2009'09.02.Wed
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異界を旅する幻想譚として、色んな読み方ができるのでしょうけど、私はこの物語の異界はインナー・スペースとして読みました。
理屈屋で内向的で頑固で意固地ないい年した大人が、自分の中の、つらい思い出も、考えないようにしていたことも、いつの間にか差し替えてしまっていた記憶も、全部全部ひっくり返した上で、「変わる」物語。
頑固な大人が「変わる」ためには、物凄いエネルギーや、恐怖や、つらい痛みが必要で、その象徴が歯医者さんだったのかなと。
いやもうほんっっとに、いくつになっても、歯医者だけは勘弁だものね。
同様にいい年した大人としては、クライマックスに心が震えました。
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