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猫の魚辞退

タイトルは長続きしないものの例え。映画・読んだ本の感想メモ。追記したり書き直したりも多いからあんまあてにならない。 日付は観た日付とは限らない。

2025'05.06.Tue
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銀座シネパトスは2スクリーンのうちの片方が名画座になっていて、回数券を出しているのです。
通常1300円のところ、5回分5000円で3ヶ月有効。先月パニック映画祭で『吸血鬼ゴケミドロ』と『ブルークリスマス』を観たので、あと3回分消化しなければ・・・ということで、行って来ました山本薩夫特集。
たぶん、作品を観るのは初めて。

社会派監督・・・あんまり興味ないかも・・・と思ったのだけれど、よーく観たらキャストの上位に伊藤雄之助がクレジット。きゃー!雄之助ー!!
エロ丸出しの生臭坊主の役でした。これを観られただけで満足。1963年作。

物語は、架空の町の町会議員が、私利私欲の限りを尽くす話。
議会の昼食にデラックスカツ丼を頼むのはまだカワイイ方で、視察旅行と称して温泉で豪遊したり、会議と称して料亭で芸者遊びしたり。町おこしに温泉掘ろうぜっていう話になって、土地の買い占め合戦を繰り広げたり、泉質をでっち上げたり。
一応コメディ仕立てなのだけれど、下品なオヤジどもの見苦しいぎゃーぎゃー騒ぎに終始するので、非常に疲れました。

私利私欲を貪る人々が、報いを受けるような展開ではなく、悪い奴は悪いまま私腹を肥やし、まっとうな人は追いやられ、すっきり別の道を行く・・・という、まあ、世の中そういうもんだよね、という展開。
ああ、こういうスタンスの"社会派"なんだなぁ、と学習。

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2本立ての、もう1本はこちら。1955年作。

旅回りの貧乏一座の話。興行主が全然お金を払ってくれなかったり、看板役者の女癖の悪さで揉めたり、食事の算段に苦労したり、子供が病気になったり・・・個性豊かな一座の面々が繰り広げる人情話、わー!こういうのスキスキ!(小津安二郎の『浮草』なんかも好き!)これは社会派という訳じゃなく、普通の(というのも変か)話?と思いきや。
一座は炭坑で興行する事に。そこでストライキが勃発。最初は「興行を邪魔するアカどもが」と偏見に充ち満ちていた一座のメンバーだったのが、労働組合員と小屋を共有し、食べ物を分け合ったりするうちに打ち解けて、労働者のための演劇上演を依頼されて・・・という、しっかり社会派の映画に。なるほどー。
ただし、こちらの方がまだ若々しい希望に満ちていて、後味が爽やか。2本目にこっちでよかった。

津島恵子がちゃきちゃきでかわいかったー!
仲代達矢がクレジットされていたので楽しみにしていたら、最後の方で組合員のひとりとしてちょこっと登場。こ、これだけ?

さて次はどれを観よう?
本当は『にっぽん泥棒物語』が観てみたいけど(雄之助〜)、併映の『証人の椅子』がつらそう。
罪も無い人が不当に酷い目に遭う話は苦手なのです・・・(『それでもボクはやってない』も観られない。加瀬亮なのに)。
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