2010'02.25.Thu
好きなドラマの再放送が続いて嬉しい日々(それでいいのか?)。
会計士が主役のNHK土曜ドラマ。毎週水曜日にBS-hiで再放送中(2回まで放送済み)。
これは地味だけど実に面白いんですよー。『ハゲタカ』にあってこれにないのは、キャラ立ちと決め台詞かな・・・(あとセクシーヴォイスかな)。
理想と現実の間で、ぐらぐらと揺れる主人公たち。日本企業のなあなあっぷりと、銀行の半端ないえげつなさ。あと粉飾ってこんな風にやるんだ!とかもね。
原作なしのオリジナル脚本っていう所もスゴイ。
これの茜ちゃんが朝ドラでゲゲゲの女房になるんですね。
これはフジテレビで、平日の夕方毎日放送中(金曜はなし?)。本放送時に前半観ていなかったので、ようやく見通す事に。
劇中では非難轟々だけど、えー!こういう挙動不審で、得意分野だと途端に饒舌になる人、好きだけどなー・・・
・・・いやいやいや、これはやっぱり演じているのが阿部ちゃんだから、っていう点がポイントか("イケメンに限る"ってやつ)。あと、『ブレードランナー』や『未来世紀ブラジル』、日本の花火について熱く語られるのはオッケーだけど、これが別のジャンルだったら、ドラマの中のキャラクター同様、眉を顰めてしまうのかも・・・(・・・あ、そういえば昔『エヴァ』であったわ・・・>どんどん余計な記憶が蘇る)。
本放送は2006年。
ああ、この頃は「おひとりさま」っていう概念はなかったんだなー、と思われる表現が色々出てきて、時代なんてすーぐ変わりますよね、と実感した。
-----
どちらにも塚本高史が出てる。
なんか過去の映画とか観てても、画面のどっかに必ず映ってる気がする。
「唇が赤過ぎる」以外、特に印象はないけど、あまりに見続けるとなんか他人とは思えないというか、愛着が湧いてくるような。
最近は高良健吾もそんな感じ(あ、高良って"こうら"って読むの今知った)。
![]() | 監査法人 DVD-BOX 出演: 塚本高史, 松下奈緒, 豊原功補 アミューズソフトエンタテインメント 2008-11-28 売り上げランキング : 9171 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
会計士が主役のNHK土曜ドラマ。毎週水曜日にBS-hiで再放送中(2回まで放送済み)。
これは地味だけど実に面白いんですよー。『ハゲタカ』にあってこれにないのは、キャラ立ちと決め台詞かな・・・(あとセクシーヴォイスかな)。
理想と現実の間で、ぐらぐらと揺れる主人公たち。日本企業のなあなあっぷりと、銀行の半端ないえげつなさ。あと粉飾ってこんな風にやるんだ!とかもね。
原作なしのオリジナル脚本っていう所もスゴイ。
これの茜ちゃんが朝ドラでゲゲゲの女房になるんですね。
![]() | 結婚できない男 DVD-BOX 出演: 阿部寛, 夏川結衣, 国仲涼子, 塚本高史, 高島礼子 ポニーキャニオン 2006-12-20 売り上げランキング : 1433 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
これはフジテレビで、平日の夕方毎日放送中(
劇中では非難轟々だけど、えー!こういう挙動不審で、得意分野だと途端に饒舌になる人、好きだけどなー・・・
・・・いやいやいや、これはやっぱり演じているのが阿部ちゃんだから、っていう点がポイントか("イケメンに限る"ってやつ)。あと、『ブレードランナー』や『未来世紀ブラジル』、日本の花火について熱く語られるのはオッケーだけど、これが別のジャンルだったら、ドラマの中のキャラクター同様、眉を顰めてしまうのかも・・・(・・・あ、そういえば昔『エヴァ』であったわ・・・>どんどん余計な記憶が蘇る)。
本放送は2006年。
ああ、この頃は「おひとりさま」っていう概念はなかったんだなー、と思われる表現が色々出てきて、時代なんてすーぐ変わりますよね、と実感した。
-----
どちらにも塚本高史が出てる。
なんか過去の映画とか観てても、画面のどっかに必ず映ってる気がする。
「唇が赤過ぎる」以外、特に印象はないけど、あまりに見続けるとなんか他人とは思えないというか、愛着が湧いてくるような。
最近は高良健吾もそんな感じ(あ、高良って"こうら"って読むの今知った)。
PR
2010'02.04.Thu
![]() | 僕たちの戦争 完全版 [DVD] 出演: 森山未來, 上野樹里 バップ 2006-12-21 売り上げランキング : 26463 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
引き続き森山未來祭り。
これはTBSのスペシャルドラマの完全版のようです。脇役は玉山鉄二、古田新太、麻生祐未、樹木希林・・・と超豪華。タマテツ出演は知らなかったので、途中でわー!出てたんだー!と、御褒美気分でした。
原作も読んだ事があるはずだけど、戦時中の特攻隊員の若者と、現代のニートなちゃらちゃらした若者が、事故をきっかけに入れ替わってしまう・・・という設定しか覚えていなかった。
森山未来は特攻隊員とニートの2役。しっかり演じ分けていて、身体の動きからして違いを出していてさすが(軍人ながらのぴしっとした動きとか、上手い)。
軍人くんが、渋谷のごみごみした街や不親切な人々を目の当たりにして、「こんな日本にするために、自分たちは戦ってたのか!」と驚愕するところは、もう現代人全員平謝りだね・・・。
とはいえ、「国のため」は、ホントに大真面目にそうだったのかしら?幼い頃からそういう常識の中で育ったら、もうそういう価値観になるのかしら?命は国に捧げていたのかしら?それとも、表向きはそう言いながら、心の底ではほんとは、身近な誰かを守るために、自分がやらないと!というのを心の支えにしてたのかしら?
