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猫の魚辞退

タイトルは長続きしないものの例え。映画・読んだ本の感想メモ。追記したり書き直したりも多いからあんまあてにならない。 日付は観た日付とは限らない。

2025'05.06.Tue
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2008'05.08.Thu
なんくるない (新潮文庫 よ 18-18)なんくるない (新潮文庫 よ 18-18)
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丁度文庫になっていたので。
ピーク時よりはマシになってきたとはいえ、著者の無駄にスピリチュアルな所がちょっと苦手なのだけど、まさに沖縄に行くならいいかなーと。
やっぱり那覇を実際に歩いてみて土地勘ができると、登場人物の独り旅の様子が、ありありと浮かぶので、そういう所は楽しめた。
残念ながら(?)島のピュアな男の子と恋に落ちはしなかったけれど(笑)。

でも、私は都会の持つ良さもとても好きなので、島善説とでもいうか、なんか都会を対比させて否定する感じには馴染めないんだけどね・・・。

血と暴力の国 (扶桑社ミステリー マ 27-1)血と暴力の国 (扶桑社ミステリー マ 27-1)
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結局、島で青い海を見ながら、この本を読んでしまった。

映画『ノー・カントリー』の原作。
キャッチーな本のはずなのに、全然本屋さんで見つからなくて、在庫のあるネット書店から取り寄せた。
アカデミー賞受賞でどれだけ売れるか、出版社が予測を間違ったのかしらん。

作品に漂う哲学を含め、かなり忠実で上手な映画化だったことが判明。
拾った所、削った所、変えた所に、成程そうするものか・・・といちいち感心。
忠実な分、新しい驚きはそんなになかったんだけど、会話文も「」がつかずに地のまま続く文体で、不思議とそれが結構気持ちよかったり。

本の帯にも「純粋な悪」と出てるのだけど、シュガーの存在ってほんとにそうなのでしょうか。
シュガーは、決して他の人が理解はできない、シュガーなりの論理で動いていて、その「理解できない論理」がまかり通る国=老人の住めない国、な気もするのです。
そうすると、分からないからといって「純粋悪」と解釈して終わらせてはいけないような。


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そういえば!
映画の方では、犬は死ぬけど猫は決して死なないのだ。
(原作で出てくる箇所以外でも猫が出てくる)
猫映画!
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