2010'03.17.Wed
![]() | ウォーターボーイズ スタンダード・エディション [DVD] 出演: 妻夫木聡, 玉木宏 監督: 矢口史靖 東宝 2004-07-30 売り上げランキング : 13648 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
今まで観た事ありませんでした。図書館で借りてみた。
ドラマ→映画・・・っていう、望ましくない順番の観賞だったので、トラブルに次ぐトラブルだったドラマと比べて、あまりにも諸問題がアッサリ解決しすぎに感じたものの(というかドラマはドラマでトラブり過ぎていたし、中庸って難しいね)、サワヤカコメディとして楽しめました。
どのキャラクターがどうドラマに受け継がれたのか、ようやく合点。
スローモーション使う間とかすっごいおかしい。映画な呼吸。
今更だから感じることだと思うんだけど、玉木宏の独特の響きの声って、元からじゃないんだなぁと。
『ロッカーズ』出たり、CD出したりは本作よりも後のことだから、ヴォイストレーニングしたり、歌ったりして声が育ったのだろう。何のかんのと、役者さんって変化していくものなんだね!と感心した。演技力はあんま変わらん(気がした)けれど、いい声ってずいぶんと武器だもの。
ドラマ版の感想の時も書いたけれど、この作品と続編ドラマのヒットが、現在のテレビ局が多用し過ぎてる、映画×ドラマなビジネスモデルにつながった訳だけど。
今後もしばらくこういった路線で行くのか、新しい試みが出てくるか分からないけれど、とりあえず最初に還って、映画は映画、ドラマはドラマで、まっとうなプロがまっとうに作る方向で行って欲しい・・・。
そもそも「ちゃんと作る」が欠けてるよ、最近。
PR
2010'03.11.Thu
![]() | アバター (ジェームズ・キャメロン 監督) [DVD] 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
3DのXpanD方式っていうので観てきた。初3D。
ゴーストは出にくいけれど、視野が暗く、メガネが重いタイプ、らしい。
メガネはニット帽の上からかけてちょうどかな。大きめ。最初字幕だけが手前に見える感じで疲れたけれど、そのうちに慣れたし、噂に聞く酔いもなかったのでよかった。
映像、ほんとに凄いね!
最近の3Dって「飛び出す!」っていうよりも、奥行きなんだなぁ。
それをどうよどうよ?と見せ付けんばかりの、遠近感をつけた構図がいっぱい。
ほほーう(・・・と3Dで観る人はじっくり見惚れるシーンは、2Dやテレビで観る人はちょっと退屈かも)。とりわけ森の中のシーンが美しく、ちらちら小さな虫が飛んでいるのなんて、ほんとに触れそう。
もう、とにかくわー!最新の3Dってこう!綺麗!元画面はどうなってるの?と、メガネをつけたり外したり、目とメガネの距離を変えてみたり、遊んでいるうちに前半は過ぎる。
ストーリーは、侵略の前段階の調査のために、現地人に近づいた主人公が、女性と恋に落ち、元々自分が所属していた侵略者側と戦う・・・という、王道話の異星版。
地球人が現地人と交流する時は「アバター」という現地人に似せて作った、生きた操り人形を使うのです。アバターと精神をシンクロさせて操る・・・というより乗り移るという方が近いかな。
主人公は、半身不随になってしまった海兵隊員。
この設定が上手かった。
普段は車椅子で、足なんてやせ細ってもう棒切れみたいでさ。
ところがアバターに憑依すれば五体満足。異星人に、戦士としての訓練を受け、運動能力はさらに上がる。その「走れるよ跳べるよ、もっともっと、わーい!」という開放的な感じが、3Dの美しい別世界の中で、とても効果的だった。
もともとが訓練された軍人さんなので、異星の厳しい試練に耐え抜けたり、現地人でも難しい技を体得できて、それによって信頼関係を作り上げる点も、説得力がある。
これだったら現地の女性も恋に落ちますわよ。
ただ、クライマックスの戦い方がねえ・・・。
人間側のテクノロジーを分かっているメンバーがいるわけだし、もうちょっと何かいい作戦を立てるんだと思ってたのです。
例えば地の利を活かして、しかるべき地形の場所に戦闘機を追い込み、磁力で混乱・自滅させるとかなんか。
いやー、まさか人数集めるだけ集めて、銃器類に対して肉弾戦するとは思わなかったよ。何あの竹槍部隊。まさしく白人vsネイティブアメリカン。主人公は他部族まで巻き込んで、煽るだけ煽って余計な無駄死に増やしただけじゃん。
少なくとも、大事な場所からは敵を離す方向に行かないか。負けても、勝って敵の飛行機が爆発しても、いずれにしろ地表には被害が及ぶわけだし・・・。
てゆーか、ラスボスのあのおじさんを拉致して、不思議な木に縛りつけておくだけで済んだのでは?
