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猫の魚辞退

タイトルは長続きしないものの例え。映画・読んだ本の感想メモ。追記したり書き直したりも多いからあんまあてにならない。 日付は観た日付とは限らない。

2025'05.06.Tue
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2010'03.10.Wed
ソラニン 1 (ヤングサンデーコミックス)ソラニン 1 (ヤングサンデーコミックス)
浅野 いにお (著)

小学館 2005-12-05
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ソラニン』の試写会に行って来ました。原作既読。
大学は卒業したものの(一人は留年だが)、気分はまだまだモラトリアムな若者たちの物語。

浅野いにおはイタいんですよ、青いんですよ。
いいコトでも、嫌などろどろしたコトでも、キチガイじみた部分でも、もう自分は卒業したモノをつきつけてきやがるんです。それゆえ気になるんだけど、気恥ずかしいというか。
(『おやすみプンプン』まで突き抜けてると、逆に読みやすいんだけど・・・)

特に『ソラニン』は、若い時の自分や周辺が抱えていたもやもやが、まんま描かれていて、なんだか他人とは思えず、ちょっと思い入れがあったのです。
「こんな風になりたい訳じゃないのに、なんでここにいるんだろう。
このままでいいのかなぁ。でも自分は一体何になりたいのかなぁ。」
とか。
「本当はやりたいことがあるんだけど、自分にはそんな才能ないんだろうなぁ。
だからこうするしかないんだろうなぁ。」
とか。
一体どこが自分の居場所なのだろうと、いらいらもやもやしたものを抱えながら過ごしていた、大学卒業したての頃の自分とか、周囲の人達とか、仕事しながら音楽続けていたその頃の恋人とかが、わーっと蘇ってきて、とても正気では観られませんでした。
わー!恥ずかしー!!!!!ばかばかばかばかばかガキガキガキガキ(誰が?)。

なので、映画自体も純粋に評価はできないかも。
結構泣いたりしてしまいましたよ。

といいつつ、評価も試みてみると、思った以上に原作に忠実であろうと頑張り過ぎて空回った感もあったかなぁ。
「これまで拾うか!」って位に、細かいギャグなんかも拾ってる。でも、それだけ拾いまくってるのに、あれ?これは拾わないんだ?っていうポイントが、結構自分の中では大事なとこだったりして。
そして人物描写が薄い。登場人物それぞれが抱えている焦燥感みたいなのが全然描けてなく、それゆえ、種田のあのシーンのインパクトが薄い(あそこでテロップ使うとは思いませんでした!)。たぶん、マンガの文法ではなく映画の文法で描かなければいけないところが、上手くいってないんだろうと思う。
クライマックスのはずのライブシーンは、もうライブってより、あおいちゃんの顔のアップばかり撮りすぎ。しかも曲が盛り上がるところで回想シーン入れやがって、楽曲のヴォリューム落としたのにびっくり。嗚呼せっかくのあおいちゃんの熱唱が。

あれ?けなしてる?

とはいえ!キャストはみんな凄くよく、役者さんの力が、映画の足りない部分を補っていたという感じ。とにかく、あおいちゃんが物凄く上手くてかわいい。ムカつく上司に気持ち悪いメールをもらい、目元をピクっとさせる所など、上手すぎて眩暈がしました。
高良くんも種田にしては顔が綺麗すぎと思ってたけど、思いの他よかった!(イメージ的には、いにお本人なんだけど)
映像も、さすがPV出身の監督さんだけあって綺麗でした!
なのでキャスト目当ての人はいいかも。

ああほんと、あれだけ台詞ひろったのに「死んじゃうなんてずるいよ」は入れないんだなぁ。
自分には凄く印象的な台詞だったんだけど。
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