2009'01.06.Tue
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・・・この実話を原作にした映画『ブタがいた教室』が今年2本目。
教師が食育目的で子供たちに飼育させた一頭のブタ。
そもそもは食べるために飼い始めたものに、子供たちは情を移してしまう。
さあブタを食べるか食べないか?
主演の妻夫木くんは撮影に臨むにあたり、「先生」として子供たちの中に飛び込んだそう。
疑似「先生」と疑似「生徒」が、みんな一緒に過ごして、ブタの面倒を見て、フィクションはノンフィクションになっていく。映画の中で子供たちが繰り広げた「食べる・食べない」論争には台本はなかったそうで、全部子供たち自身から生まれた言葉なんだとか。
テーマは重たいし、子供たちがもうしまいにはオンオン泣きながら話し合う様子は圧巻。
観ている方も色んなことを考えさせられる。
自分は大人だから、大人として、子供にこういうことをつきつけて、放り出すというのも正しいのかどうか、というあたりも考える。
(最後の校長先生の指示は正しかったと思う)
なので、意味のある作品ではあった。
でも、映画としてはものすごーくゆるゆるでありきたりの作りだったと思う。
描くべき所をはしょりすぎだし(家畜に名前をつけることを、どういう過程で許したのか、夏休みの食事はどうなったのか、などなど)、父兄や教頭先生?(大杉漣)なんかはキャラクターが単純過ぎ。これ、もっと違う作り方をしていたら、恐ろしい名作になったと思うんだけど・・・。
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