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猫の魚辞退

タイトルは長続きしないものの例え。映画・読んだ本の感想メモ。追記したり書き直したりも多いからあんまあてにならない。 日付は観た日付とは限らない。

2025'05.06.Tue
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2010'02.16.Tue
ポー川のひかり
監督:エルマンノ・オルミ
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ギンレイで観てきました。
大好きな『木靴の樹』の監督。
『明日へのチケット』もこの監督のパートが一番好きでした。これが最後の長編という話も。

夏の休暇に入った大学の図書館で、古文書が床じゅうにぶちまけられ、一冊一冊に釘が打ち込まれる、という事件が発生。
古文書研究に人生を捧げてきた老研究者は卒倒。
犯人は若くして地位を築いたその大学の教授で、高そうな車で逃走。携帯を川に放り込み、必要なだけのお金を抜いて(この辺が細かい)財布や上着も放り出し、車を放置して、川沿いのうち捨てられた小屋で隠遁生活開始。近隣の人々とのほのぼのとした交流が繰り広げられるのです(が、その平和な生活を脅かす、開発の足音が・・・)。
つまり、書を捨てよ、人と向き合おう!という話でした。

いやー、話が極端過ぎる気がして。
別に若い教授が「本に没頭してきた人生を変えよう!」と目覚めたならそれはそれで、勝手にやったらいいんですよ。
老研究者が、我が子のように大事にしてきた古文書に危害を加えることはないし、老い先短い人に「あんたの生き方は間違ってる」って言うのも、なんか優しくないような。
青い!青いよ教授!と思ってしまったのは私がおじいちゃん贔屓のせいですか。
本だって素敵だし、人だって素敵で、偏らなければいいんじゃないのかしらん。

うーん、承服しかねるので、監督、もう一作品お願いしたいです・・・。

一面に釘が打ち込まれた本が散らばってる場面で、警察だったかが、「失礼を承知で言うけど何だか現代アートみたい」って言う所がちょっと好き。
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