2008'07.24.Thu
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中島らも夫人が、夫について語った本。
思っていた以上に、二人の暮らしはずるずるのぐだぐだだったんだなぁと思った。
金銭面でかなり親に頼りつつ、酒と薬まみれのラリラリ生活。
破天荒な生活ってやっぱ親のお金があってこそ成り立つのかしらん。
・・・まあだからって、中島らもの仕事が色褪せることもないし。
同性としては、作者が愛人(わかぎえふ)を見下ろして、「私が一番彼の事を分っていたし、結局最後、彼は私のところに戻ってきたでしょう?」といわんばかりの、「本妻宣言」じみた自意識が透けて見えていて、その辺が下世話にも面白かったり怖かったり。
どういう風にするのが、相手の事を一番想ったやり方なのか、というのは、永遠に答えは出ない訳だけど。
アル中で肝臓ボロボロの人に対し、
頑として飲みたがっている酒を与えず、治療に専念させる、というやり方(わかぎ)と、
彼自身が飲みたがってるなら飲ませればいい、というやり方(妻)。
よく、前者は「自分が彼に生き延びて欲しいからなだけで、本当は相手の立場に立っていない」と言う人がいるけれど、後者も「彼のしたいことをさせてあげている、彼の事を一番よく分っている私」と悦に入れる訳だから、どっちも自己満足を含むんだと思う。
だったら生き延びさせる方が、私はいいと思うんだけどなー。
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