2009'06.09.Tue
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死刑囚と刑務官の話。
去年の6月に、新宿の映画館で上映されてた。
そこは誕生月の人は1000円になるシステムがあって、行こうかな・・・でも、誕生月にこのテーマはどうなんだろう・・・と逡巡しているうちに上映は終わり。
結局、1年後の誕生月に、DVD化された同作品を観ることになったのだった。
ぐるっと巡ってやっぱりここに辿り着く。
静かで、無口なのに雄弁な映画。
言葉にされないいっぱいの思いが、確かにそこにはたちこめていて、観ていて胸が詰まる。
こういう映画は最近観なかった。
死刑囚ってこういう日々を過ごすんだ!とか、死刑ってこういう形で執り行われるんだ!という衝撃も。
刑の執行が決まっても、執行の当日にしか本人には知らされないんですね。
普通に朝起きて、「今日死刑だから」って言われるのって人道的にどうなの?
・・・いや、でも死刑囚は基本的には人を殺してる訳だし、殺された人は思いも寄らずにその時に突然死ななければならなかったんだから、因果応報なの?でもでも。
担当になった刑務官は、「仕事」だとしても、あんなに恐ろしい役割を果たさなければならないの?
死刑制度に反対も賛成も、明確に考えたことがなかったけれど。
自分の中で明確にする前に、「死刑」って実際、どういうことなのか、見えなかった片鱗にかすることができたのは良かったと思う。
つらいけれどいい映画だった。
去年観なかったこれを観た今年は、違う感じの1年が過ごせたらいいな。
本作は山梨放送の製作で(なんていい仕事を!)。
刑務所の中でかかっていたラジオがサッカー中継で、「ゴール!先制は甲府!」っていった所に、サッカーファンとしてちょっとにっこり。
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