そんなこんなで、戦闘場面では疑問符が点滅しまくり。
ここでもキャラクター設定が活きてるよなーと感心した。
味方に、戦いの作戦を立てる能力がある人が全然いないんだもんね。
命令される側の筋肉派の軍人さんと、サンプル集めや語学の勉強にだけ夢中な学者バカ・・・だったらああなっても仕方がないのかもな。
(という設定にすることで、作り手も特に奇抜な作戦を考える手間が省け、とりあえず、どんどんばたばたわーわーさせてれば済む)
ああ、とにかく戦いって空しいね・・・・自然とは共存すべきだよ、うんうん。
・・・自分を無理矢理納得させた感はありますが。
とにかく、3Dはスゴイ!見る価値あり!
3D元年集大成作を体感できて、満足!
色々と調べれば調べるほど、3D観るならアイマックスらしい(撮影方式でまた違うらしいけど)ので、今度は109シネマズでティム・バートンのアリスを観てみようっと。
2010'03.03.Wed
![]() | ある日どこかで 【ベスト・ライブラリー1500円:80年代特集】 [DVD] 出演: クリストファー・リーブ, クリストファー・ブラマー 監督: ジュノー・シュウォーク ジェネオン・ユニバーサル 2010-02-03 売り上げランキング : 20521 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
午前十時の映画祭で観ました。
このイベント初めて行ったのですが、平日の午前中なのに、「みんな何者?」という位、混んでいる!(自分もか)
タイムスリップ恋愛ものです。
タイムスリップ恋愛ものは、基本的に切ない方向に行く傾向が。
色々と凄かった。
主人公が、宿泊したホテルの資料展示室で、昔の女優の写真に一目惚れするのだけど、何故そこまでという位の惚れっぷりが凄い。
そしてその女性に会うために、主人公が気合いだけで過去に飛ぶ、という飛び方も凄い。
まんまと飛んでからは、意中の女性にストーカーのごとく猛アタック。この時の、クリストファー・リーブの一途なキラキラ視線がまた実に凄かった。これぞキラキラ。このキラキラだったら、もう仕方がない。やっぱり恋愛に必要なのは視線だ!
そのキラキラと同時に、一目惚れられる女優さんも実に綺麗で、特にきっかけとなる写真が本当に魅力的で、画的な説得力は強固。
もうね、懐中時計は一体どこから出現したんですか、とか、そういうことはどうでもよくなるね・・・。
それにしても。
出会わない方がよかった恋ってあるんじゃなかろうか、いやいや、一瞬でも強烈な輝きを放ったならば、もうそれでオッケーじゃなかろうか・・・という、絶対結論の出ない議論にどっぱまってしまいそうになるラストには、何ともいえない気持ちになりましたよ。
2010'03.03.Wed
![]() | インビクタス/負けざる者たち[DVD] クリント・イーストウッド 監督 売り上げランキング : Amazonで詳しく見るby G-Tools |
ぼわーっと映画ばっかり観ています。
なんか旅行から生きて還るとは思わなかったよー。ほんと、飛行機落ちるんじゃないかと思って、部屋とかがっしり掃除して出かけたもん。・・・いやいや、単なるリセット願望破れたり、なんですよね、これは。
ここは一発がつーん!と傑作を観よう!と、気合いを入れ過ぎて行ったせいもあり、『グラン・トリノ』ほどはハマらなかったんだけど。
10年位したら、本作と『グラン・トリノ』はオバマ政権になった当時の空気を絡めて語られそうな感じがした。従来の強固な考え方を溶かして、人間が変わる話じゃないですか。パーソナルなレベル、国レベルの違いはあるけど。
たぶん、南アフリカも、その後問題続出で、悪くなったことだってたくさんあって、今の雰囲気は全然違うのでしょうけど。劇中の「マンデラ大統領誕生!これからよくなるよ!みんなで変わろうよ!」というキラキラ前途洋々な空気と、「We Can CHANGE!」の空気感が、なんかかぶりました。
本作は国レベルの話なので、どうしても話が広がり過ぎて、感情移入が難しかったのが、たぶんハマれなかった一因なのだろうけど。
