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猫の魚辞退

タイトルは長続きしないものの例え。映画・読んだ本の感想メモ。追記したり書き直したりも多いからあんまあてにならない。 日付は観た日付とは限らない。

2025'05.07.Wed
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2008'12.20.Sat
人が最期に還るところ―倉本聰が伝えたかった想い メイキング・オブ・フジテレビ系ドラマ「風のガーデン」 人が最期に還るところ―倉本聰が伝えたかった想い メイキング・オブ・フジテレビ系ドラマ「風のガーデン」
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『風のガーデン』終了しましたねー。
倉本聰はビミョウに苦手なのだけど(不自然に不幸なことが重なりがちな上に、登場人物がうっとおしいというか・・・)、でもやっぱり細やかな表現力が素晴らしくて、かなり泣きながら見てしまった。

昨今のドラマの泣き所って、「勝った!」「負けた!」「死んだ!」等々、劇的なシチュエーションだったり、切々と語られる台詞だったりが大半なのだけど、このドラマの場合は、説明のない部分で、「あぁ、きっとこの人、こんな気持ちなんだろうなぁ・・・溜まらないだろうなぁ・・・」などと勝手に妄想して自分の妄想に泣く場合が多かった。
もちろん、そう妄想するように作り手は仕組んでいるわけで、こういう「妄想喚起力」も技術なんだろうなと感心。
役者さんも皆素晴らしかったし、作り手、役者双方のプロの仕事を楽しんだ。

岳くんの退場のさせ方は最初疑問だった。
父と息子が一緒にいる機会を奪うのかよー、とか、ここで嘘をついていいのかよー、とか。
でも、全編見終わって我に還って考えると、自宅で病人を看取るというのは、ほんとうに多大なエネルギーが必要なことだし、その時に「子供になんて構っていられない」というのが現実なのかも知れないなぁ。
「現実問題を美しく処理した」ということなら、これはこれで見事かも。
父と息子の別れのシーンは実に美しかったし。

このドラマでも多かった「**ということにして黙っていよう」というシチュエーションに、今年はほんとに苦しめられたけど(だからドラマも余計に苦かった)、結局そうやって隠した所で、大概のことはバレバレなんだよな、と実感。
だから浅い嘘は嫌なんですよ。
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