全然価値観の違う世界に放り込まれて、「え?自分は死にたくないんだけど!」と右往左往するニート君に共感しながら、色々想像。結局彼も、究極的に守らなければいけない存在を見出して、頑張ることになるし、それにはもちろん共感できるんだけど、でもどうだったのかなあ。「国」って当時は感覚的に、自分の中でどういう位置を占めていたのかなぁ。想像するしかないですけどね。
矛盾点や安っぽい所も多々あれど、結構色んな事を考えられるいいドラマでした。
上野樹里もかわいかったしな。
・・・なーんていう頭の中になっていたタイミングで、今日は能の『朝長』を観て。
16才で自害した源朝長の物語。前半は自害の場となった宿の女長者が最期の様子を語り、後半は朝長の亡霊が語る・・・という内容。
今まで能は、ストーリーよりも言葉や音の調子が何だか心地よい・・・というレベルで、トランスを聞くようなノリで楽しんでいたのだけれど、今日のは何だか語られる内容の細かい所に色々と妄想が働いて、初めてストーリーに浸かって楽しめた。
朝長は、怪我を負い、このままでは雑兵に殺されてしまう、それよりは・・・と自害を選ぶのです。
ああ、そういう場合は自害の方がマシ、雑兵に殺されるのなんて恥、という価値観なんだよなぁ・・・若くしてさぁ・・・と、また時代による死に対する感覚の違いに打たれたのでした。戦って死のう、でもなく、それなりの人に殺されるんじゃないなら、自分から死ぬのか。
(・・・ってことは、雑魚に斬らせるのって物凄い辱めになるんだろうな・・・)
自害に気付いた時にはもう衣に血が染み渡ってて・・・とか、膝を射ぬかれて、矢が馬の脇腹まで突き通されて、取ろうとしても馬が暴れて・・・とか、痛々しい描写が生々しくて、ああ、こういうのを聞いて昔の人は「くぅーッ」と涙したのかなぁ、とか想像してみたり。
観世元雅の作品の可能性が高い、とのこと。室町時代ですね・・・。
2010'02.01.Mon
![]() | リボルバー 青い春 [DVD] 出演: 玉木宏, 森山未來, 佐藤隆太 ケイエスエス 2003-08-22 売り上げランキング : 19282 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
森山未來の出演作を追いかけよう!シリーズ。
wiki先生によると、豊田利晃の『青い春』が評判がよかったことから作られたCS向けテレビドラマらしい。どうせなら豊田利晃に撮らせればよかったのに(あの頃の豊田利晃は良かった)。
森山未來がどうこう言う以前の問題として、全編しょうもないことでグダグダだらだらしていて、観ていて死ぬかと思いました。
玉木宏は、声がよくて存在感はあるけど演技の方はアレなので、メインは別の上手な役者さんにやらせて、美味しいとこだけ持って行くような使い方をすればいいのに(『MW』しかり)。繊細な表現が必要な作品でメインで使えば使うほど、安っぽーく見えてしまって、本人のためにもよくないような・・・。
ちなみに森山未来はサッカー部員の役で、練習で味方が取れないキラーパスを繰り出し、「もっと合わせろ」と言われると、「そんなんじゃ敵に取られるだろ」と反論し、「こんなヘボサッカーやってられっか!」と不貞腐れて部活に行かなくなる。
ナカータ?ナカータのパロディなの?
