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猫の魚辞退

タイトルは長続きしないものの例え。映画・読んだ本の感想メモ。追記したり書き直したりも多いからあんまあてにならない。 日付は観た日付とは限らない。

2025'05.06.Tue
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ウッディ・アレンのニューヨーク鬱ラブコメ。
若かったらアレンが自分で演じていた役をジェイソン・ビックスに。こういう場合、自分よりいい男を選ぶんだなぁ。若いアレン本人が演じるのと大分印象が違うが・・・。
アレン御本人は狂言回し的な役に徹する。

これは滝のような言葉の量を楽しめないと、つらいよなぁ。
主人公がアレンキャラで口だけ達者でぐるぐるぐずぐずする上に、アレン本人も出てるから、ダブル饒舌ぐるぐるぐずぐず。
まあまあ楽しめたけど、おなかいっぱいでした。
ラストがすっきりしてたのは良かった。

個人的にダニー・デヴィート演じるマネージャーのキャラが心底嫌いで、早く契約切ってしまえ!といらいらした。ああいう人、いるよなー。

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「女房を寝取られたダメ中年男が、家の前に落ちてた半裸のコギャルを拾って、鎖でつないで調教する話。」
・・・という説明でも間違っていない所がスゴいのだが、この説明から想像されるあれやこれやとは大違い。ほろりと涙してしまう、ハートウォーミングな映画。
人が人を救うという行為は、救う側のことも救うんですね(ややこしいな)。

主演のモーガン・フリーマンがブルースマンという設定なので、演奏シーンもたくさんあって、心地よいブルースが全編に流れる所も素敵。
劇場で観ればよかったな。

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ずっとタイトルは何のことだろうと思っていたら、姉妹のあだ名でした。
姉は麦わら帽子が、妹はキルト(に見えなかったが)の靴がトレードマーク。

とにかくインテリアや洋服など、美術がほんとにかわいくて、それだけでも目に楽しい。
かわいいながらも、大人がしっかりした子供に甘えて、その子をすり減らしてしまうあり様をきちんと描いていて、シビアな視線がよかった。

しかし妹のあまりの横暴我が侭っぷりと、それを放置して、姉にばかりガマンを強いる大人たちにちょっとイライラしてしまったのは否めない。
自分も長女なので感情移入がどうしても姉の方にいくんだよね・・・。
北欧の教育方針は放置が基本なのか、それとも映画だから大げさにしてるのかしらん。

そうそう、お父さん役の人が結構好みで、出てくる度にじーっと見てしまった。
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女優が天職だと信じて疑わない勘違いバカ女の長女、病的なまでにポジティブ思考で、呪い道具にしか見えない変な人形を手作りして微笑む兄嫁、姉に虐げられつつ、冷徹な視線で家族を観察してホラーマンガのネタにする妹・・・という異様な女性達のパワーに圧倒される、変な家族モノ。
変なんだけど明確に女性讃歌になってるとこといい、やたらビビッドな色彩感覚といい、男性が不自然なほどどうしょもないのといい、ニッポンのアルモドヴァルみたいだわーなどと、マチガった感想を持ちつつ楽しんで観た。
ラストはいっこ手前でばさっと終わった方が後味がすっきりしたと思うんだけど。

兄嫁役の永作博美の怪演が評判だったので観たのだけど、なんていうか、よくまあこんな異様なキャラ思いついたなあ、とそっちの方に感心。原作もこんなんなのかしら。

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レンタルした動機が思い出せない・・・。沖縄モノだったからかしら(今度旅行します)。
BEGINの結成秘話を元にした(のか?)、沖縄少年青春物語。方言にたまに字幕つき。
テンポはまったりなんだけど、物事が起こるタイミングが常に唐突で、変な緩急のある映画だった。

舞台の石垣島には一度行っているのに、こういう風景観なかったなぁ・・・と。
空港とリゾートホテルを往復して終わってしまったので、海も空も植物も味わったけど、(そんな旅行もゆったりできてよかったのだけど)学校や住宅街や床屋さんがある、普通の人が「生活」をしている沖縄をさっぱり観ていないことを実感。

映画自体はいまひとつだったけれども、次の旅はそういうものの近くで動こう、と決心できたことが収穫。
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ギンレイで観ました。

スペイン内戦の時代が舞台・・・とよく書いてあるけど、年代的には内戦はもう終わってて、フランコ独裁政権が樹立、人民戦線派の残党が山などに潜んでゲリラ的に活動してた時代のようでした。

主人公の義理の父親(軍人)が行うゲリラ狩りや拷問、母親の妊娠。
種類の違う血なまぐささの中で、誰にも頼れない不安な日々を送る主人公の見る、夢のような世界。
過酷な現実とファンタジーの世界の対比が見事でした。
過酷過ぎて、子供にはとても見せられない・・と思うのだけど、実際現実には似たような世界に子供が無造作に放り込まれているのだよね・・・。

幕切れも、まるで、今までに内戦その他で殺されてしまった、罪もない子供たちへの鎮魂歌のようで、なんとも切ない美しい終わり方だったのです。
2008'03.27.Thu
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原作を読んでから映画を観た。
大学生と、20も年上の女性の恋愛物。

原作は学生の一人称なのだが、学生の目を通しても、
20も下の若造と、思わず恋に落ちてしまった中年女の動揺や混乱が、ちゃんと透けて見えるのだ。
だから余計、この恋愛がかなしい。

映画の方は、主人公に片思いする同級生、さらにその子に片思いする同級生・・・・といった学生の若々しい恋模様の方に焦点を持って行っていて、まあ片思いする役の蒼井優がとてつもなくかわいいので、それはそれでよいのだけど、描いていて楽な方に逃げちゃったような気がした。
中年女のキャラは演じる永作博美本人の魅力に丸投げで、魅力的で奔放な中年女が、学生をぶんぶん振り回して手玉に取る感じになっているし、それがハマってはいる。

面白い。

自分だったら、二人の主人公が近づいて行く様は、原作みたいにゆっくり描くだろう。そこが醍醐味な気がするし、モデルを頼んで(当然)絵ばかり描いて、主人公をちょっと落胆させる所とか、ヌードを描く時もくつしたは履かせたままなところとかを、ひつこくひつこく撮るだろう。
いやぁ、初めて関係を持つところとか、凄くいいと思うんだけど・・・。

でも映画の監督はそれは選択せず、気に入った学生をモデル名目に家に引っ張り込んで脱がして喰っちゃいました・・・みたいな感じにもとれる描き方。
普通、中年女がそんな思い切ったことできるか!(いや、永作博美ならね・・・)
小説の読み方というのは人それぞれなんだなぁ、としみじみした。

でも監督だって紛う方なき中年女なんだから、照れずに中年女の葛藤を描いて欲しかった気がする。

映画は映画として何となく雰囲気があってよかったとは思うけど、あの長回しは「駄目な長回し」なんじゃないかしらん。
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