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猫の魚辞退

タイトルは長続きしないものの例え。映画・読んだ本の感想メモ。追記したり書き直したりも多いからあんまあてにならない。 日付は観た日付とは限らない。

2025'05.06.Tue
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2010'02.15.Mon
白い野獣(1950)
監督:成瀬巳喜男
出演:山村聡、飯野公子、三浦光子、北林谷栄
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おばあちゃん祭り!と宣言したから…ではなく、長らくHDDに溜まっていた作品を適当に鑑賞したら、出ていました北林谷栄。おばあちゃんの役じゃなかったけれど、声で判別できちゃうのが凄い。

娼婦の更生施設が舞台の群像劇。
売春いけなーい!梅毒こわーい!…という説教映画っぽい作り。
全く宗教は関係ないのだけれど、梅毒=悪魔と解釈できて、ちょっとキリスト教っぽかった。
身体を売ると悪魔にとりつかれますよ!と言わんばかりに、梅毒のせいで、戦争から戻った許婚との結婚に踏み切れない娘や、狂死する娘(これが北林谷栄)が出てきたり、「好きなように生きて何が悪いの?」という娘が改心するきっかけが梅毒への恐怖だったり。
ラストシーン、子供が生まれた朝に、朝日の中に佇む改心した娘のシルエットも、ちょっと宗教画っぽかったし。

いい人が清らかすぎるし、ちょっとケンカや揉め事はあるにしろ、なんだか寮生も海千山千の売春婦集団にしては、素直すぎて生き生きしていない感じ。
退屈はしなかったけれど、もやもやした。

先日『宗方姉妹』で、自虐飲んだくれダメ亭主をやっていた山村聡が、清廉過ぎる寮長役。
役者さんって、観る時は続くなー。
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