この作品の見所:国立競技場の前でうろうろしていた森山未來を、「関係者だから後で中を見せてあげる」とだまくらかして、酒に付き合わせる失業者役の大杉漣。
大杉漣はダメ人間とか変態をやると光り輝きますね!
2010'01.25.Mon
![]() | ウォーターボーイズ DVD-BOX 山田孝之 森山未來 瑛太 ポニーキャニオン 2004-01-21 売り上げランキング : 13365 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
『リミット』、『その街のこども』と、森山未來に釘付けなので、出演作を追いかけてみることに。
ちょうどフジテレビオンデマンドが全話パック500円キャンペーンをやっていたので、それを利用してこの連続ドラマをば。
映画のヒットを受けて、テレビドラマで続編・・・という、流れの先駆け的な作品みたいですね。最近は逆かな、ドラマで成功〜続きは映画で!かな。そういう流れも既にうっとおしくなってきたけど。
まあそれはさておき。
ドラマは正直、「シンクロ公演が教育委員会からの申し入れで中止に?」と、「何かしかの障害で、部員の誰かが退部?」この二つのトラブルの繰り返しだけで、1クール突っ走ります。
それでもどんどん観られるのは、キャラクター作りがしっかりしてるせいなんだろうなぁ・・・。
海パン男子がうじゃうじゃ・・・なんて、似たようなキャラを作ってしまったらおしまいなところ、性格、容貌(体型含む)バラバラの5人組それぞれを立たせて、ちゃーんとそれぞれに思い入れできるようにしてある。連続ドラマとして、凄く上手な作りでした。
とりわけ、瑛太の分かり易い嫌味な優等生キャラはよかった。この人、最近はいい人キャラばかりだけど、もっと嫌な人演じてくれたら面白いのに!
ずっと気になっている「また殺される役だよ」な田中圭が、(本作では殺されずに)脇だけど割と美味しい役をやっていたりもした。
しかし最も素晴らしかったのは、主人公(山田孝之)の父親役を演じた浅野和之さん!!!
冴えないオッサンなんだけど、もうその味のある演技に釘付けでした。
調べてみたら元・夢の遊民社の方。バリバリのキャリアの舞台俳優さん。今後もチェックしようと思います(というかNODA MAP番外編の『THE BEE』で観てるはずなのに今更!)。
『ハゲタカ』でも志賀廣太郎さまにハマったし、つくづくオッサンが好きな自分であった。
あ、お目当ての森山未來は、いつもヘラヘラしてて本心や自分のつらい部分をなかなか見せない男の子を凄く上手に演じてて、今まで観た事がなかったキャラだったので、器用だなぁと感心しましたです。
この冬は『外事警察』にハマったりと、志向が暗い方へ行きがちだったので、こういうぱーっと爽やかで、終わり方もすがすがしい作品に心が洗われたよ。
2010'01.22.Fri
新年初エントリー。
今年もよろしくお願いします(今更)。
新ドラマも拾い切れず、お正月映画もさっぱりな今日この頃、観て以来ずーっと尾をひいて心に残ったままの、NHKの阪神・淡路大震災15年特集ドラマ『その街のこども』。
子供の時に震災を経験して、今は神戸から離れて暮らしている男女2人が、1/16の夜に神戸の街を歩きながら色んな話をする、という、森山未來と佐藤江梨子2人芝居に近いシンプルなドラマで。
1/17早朝の追悼式場面は、当日の実際の様子を撮影したものを使ったらしい(朝撮影した素材を、夜ドラマとして放送)。
女性の方は、震災で親友を亡くしたという設定。男性の方は、震災時に親が法外な値段で屋根修理を請け負って大儲けして(震災バブルってやつでしょうか)、そのせいで神戸の街にいられなくなり、母親も出て行ってしまった、という設定。
「友達を亡くした」というのは、本人からしたらとてもとても大きな出来事でも、家族を亡くしたり、自分の家が壊れたりした人に比べたら、相対的にはささやかな傷になってしまう。大っぴらにぶちまけて悲しんだりすることが憚られるかも知れない。
「親があこぎな商売をした」なんて、無力な子供だったにしても、そこから受けた傷については、それこそ大っぴらには言えない。
言えない傷は、深く深く、ずっと残る。
震災モノというと、絵になりやすい悲劇がクローズアップされがちだ。でも、本当はそれだけじゃない。ささやかだったり、美しくなかったりする傷、癒されないままひっそりと胸の奥に眠る傷は、たぶんもっともっとたくさんあるんだ、と今更ながら気付かされた。
