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猫の魚辞退

タイトルは長続きしないものの例え。映画・読んだ本の感想メモ。追記したり書き直したりも多いからあんまあてにならない。 日付は観た日付とは限らない。

2025'05.06.Tue
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2008'05.09.Fri
タクシデルミア〜ある剥製師の遺言〜』観てきた。
観客3人。

祖父(下級兵士)、父(大食いチャンピオン)、息子(剥製師)、3代に渡る物語で、それぞれ妄想エロ、食欲ゲロ、死グロ担当。
この映画の紹介に、色んな監督が引き合いに出されているけど、他の監督のほうがまだずっと表現が上品だったり綺麗だったりする。この作品はどの人とも違って、「身も蓋もなさ」がまず先に来る感じなのに、下品にもゲテモノにもならず、「おかしみ」を含んじゃうあたりが凄かった。

性の描き方、血肉の描き方、ゲロの描き方それぞれに、やっぱり文化の素地が全く違うんだなぁ、と思い知らされる。
たぶん、こっちでは気持ち悪い・・・と目を背ける所が、本国だと一斉に笑う所だったりするのだろうなー。

それにしても外国のゲロって何であんな水っぽいんだろ・・・。
確かフランスのコメディ映画で、何かあるとすぐにゲロ吐くキャラが出てきたけど、やっぱりそんな感じで不思議だったなぁ。

誰かにお勧め!とかはできないけれど、なんか個人的に凄いものを観たな、という感じ。
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2008'04.27.Sun
誰がために誰がために
浅野忠信 エリカ 池脇千鶴

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最近覚えたんだけど、ネット上でよくある、イタいポエムのことを言うらしいよ。
基本的に真ん中寄せで書いてあって、見た目が壺みたいだからだって。

セリフが「紙に書いたポエム」って感じで、不自然で薄ら寒かった。
それでもちゃんと自分のセリフとして言いこなしていた浅野忠信、池脇千鶴はやっぱ上手なんだなぁ・・・って思ったが、エリカは酷い。

テーマが妻子を少年に殺された被害者の魂の彷徨・・・・という、最近の事件を彷彿とさせる重たいものなだけに、ポエムな浅さはちょっといただけなかった。
キャストが(エリカ以外は)よかっただけに、残念。

それと、細かい所で「人はそういう時にそういう事しないのでは?」っていうとこが気になって。
例えば、親友の結婚パーティで、結婚相手が自分がずっと片思いしていた人であったとしてもですよ?
宴もたけなわな時にこれ見よがしに隅の方で一人でやけ酒飲むかしらん。
パーティではちゃんと楽しそうなふりして親友の傍にいて、後でこっそりしっぽり飲むんじゃないのかしらん。
・・・とかまあ色々。

深みのある映像はとても綺麗だったので、カメラの人の名前を覚えておこうと思った。

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さて、しばらくは留守にしますね。
2008'04.01.Tue
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スカーレット・ヨハンソン ヒュー・ジャックマン イアン・マクシェーン

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ギンレイホールで観た。
気楽に観られてちゃんと面白いプチサスペンス。
ああもう英語が分かったらさらに面白いんだろうに!
(上流階級の人のふりをする所は、喋り方変えてたりするのかしら?)

何でこんなに安定して「普通に面白い」作品撮る人が、ハリウッドで映画を
撮らせてもらえなくなるのか、全然理解できないんだけど。
ゆるゆるとこういう小品を楽しむ文化自体がアメリカでは衰退してるのだろうか。



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バカ亭主から逃れたい逃れたいと思いつつ、
ずるずるきてしまったウェイトレスの特技はパイ作り。

・・・・ということだから、こうー、特技を活かして
新しい生活に向け、勢いよく頑張る話かと思っていたら、
かなり長い間、ずるずるぐるぐるとしていた。

まあ舞台が田舎町だから、「離婚」っていう発想自体が、
イマドキとは違って「有り得ない」に近いんだろうし。
横暴亭主と暮らしていると、だんだん精神的に支配されてしまって
抜けられなくなる・・・っていうのも分かるし。
そういう意味ではよく作り込んでである映画なのだけれど、
自分もぱーっとしたパワーをもらいたい時に観たので、なんだかやきもき。

