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猫の魚辞退

タイトルは長続きしないものの例え。映画・読んだ本の感想メモ。追記したり書き直したりも多いからあんまあてにならない。 日付は観た日付とは限らない。

2025'05.06.Tue
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2010'02.04.Thu
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出演: 岸恵子.川口浩.田中絹代.森雅之.仲谷昇.浜村純.岸田今日子 監督: 市川崑

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・・・へオマージュを捧げた、山田洋次監督の『おとうと』を観てきました。
姉役が吉永小百合ってキャスティングな時点でもうファンタジーなわけですが。
小さな商店街を舞台にした、ほのぼの人情モノ、という設定も、かなりもうファンタジーなのだなぁ、としみじみ。もうすぐ駅ビルができて、商店街が危機に・・・?という空気も匂わせつつ、そこはしっかり描かずに、はかない幸せな空間で繰り広げられる悲喜こもごも。
商店会長の笹野高史と、町の歯医者さんの森本レオが、薬屋さんの一人娘の結婚祝いにやってくる・・・なんて絵も夢のようだったよ(個人的趣味?)。

とはいえ、自分はどうしても、自分に甘いあまり人に迷惑をかけまくり、お金にだらしなく、何か起きる都度、誰かにお尻を拭いてもらうのに甘え甘えて、なおかつ自分がどんなに恵まれているのか無自覚な、だらだらしたキャラクターというのが苦手で。
しかも、そういうキャラをずるずると許してしまう、というのも苦手で。
一歩引いて、なるたけ感情移入しないようにして、ああ、鶴瓶は演技上手いなあ・・・笹野さんも加瀬亮も素敵・・・などと、なるたけ高みの見物としゃれこんだ。

蒼井優がバツイチになる、というのは事前に判っていたので、序盤、結婚式を目茶苦茶にした鶴瓶のせいで結婚がダメになるんじゃないといいな・・・と願って願ってはらはらし通し。
だらしない人間と、それを許す周囲のせいで、人一人の一生がぶち壊しになったら、つらいんだもの。
あそこでホントに危惧した通りになっていたら、鶴瓶演じるキャラが憎くて憎くて映画に全く入り込めなかったと思う。そうしなかったところで、監督はホントに優しいんだなあ、と思った。

とはいえ。
死でもって全部今までの悪行チャラ・・・はなぁ。
そんなに都合よく死んで逃げられないよ。ほんとは。
「もうがんばらなくていいよ」と囁かれた途端、息をひきとった所は、ずるすぎて泣いた(同じ事を猫に言ったから。でもその後もしばらく猫は苦しみの中頑張った。まあ、みてるのがつらい、というこちらの我が侭ですがね)。

まあ、ファンタジー、だからなぁ。。。
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