2008'10.20.Mon
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映画の方を、ようやく観てきた。
父親のリストラ、心がばらばらの家族。
題材は生々しいけれど、「東京」ではなくあくまで「トウキョウ」が舞台の、なんだか幻想的な話。
キョンキョンは実にいい女優さんになったものです。
これはお母さんっていうのは、実に家族の要なんですよ、という話だった気もする。
黒沢清の映画はいつも、乗り物が異世界への旅行手段になっていて。
(『cure』のバスとか『回路』の電車とか)
今回は強盗(役所広司)にキョンキョンが運転させられる盗難車。
あのシークエンスが異世界だったからこそ、役所広司は妙てけれんなキャラを演じていたようにも思う。
異世界で何かが浄化され、母親は家に戻り、そしてまた家族が再生する・・・みたいな話にとれなくもない。
なーんて解釈してしまうのは、どうしても母親視点に立って物を見てしまうせいでしょうか。
(何だか年をとったら、『大草原の小さな家』シリーズを読んでも、母親視点になってしまうよ)
ばらばらの家族なのに、食卓で父親が「いただきます」を言わない限り、誰も箸をつけない・・・みたいな家族独自のきまりごとを、みんなが無意識に(?)遂行
してしまう場面が面白かった。
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