2008'08.25.Mon
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ギンレイホールに引き篭もり。
ウェス・アンダーソンのおきまり、「上手く噛み合えない家族物」。
この人の作品って、いつも面白そうでつい観に行って、「わー!このスノッブさが鼻につくんだったーッ!」と、のたうちながら帰ってくる。でも、また観てしまう。
「嫌いだけど気になる」という感情は一番厄介だ。
自己分析のヒントにもなるんだろうな・・・。
インドは好きだし、風景やアイテムはゆるゆると楽しめた。
電車の旅をすると、1駅に1時間半停車とかあるのね!(その間にちょっと観光もできちゃう)
いつか体力のあるうちに行ってみたい。
それにしても、あんなビートルズみたいな風貌の俳優さんを、よくぞびしっと揃えたものだ。
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予告編の段階では、これはとても気になっていたのだけど。
軍人として中東に出征し、戦死した母親。
子供に母親の死を言いだせないまま、旅行に連れ出す父親。
アメリカの抱える今を描いている、と言ってもいい作品なのだけど、なんだか作り手が描くつもりじゃなかった方の「今」が浮き彫りになっているような。いや、そっちもしっかり描くつもりだったのかな。
この父親も、元々軍人なのだ。
視力検査をゴマかして入隊したものの、後でゴマかしがバレて除隊になる。
で、本当は自分が行きたかった戦争に妻に行かれてしまい、銃後を守る羽目になり、
「夫が戦争に行った妻たちのためのグループ・セラピー」に参加してみたりしている。
『イカとクジラ』でも出てきた、「妻の方が出世してしまい、コンプレックスではち切れそうな夫」のダメっぷり。
「アメリカが理想とする"逞しくて頼りになる一家の長"像の喪失」の方がむしろ、「アメリカが今抱えている問題」なんじゃないかという気がしてしまってしてしまって、本筋の方に気持ちが集中できなかった。
まあ、それだけ、ジョン・キューザックが熱演した「妻を喪って混乱する夫」像がリアルにダメダメだったってことなんだけど。
子供に真実を言いだせないばかりに、仕事をさぼって学校をだらだら休ませて車で暴走して畑に乗り込んで13歳までは禁止してたピアス穴開けを8才の次女にまでOK出して12才の長女にタバコ吸わせるのは、親として人として間違っているでしょう。
この映画の、姉妹のきょうだい喧嘩が、『ミディアム』同様とてもリアル。
よく子役の上手さは海外には敵わない、という言われ方をするけど、決して子供のせいではなくて、あちらの方が脚本と演出が上手いだけなんじゃないのかな。
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