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猫の魚辞退

タイトルは長続きしないものの例え。映画・読んだ本の感想メモ。追記したり書き直したりも多いからあんまあてにならない。 日付は観た日付とは限らない。

2025'05.06.Tue
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2010'02.11.Thu
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出演: 若尾文子, 野添ひとみ, 京マチ子 監督: 吉村公三郎

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神保町シアターでやってるオールスター映画特集で観た。
小姑(若尾文子と野添ひとみ)が兄嫁(京マチ子)をいびりまくる話。特に"行き遅れ"という設定の若尾文子が、人生に対するイライラの全てをぶつけてるのに近い八つ当たりっぷり。凄い迫力で、もう怖すぎる。
こういう女性がキーキー言う映画は苦手なのですが、ばあや役の北林谷栄があまりにも面白くって。あの独特の声※で辛辣な苦言を言う言う。ばあやのおかげで、ニヤニヤしたり、すっきりしたり。
作りようによっては、どろんどろんの修羅場話になるところを、なんか奇妙に脱力したコメディに作ってあって、ちょっと面白かった。
カメラの構図も変わってた。

ついでに『娘の冒険』(島耕二1958)っていうのも観た。
京マチ子、野添ひとみ、若尾文子、山本富士子・・・と並べてあっても、ほぼ野添ひとみと京マチ子がメイン(山本富士子があれっぽちの出番でオールスターとか言われても、JARO的にまずいと思うんですが!というか、あんなんでパンダ役に使われるんじゃ、フリー宣言したくもなるわ)。
野添ひとみが、男手ひとつで自分を育ててくれた父親(上原謙)の、恋の手助けをする話。

こっちでは、厳格な野添ひとみのおばあちゃんの役が北林谷栄。元外交官夫人で、英字新聞を読み、台詞に英語がまじる(ホワーイ?とか)・・・という役。これも、先のばあやほどは出番がなかったけれど、「もっとお祖母ちゃんを出してーッ!」と思ってしまう面白さ。
あ、京マチ子の父親役の中村鴈治郎、その想い人?役の浪花千栄子も素敵だった。

うーん、そろそろ森山未來祭りも終盤だし、次は北林谷栄祭りか!

※北林谷栄は、トトロでおばあちゃんの声をやっていた女優さんで、あの「メェーイちゅわーん!」の声です。

そもそもは、京マチ子目当てだったんだけど、2作ともぼわーっとした古風な女性の役で。1本位はちゃきちゃきの役柄を観たかったな。
ああいう「ぼわーっとはっきりしない」のが当時の女性のデフォルトだったと考えると、ほんとうに日本女性の気質って変わったんだなぁ。
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