだけの、しょうもないホラーだと思いました。
がっかり。
2009'06.21.Sun
![]() | ハゲタカ DVD-BOX 大森南朋, 柴田恭兵, 松田龍平, 栗山千明 ポニーキャニオン 2007-07-18 売り上げランキング : 58 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
・・・の映画版観た。
ドラマのダイジェストではなく、ドラマの4年後という設定のオリジナルストーリー。
映画の製作進行中に、リーマンショックが起こり、世界の経済情勢が大きく変わったために、当初の脚本から大幅に書き換えたとか。
大好きなドラマだっただけに、期待よりも不安が大きい状態での観賞だったけれど、不安が大き過ぎたせいか、思いの外、楽しんで観賞できた。
「買い叩く!」「買い叩く!」「買い叩く!」というドラマでもお決まりの3連発が出た時には、「きゃー!待ってましたー!」と叫びたくなったほど。
ちょっと派遣切りのネタは、詰め込み過ぎた気も・・・とか、
松田龍平にはもうちょっと絡んで欲しかったな・・・とか、
現場に田中泯レベルの存在感の人がいたらよかったな・・・とか、
ちょこちょこと不満はあるのだけれど。
甘ったるい恋愛ネタなぞ絡むこともなく、フジテレビのドラマみたいな(笑)、大げさな演出もなく、いい声、いい演技の役者さんが火花を散らす、真剣勝負の社会派ドラマにどっぷり浸れました。
このシリーズの好きな所は、買収を仕掛けてくる側が完全な悪なのではなく、買収される企業にも、それなりの原因があるという所をちゃんと描くこと。
そして、どちらの「想い」もしっかり描くこと。
ああ、ドラマの続編も作ってもらえないものか。
そういえばこの映画、「スーツ男子萌え」とか「メガネ男子萌え」の女性にもうってつけだと思うんだけど、観客は私よりさらに年上っぽい男性ばっかりで残念。
一見難しそうだけど、「TOB」って言葉だけ知ってれば、あとはついていけるのになぁ(経済音痴の私でも大丈夫だったよ!)。
こういう映画はぜひヒットして欲しいのだけど。
2009'06.12.Fri
![]() | PARIS-パリ- (通常版) [DVD] ジュリエット・ビノシュ, ロマン・デュリス, ファブリス・ルキーニ, アルベール・デュポンテル, [監督]セドリック・クラピッシュ CCRE 2009-08-26 売り上げランキング : 4140 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
で、こちらがギンレイ2本目で、やっぱりフランスの群像劇。
観ていてキャラがぐるぐるしてくる。
さっきピアニストをやってた人が市場のオヤジに!
ギンレイは2本立ての組み合わせが合い過ぎて逆につらい場合が多い。
今度のナチスとユダヤ人もの2本も日を分けたい・・・。
こちらの方が死の色が濃かった分、逆に生命力も強かったような。
「人々の生も死も喜びも悲しみも内包して、パリは今日も」という感じ。
「恋をして中学生みたいになっちゃった老教授」がかわいらしかった。
久しぶりに、そして急に男性とベッドで抱き合うことになった女性が、ずーっともじもじもじもじしていて、「嫌なの?」と聞かれて「そうじゃないけど・・・」ともじもじしていて、しまいに「むだ毛処理してないんだけど」と告白する場面は、そうそう映画では出てこないものだけどなんかリアルだなー。
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