人の気持ちや、人との関係性ががらっと変わってしまうことだって、数多くあっただろう。えげつないことも、たくさんあっただろう(劇中でも「焼き芋1本2000円で売りつける人がいた」って話が出ていた)。15年たって、そういうことにもスポットがあてられるように、ようやくなったんだ。
静かに静かに会話を積み重ねることで、複雑に入り組んだ人の気持ちを描き出す、いいドラマでした。
森山未來が演じた男の子は、父親のやったことを、「それが相場。需要と供給。」と割り切ろう割り切ろうとしながら、どこかで思い切れていないという役柄。
物語の冒頭は、知り合った女性と震災話をしている時に、(観ているこっちも腹が立つ位の)やたら冷めた嫌な物の考え方を示して、彼女を怒らせ、席を立たせてしまう。
その後、再会してもっと話した結果、それが本心ではないと分かるのだけど。
でも、現実に同じようなことがあったら、たぶんドラマみたいな再会はないだろうし、そのまま席を立って、相手の奥にある傷には気付けないまま「嫌なやつ!」で終わらせてしまうのだろうな。
悲しい事に。
自分の最近の仕事上の経験で、性善説なんて馬鹿みるだけだよ!って思いかけたけど、でも、相手の中にあるいいものや、柔らかい部分を拾おうとし続けないと、やっぱりダメだよね、と、人間に対して弱気になってた自分を奮い立たせることもできました。
大友良英さん担当の音楽もとてもよかった。サントラが出たら欲しいな。
今年もよろしくお願いします(今更)。
新ドラマも拾い切れず、お正月映画もさっぱりな今日この頃、観て以来ずーっと尾をひいて心に残ったままの、NHKの阪神・淡路大震災15年特集ドラマ『その街のこども』。
子供の時に震災を経験して、今は神戸から離れて暮らしている男女2人が、1/16の夜に神戸の街を歩きながら色んな話をする、という、森山未來と佐藤江梨子2人芝居に近いシンプルなドラマで。
1/17早朝の追悼式場面は、当日の実際の様子を撮影したものを使ったらしい(朝撮影した素材を、夜ドラマとして放送)。
女性の方は、震災で親友を亡くしたという設定。男性の方は、震災時に親が法外な値段で屋根修理を請け負って大儲けして(震災バブルってやつでしょうか)、そのせいで神戸の街にいられなくなり、母親も出て行ってしまった、という設定。
「友達を亡くした」というのは、本人からしたらとてもとても大きな出来事でも、家族を亡くしたり、自分の家が壊れたりした人に比べたら、相対的にはささやかな傷になってしまう。大っぴらにぶちまけて悲しんだりすることが憚られるかも知れない。
「親があこぎな商売をした」なんて、無力な子供だったにしても、そこから受けた傷については、それこそ大っぴらには言えない。
言えない傷は、深く深く、ずっと残る。
震災モノというと、絵になりやすい悲劇がクローズアップされがちだ。でも、本当はそれだけじゃない。ささやかだったり、美しくなかったりする傷、癒されないままひっそりと胸の奥に眠る傷は、たぶんもっともっとたくさんあるんだ、と今更ながら気付かされた。
人の気持ちや、人との関係性ががらっと変わってしまうことだって、数多くあっただろう。えげつないことも、たくさんあっただろう(劇中でも「焼き芋1本2000円で売りつける人がいた」って話が出ていた)。15年たって、そういうことにもスポットがあてられるように、ようやくなったんだ。
静かに静かに会話を積み重ねることで、複雑に入り組んだ人の気持ちを描き出す、いいドラマでした。
森山未來が演じた男の子は、父親のやったことを、「それが相場。需要と供給。」と割り切ろう割り切ろうとしながら、どこかで思い切れていないという役柄。
物語の冒頭は、知り合った女性と震災話をしている時に、(観ているこっちも腹が立つ位の)やたら冷めた嫌な物の考え方を示して、彼女を怒らせ、席を立たせてしまう。
その後、再会してもっと話した結果、それが本心ではないと分かるのだけど。
でも、現実に同じようなことがあったら、たぶんドラマみたいな再会はないだろうし、そのまま席を立って、相手の奥にある傷には気付けないまま「嫌なやつ!」で終わらせてしまうのだろうな。
悲しい事に。
自分の最近の仕事上の経験で、性善説なんて馬鹿みるだけだよ!って思いかけたけど、でも、相手の中にあるいいものや、柔らかい部分を拾おうとし続けないと、やっぱりダメだよね、と、人間に対して弱気になってた自分を奮い立たせることもできました。
大友良英さん担当の音楽もとてもよかった。サントラが出たら欲しいな。
ブログ内検索
カテゴリー
最新記事
プロフィール
HN:
sha
性別:
非公開
アクセス解析