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猫の魚辞退

タイトルは長続きしないものの例え。映画・読んだ本の感想メモ。追記したり書き直したりも多いからあんまあてにならない。 日付は観た日付とは限らない。

2025'05.06.Tue
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ずっと前に録画してたものを観た。
上記ボックスに入っている『テシス 次に私が殺される』『オープン・ユア・アイズ』『アザーズ』『海を飛ぶ夢』のうちの『テシス 次に私が殺される』。『オープン・ユア・アイズ』が認められて『バニラ・スカイ』にリメイクされるわけですが、その前に撮られた長編第一作。
あのアナ・トレントが成長して主演していて、うわー!と思う。印象的な瞳は健在だけど、うわー!
でもうわー!と思われるのは本人には甚だ迷惑なことだろうな・・・。

映画学校の学生のヒロインが、映像と暴力をテーマに論文を書くために、担当教授に参考資料として放送禁止になった類いの暴力的な映像の提供を頼むのです。
教授はやむなく資料室から、内容のよく判らないビデオをつまみ出してきて、試しに観ていてショック死。
ヒロインが問題のビデオを観てみたところ、行方不明になっている同じ学校の女学生が、なぶり殺しにされる場面が映っていて・・・という話。
で、ヒロインはじわじわ犯人につけ狙われるのだが、犯人の正体は二転三転して・・・。

頭からするりと物語に搦め捕られて、観るのを止められなくなるサスペンス。作り方が上手い。
でも。
この手の映画の登場人物たちは「その辺で警察行っておけよ」というタイミングを絶対逃すのが仕様で、「何故逃してしまうのか」に関する説得性が基本的にいつも不足してるなぁと思う。

人間の暴力映像への興味を皮肉った終わり方はかっこよかった。
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ギンレイホールにて(2本立ての2番館です)。
いつの映画だったっけ?と思ったら2007年封切りなのね。ココはロードショウが終わった作品が、割合早く上映される館だけれど、どうしてこれに限ってこのタイミングなんだろう?
これで2009年を始めるのもどうか、と思ったのだけれど、このタイミングを逃すともう観る機会がないので観賞(金曜までだったし、平日だと2本立ての1本目は時間的に間に合わないのだ)。

男二人が、東京をお散歩する話。

監督が『時効警察』の人なので、独特の小ネタや間合いがちりばめられていて、とことん「まったり」。
とはいえ、あまりにもネタにクドく走り過ぎることもなく、ちゃんと「しみじみ」させてくれて、映画作品としては『亀は・・・』よりよかったような。

「身近な場所が多くて楽しいと思うよ!」と誰だったかに言われていたので、もうちょっと、現実の東京地図に沿った歩き方をするのかなーと思っていたのだけれど(で、パンフレットにルート地図が載ってて、たどれたりしたら楽しいなぁとか)、ロケ地はてんでばらばらだったのがちょっと残念。
まあその辺は勝手に妄想していたことなのでいいんだけど。。

あと、細かいとこに凝るならあの留守番電話は点滅させて欲しかったなー・・・と、細かいことを引きずってしまったり。

まあまあ、それはさておき、のんびり楽しめました。
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ギンレイで観た(併映は苦虫女だったのでパス)。
誤解や勘違いの積み重ねですれ違ってしまった、本当は愛し合っているカップルが、よりを戻すまで、というよくある話。
よくあるベタな(良く言えば古き良き)話を、観客に思い入れさせながらきちんと見せた、良作だったと思う。
高校時代のキラキラ感とか、しみじみよかった。
脇役の人々のオーバーアクションとか、やや演劇っぽかったけど、気になるほどではありませなんだ(作ったのは劇団の人なのかしら?)。

「オチが読めた」とレビューに書いている人がよくいるけれど、これって、映画の冒頭で「勘違いは、人生最大の悲劇であり、 人生最大の喜劇である。」ってテロップ入れてるんだから、その時点で意図的にネタばらししているも同然。
主人公の空回りをほほえましく眺めてなんぼなのではないのだろうか(いやだってラストの最大の勘違いは、少なくとも女性には分かってしまうでしょう?)。
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映画の方を、ようやく観てきた。
父親のリストラ、心がばらばらの家族。
題材は生々しいけれど、「東京」ではなくあくまで「トウキョウ」が舞台の、なんだか幻想的な話。

キョンキョンは実にいい女優さんになったものです。
これはお母さんっていうのは、実に家族の要なんですよ、という話だった気もする。

黒沢清の映画はいつも、乗り物が異世界への旅行手段になっていて。
(『cure』のバスとか『回路』の電車とか)
今回は強盗(役所広司)にキョンキョンが運転させられる盗難車。
あのシークエンスが異世界だったからこそ、役所広司は妙てけれんなキャラを演じていたようにも思う。
異世界で何かが浄化され、母親は家に戻り、そしてまた家族が再生する・・・みたいな話にとれなくもない。

なーんて解釈してしまうのは、どうしても母親視点に立って物を見てしまうせいでしょうか。
(何だか年をとったら、『大草原の小さな家』シリーズを読んでも、母親視点になってしまうよ)

ばらばらの家族なのに、食卓で父親が「いただきます」を言わない限り、誰も箸をつけない・・・みたいな家族独自のきまりごとを、みんなが無意識に(?)遂行
してしまう場面が面白かった。
2008'09.12.Fri
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バットマンのシリーズかぁ・・・。
もう卒業したつもりだったけど、評判がいいから観に行ってみようかな。
・・・というノリで、あまり予備知識も入れずに(3作目までは観ているしね)出かけた所、そこで観たものは私が知っているバットマンシリーズではなかった。
今までのバットマンはリセットされて、前作の『バットマン・ビギンズ』からは全くの新しいシリーズが始まったようでした。

今までの、マンガっぽい部分は削ぎ落とされて、重たいリアリズムに徹底。
より「身近な世界」として観られるように作られていた。
そう、犯罪と狂気が蔓延し、「話せば分かる」がどんどん色褪せて、他人を信用したらやられちゃうかも知れない、今、我々が生きてる世界。
バットマンが、光り輝くヒーローとして存在できない世界。
これでもかこれでもかと、肉体的にも精神的にも打ちのめされる主人公たち。
そして悪役のヒース・レジャーの狂いっぷり。この役柄に魂をすり減らされてしまったのに違いないよ。
この後、続編があるのか分からないけれど、これ以上の悪役は出せないのではないか。

2時間半以上の長尺を一気に突っ走る映画のパワーと、役者さんのパワーを堪能・・・。
リアリズムを突き詰める中、映画的な「希望」のエッセンスの加え方が見事だった。
大きい映画館で観てよかった。

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執事・アルフレッド役が今シリーズはマイケル・ケイン。
眩暈がするほど素敵だったー。
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