脇役、特にパイ店のオーナーが、クラシック映画の味のある脇役と
同じテイストで、とても素敵だった。
それにしてもやっぱり「母は強し」なのだなぁ。


2007'07.19.Thu
■天然コケッコー! 
監督:山下敦弘/脚本:渡辺あや(『ジョゼと虎と魚たち』)/音楽:レイハラカミ

基本的にサントラを好きなヒトがやってる邦画は気に入る、かも。
『害虫』(ナンバガ)とか『ジョゼと虎と魚たち』(くるり)とか豊田利晃作品(主にdip)とか・・・それだけか・・・しかも『真夜中の弥次さん喜多さん』は向井秀徳だけど好きじゃないか・・・やっぱ訂正・・・。

原作は読んだ事がないけれど、島根の田舎の分校を舞台にした子供たちの日常モノ。
小学生、中学生ごたまぜでわいわい。

爽やかなのだが、完っ璧な「ええ話」にもなりきらず、全部が全部に決着がつくわけでもないし、キャラクターそれぞれがいいトコも不愉快なとこもあって、いびつなのだ。でもそのいびつさが愛しくなるような、そういう作品。
なんだかこういう方が、私は好きかも知れない。

一応、四季折々の風景が出てくるのに、やたらと夏の印象が濃い映画だった。
海水浴、浮輪、キラキラの日差し、スイカ、眠ってる猫(キャストに猫の名前も出てきてたな)・・・。
いいなあ、今、中学生でさ、夏休みにこの映画観られるのって素敵。
2007'06.21.Thu
■時をかける少女(アニメ版)

なるほど、噂に違わず爽やかないい映画でした。
元々のアニメファンより、それ以外からの支持が多そうな気もしたり。声とか。
女の人っぽい脚本だなぁと思った(実際そうでした)。理屈よりもなによりも、このきらきらしてかけがえのない感覚を大事に大事にしていて、それが成功している。

こういうのに突っ込みは反則、なのだけど。

この爽やかな世界の中で、「主人公が都合よくタイムリープしたおかげで不幸になる人もいる」の象徴のように人生を崩壊させる、いじめられっこの少年がやけに痛々しくリアルで、こっちに感情移入しちゃってつらくなる子もいるんじゃないかなぁと思ったのだが、実際、amazonのレビューにそんなのがあって、胸が痛んだ。
もっと綺麗なら綺麗に徹底して作れば、誰も傷つけない作品になったのに。

近所にあるアテスウェイのケーキが出てきてびっくり。



■かもめ食堂

これまた噂に違わず爽やかでいい映画。
登場人物の来歴を一切省いてるのがいい。
今までに何があっても、これから何があろうとも、美味しいものとゆったりした気持ちがあれば、なんとかなるものですよね。

出てくる食器や洋服もかわいくて、一生懸命どこのか調べたり。
もたいまさこの服はmarimekkoっていうとこのだったみたい。



■宇宙大戦争

何でレンタル申し込んでたんだっけ?池部良が主演だから?申し込んだ時点ではそんなにこの人のこと好きだったのか?
・・・と疑問だったけれども、『吸血蛾』で出てた安西郷子が綺麗だったので、他の出演作を探した結果だったような気もしてきた。謎。

とはいえお目当て(たぶん)の安西郷子は、演出のせいかも知れないけれど、モノクロ映画だとあんなに清楚だったのに、カラーだと下品に見えて、なんだか期待はずれ。

映画の方は、人類が月にまだ行く前に作られた人類が月に行く特撮映画で、今見ると満載な突っ込みどころやレトロ感がとってもかわいらしく、いかにも特撮映画な音楽もノリノリで、ぼやーっと面白く観られた。



■社長漫遊記(これってDVDはないのかー)

社長シリーズの中の一本。初めて観た。『沢村貞子という人』の中でも記述があったのでタイムリー。
(たぶん)シリーズの途中のものなので、きっと社長が浮気をしようとしてもギリギリの所で絶ーッ対にダメになるのとか、秘書が振り回されてヒィヒィ言うのとか、きっと毎回お決まりの「笑うところ」なのだろうな、と想像しつつゆったり楽しく観た。
話の途中で終わってるけど、続くのかしらん。まあいいのかこれでも。

そしてやっぱり久慈あさみが好きなのでした。なんかこう、自分の役割わかってて、きちんと果たしてるっぽい所が。もういいかげん、重役の奥さん役なんてうんざりだわ!とか思わなかったのかしらん(いや、ホントは思ってたのかも)。
枠からはみ出そうっていうパワーも大事だけど、自分に対して求められることが何かを自覚してきっちりやるのも大事だよねん・・・。だから私もがんばろう、などと全くもって久慈さんに対する勝手な妄想で励まされたり(自作自演じゃん・・・)。
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