2010'02.10.Wed
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全員父親が違う一男三女の母子家庭の物語。
あああ、登場人物が、お金にぐだぐだと群がって欲を剥き出しにする話って苦手なのに、観てしまった。というのも、欲望むきだしの兄姉の姿にうんざりしている、末娘役の高峰秀子のクールな眼差しが綺麗だったから。
姉たちが、遣り手だけど嫌らしく腹黒い男を頼って、結局ずるずるべったりになってしまうのに対し、末娘ははとバスのガイドとして自立していて、腹黒男が言い寄ってきてもびしっと突っぱね、独立下宿暮らしに切り替える。で、「いつか本棚を買って、好きな本で一杯にしたい・・・」と夢見たり、隣に住んでいる、ピアノを勉強中の兄妹に憧れたり。
文化系女子だなぁ・・・共感できますよ・・・。
ラストの「産んでくれって頼んだ覚えはないわよ!」「こんなこと言われるなら産むんじゃなかったよ!」という定番中の定番みたいな親子げんかのやり取りも、どんな暴言を吐こうとも、結局のところ愛し合っているのが基本、という描き方でよかった。
親子ってこういうもんだよね、普通(・・・とも言えない世の中だけど、でも自分の生きてる世界では普通だし、これが普通じゃない世界の方がよく分からなくって、たまに困る)。
1時間半ない位の尺なのに濃厚(猫も出てきて!)。映画って本来、この位でも言いたい事はたくさん言えるものなのに!
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そうそう、高峰秀子が乗ってるはとバスの車体の横に「おひとりからお乗りいただけます」とかいう文句が書いてあった。おお、はとバスはこの当時からおひとり様ビジネスを!
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