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猫の魚辞退

タイトルは長続きしないものの例え。映画・読んだ本の感想メモ。追記したり書き直したりも多いからあんまあてにならない。 日付は観た日付とは限らない。

2025'05.06.Tue
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2010'02.03.Wed
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Dr.パルナサスの鏡』を観てきました。
監督はテリー・ギリアム。
撮影中にメインキャストのヒース・レジャーが急死し、製作がとん挫。ヒースの直接の知り合いだったジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルの参加で、作品完成にこぎ着けた、という辺りが目玉の作品。
自分はギリアムファンなので、「作品が完成して良かったね!」と御祝儀のつもりで観に行きました。ほんとにギリアムって作品が完成できなかったり、完成しても上映に障害が出たり、妙な運勢の持ち主だと思う。でも生き残ってるんだから凄いなぁ。

そういうわけで、あまり完成度には期待してなかった分、あれ?案外面白かったよ!という印象。

ヒースの代役を3人で、というのは、タイトルでもあるDr.パルナサスの鏡の中の別世界に入ると、顔が別人になる・・・という理屈でした。ヒースが鏡の中に入ると、顔が時にジョニーになり、時にジュードになり、コリンになる。
その辺は、まあファンタジーなんだし、それもいっか、という感じで案外インパクトもなく、流せてしまえた。
で、ひたすらにハリボテ手作り感満載の、ギリアム独特の世界の方にどっぷり。
鏡の中や回想シーンはバリバリのCGで、逆に安っぽく見えて残念だったけど、旅の一座が乗っている、ステージ兼馬車のレトロ感など、登場からもうこれだー!と、どきどきした。物理的には走らせるのに無理があるような、木製つぎはぎの巨大な乗り物がやたら素敵・・・って、ちょっとジブリと近いかも。
女装した警察が踊り狂うシーンはちょっとモンティ・パイソンっぽかったりして、ほろり。
悪魔役がトム・ウェイツで、きゃー!トムー!!!と、どきどき。

結局、自分の好きな感じの物がちりばめられた、おもちゃ箱をわくわく覗くようなノリで、楽しんでしまった。
だから映画としてどう?と言われると、うーん・・・好きな人には好きかも・・・としか言えないような。
繰り返しになるけど、本作の目玉・4人1役は、そんなに印象には残らないです。


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去年観たジャームッシュの新作も、ほんとに「個人の趣味」として好きで好きで。
枝葉ばかりを積み上げたような、小ネタや素敵な建物やほうったらかしの謎や音楽(日本のバンドだった)にわくわくした。
・・・が、退屈な人にはほんとに退屈な映画だろう。
(あ、三木聡の映画も好きな人は同じ感じかな?>自分はちょっと苦手)
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