2009'02.17.Tue
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mixiに三崎亜記っていう人の『廃墟建築士』の広告が載り、そういえば「あき」って名前の作家さんでちょっと好きだなぁと思ったのに、それきり読んでいない人がいたはずだよ、日本ファンタジーノベル大賞を割と初期に獲った人で・・・と調べたらこの人でした。
連想広告効果。
第一次大戦頃のヨーロッパ(オーストリア、ロシア、セルビアあたり・・・また東欧かよ!)を舞台にした、歴史の裏側で暗躍する超能力者もの・・・というのが正しいか。
その能力が、ちょっと文章でしか表現し得ないような、不思議な感覚的なもので、読んでいると引きずり込まれる感じ。濃厚な「文学体験」が楽しめました。
続編も読まなくては。
しかしくっついてる豊崎由美の解説が無駄に腐女子っぽくてねえ。
解説を先に読んでいたら、気持ち悪くなって本編読まなかったかも。
ある種の読者に大しては物凄い訴求力を発揮するだろうけど、間違いなく間口狭めてる。
別に自分のエッセイなどなら、いくら趣味の世界を展開してくれてもいいんだけど、ジャンルの特定もされていない、人の本の解説で「萌えっ」とか書くのは私は感心しません。
またそれとは違う意味でamazonのレビュー(上記リンク先)が排他的。
「俺は面白かったけど、素人には読み解けないぜ」という論調が多いのが興味深い所。
・・・色んな狭い間口があちこちに開いている作家さんなのやも。
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