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猫の魚辞退

タイトルは長続きしないものの例え。映画・読んだ本の感想メモ。追記したり書き直したりも多いからあんまあてにならない。 日付は観た日付とは限らない。

2025'05.07.Wed
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・・・の映画化『ブラインドネス』を見た。
2009年4本目にしてようやく面白かったー!と言える映画に遭遇。
原因不明の伝染病で、人々が次々に失明していくパニックSF・・・かと思ったら、ジャンル的には寓話って言った方が正しい話だった。
「盲目」は実際は別の何かを指しているのでしょう。

失明者が放り込まれる収容所で起こる悲惨な出来事については、寓話なので話が極端になっているのだろうけれど、実際にはあそこまで酷くはならず、人々はもっと助け合うんじゃないかとは思った。
もちろん、人の中には、「従わせたい人」よりも数多くの「何かに従っていた方が楽」な人がいるのだろうけれども。

何ていうか、宗教観が違う文化の上に成り立つ物語のような気もする。
海の向こうの人達は、私たちよりももっと「絶対的な何か」を求める素地があるのかも。

収容所の独裁者に対して、私が主人公だったらもっと早くコロスんだけど!と思ったのだが、主人公が早く行動を起こさない理由については、パンフレットにあった説明で物凄く納得。



それにしても最近、カップルのうちの女性の方が主導権を握り過ぎると、男性側が異様にしおしおになってしまう、という様子を描いた作品が多くて、何だか気になります。
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ギンレイで『転々』と併映。こちらは今日仕事の後に観てきた。
思ったよりも「猫映画」ではなく、漫画家と彼女を取り巻く人々を描いた、ファンタジーになったり、吉祥寺アド街になったり、なんだか不思議な映画だった。
マンションで飼ってる猫をわざわざベランダから外出させたり、外に連れ出して遊ばせといて、いなくなったいなくなったと探し回る辺りとか、猫飼いから見ると不自然に見える部分も、ファンタジーと割り切るしかないよなぁ。
もっと猫と暮らす日々の喜びに満ちた、(いい意味で)普通の話かと思ってた。

でもまあ、最初の猫が死んでしまう所や、主人公がそれでペットロスになる所、死んだ猫の霊(人の姿をしている)と話をして「楽しかった」と言ってもらう所なんかは、猫を亡くした経験がある身としてはどうしても泣いてしまうのだ。
ああ、人は結局自分の体験した範囲で泣くんだなぁ。まあプラスアルファ想像の及ぶ範囲があるとしても、そのサイズも大したことないしな。
なーんて思いながら変な映画でほろほろ泣いて、損したんだか得したんだかよくわかんなくなった。

原作は凄くいいんだけどね。

今年はまだ「わー!!!」という映画に出会えていない。
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子供のころにチェコの学校で習った舞踏教師オリガ・モリソヴナの人生を、大人になってから追う話。
・・・『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』の教師版といえるか。
あちらはノンフィクション、こちらは実在の人物をモデルにしたフィクションという違いはあるけれど。
歴史小説としても、謎解きものとしても、壮大で本当に面白かった。

本当は人を探す過程で、調査や手続きの間には、長い待ち時間や無駄骨がたくさんあるのだろうけれど、物語の中で、極力それは省いてあって、だから推理小説の謎解き編部分だけを凝縮して読んでいる感じ。するすると情報がつながり、人がつながり、どうなる?どうなる?と一気に読んでしまった。

プラハに住んで、日本に戻ってきて、国の体制や文化のいい部分、悪い部分を体感している著者のおかげで、歴史に振り回された人の悲劇を描いても、共産主義こえー!旧ソ連こえー!という単純な図式にならない所もよかった。
2009'01.06.Tue
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・・・この実話を原作にした映画『ブタがいた教室』が今年2本目。

教師が食育目的で子供たちに飼育させた一頭のブタ。
そもそもは食べるために飼い始めたものに、子供たちは情を移してしまう。
さあブタを食べるか食べないか?

主演の妻夫木くんは撮影に臨むにあたり、「先生」として子供たちの中に飛び込んだそう。
疑似「先生」と疑似「生徒」が、みんな一緒に過ごして、ブタの面倒を見て、フィクションはノンフィクションになっていく。映画の中で子供たちが繰り広げた「食べる・食べない」論争には台本はなかったそうで、全部子供たち自身から生まれた言葉なんだとか。

テーマは重たいし、子供たちがもうしまいにはオンオン泣きながら話し合う様子は圧巻。
観ている方も色んなことを考えさせられる。
自分は大人だから、大人として、子供にこういうことをつきつけて、放り出すというのも正しいのかどうか、というあたりも考える。
(最後の校長先生の指示は正しかったと思う)
なので、意味のある作品ではあった。

でも、映画としてはものすごーくゆるゆるでありきたりの作りだったと思う。
描くべき所をはしょりすぎだし(家畜に名前をつけることを、どういう過程で許したのか、夏休みの食事はどうなったのか、などなど)、父兄や教頭先生?(大杉漣)なんかはキャラクターが単純過ぎ。これ、もっと違う作り方をしていたら、恐ろしい名作になったと思うんだけど・・・。
2009'01.06.Tue
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ギンレイホールにて(2本立ての2番館です)。
いつの映画だったっけ?と思ったら2007年封切りなのね。ココはロードショウが終わった作品が、割合早く上映される館だけれど、どうしてこれに限ってこのタイミングなんだろう?
これで2009年を始めるのもどうか、と思ったのだけれど、このタイミングを逃すともう観る機会がないので観賞(金曜までだったし、平日だと2本立ての1本目は時間的に間に合わないのだ)。

男二人が、東京をお散歩する話。

監督が『時効警察』の人なので、独特の小ネタや間合いがちりばめられていて、とことん「まったり」。
とはいえ、あまりにもネタにクドく走り過ぎることもなく、ちゃんと「しみじみ」させてくれて、映画作品としては『亀は・・・』よりよかったような。

「身近な場所が多くて楽しいと思うよ!」と誰だったかに言われていたので、もうちょっと、現実の東京地図に沿った歩き方をするのかなーと思っていたのだけれど(で、パンフレットにルート地図が載ってて、たどれたりしたら楽しいなぁとか)、ロケ地はてんでばらばらだったのがちょっと残念。
まあその辺は勝手に妄想していたことなのでいいんだけど。。

あと、細かいとこに凝るならあの留守番電話は点滅させて欲しかったなー・・・と、細かいことを引きずってしまったり。

まあまあ、それはさておき、のんびり楽しめました。
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