マンデラ解放以前の状況を、ぱきっと絵にして説明したところとか(フェンスに隔てられて、白人はラグビーをやり、黒人はサッカーやってる)。
何気にラグビーのルールをちらちら挿入してくれたところとか。
「この人種混合ボディガードチームが仲良しになる描写があるはず!」と期待させて、その通りにきちんとほのぼのさせてくれたのとか(案外そういう期待って裏切られたりするんですが)。
監督の、職人的な部分に凄くほれぼれした。
それにしてもほんとスポーツって、政治戦略の道具でもあるなぁ。
日本はあんまり活用してないけど(しない、というのは美しくはあるけど。でも敢えてしてない、とは違うようにも)。
2010'02.16.Tue
![]() | オリヲン座からの招待状 [DVD] 出演: 宮沢りえ, 樋口可南子, 中原ひとみ, 宇崎竜童, 加瀬亮 TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D) 2008-04-21 売り上げランキング : 28244 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
「ノスタルジックな雰囲気=豆腐屋のラッパ吹かせとけ」はそろそろやめたらどうかと思う。
『罪とか罰とか』っていう超つまらない作品を観て、やさぐれていたので、加瀬亮とりえちゃんを愛でようと思ったのです。
観ているうちに、これって友達が「二人の無駄遣い」と怒っていたやつだった!という記憶が蘇る。思い出すの遅いよ、がーん。
『ニューシネマ・パラダイス』のうすーい昭和版(何もチャリで隣町とフィルムのやりとり!をまんまやらなくたってー)。
街の人に愛される名画座が舞台でね。仲良し夫婦と助手とでほのぼのと運営していたところが、館主急死。そしてテレビの台頭。助手と後家さんで運営していることに対する下劣な噂も立って、観客は激減。上映フィルムを借りられない位に経営が厳しく・・・。
それでも加瀬亮とりえちゃんが、「一緒に頑張っていきましょう!」って結論を出してですよ。どうやってその苦しい局面を乗り切ったのかは一切描かずに、時代がぽーんと飛んだのにびっくりした。
そのまま話は映画館が遊び場だった幼なじみ夫婦の話へシフト。えー!
お客が1人も入らないような状況だったんですよ。そこからどんな風にしてお客さんを呼び戻したのかが、一番観たいじゃないですか!
一体どうやって今まで生き延びてきたのか、理由が全く判らないので、ラストの挨拶がとっても空々しい(というかあの演説要らなーい!)。
クドくする所と省略する所、間違ってると思う。
もちろん、加瀬亮とりえちゃんは素敵でした。
でも、もっといい作品だったらもっと素敵だったはず!!!むきー!
浅田次郎の作品ってよく映画になるけれど。原作はいいのかなぁ。
何で映画化される作家さんって決まってきちゃうんだろう。
他に面白いのがないのか、「この人の作品チェキしとけば企画書作れるや」って制作側が楽な方に流れちゃってるのか、どっちだ。
![]() | 罪とか罰とか [DVD] 出演: 成海璃子, 永山絢斗 監督: ケラリーノ・サンドロヴィッチ メディアファクトリー 2009-08-07 売り上げランキング : 15164 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
小劇場系の人の映画って苦手で。
*グダグダ
*自分には全く笑えない
*一味の俳優さん大集合で趣味の部活動っぽい
*まとめて言うなら、なんか内輪受けっぽい
*映画の文法は他人の手法をパクる>ガイ・リッチーとかタランティーノとかの
(自分の文法で作ればいいじゃん!)
・・・という偏見があって。
その域を出ませんでしたとさ。
成海璃子って『山形スクリーム』も死ぬほど面白くなかったし、作品に恵まれないね・・・。
ブログ内検索
カテゴリー
最新記事
プロフィール
HN:
sha
性別:
非公開
アクセス解析