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猫の魚辞退

タイトルは長続きしないものの例え。映画・読んだ本の感想メモ。追記したり書き直したりも多いからあんまあてにならない。 日付は観た日付とは限らない。

2025'05.06.Tue
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2010'03.24.Wed
落語ビギナーです。
でも周囲に好きっていう人も多いし、触れたら絶対面白いのだろう。
絶対面白い、からこそ、逆にいつでも、と横に置いてしまっていた。
ちょうどWOWOWでパルコの公演をまとめてやっていたので、初挑戦。
わあ!やっぱり面白いね!という、まんまの感想でした。

パルコは新作が中心なんですね。というか新作と古典があるんですね(という知識レベル)。
私たちが新作を聞いている感覚で、"古典"をリアルタイムで聞いてた人は楽しんだんでしょうかね?

とはいえ自分はどっちかというと、古典の方が好きだった。
いや、古典によく出てくる、武士などの"誇り高い人物"を志の輔が演じる時の、殺気に近いオーラと、低〜い声が好きなのかな。背筋がすぅっとする。
恐らく、噺家さんによっては、おちゃらけた町人が何より上手な人とか、悪人が上手い人とか、どんな話が得意とか、色々と分かれるんだろう。
図書館にいくらでもCDがあるでしょうし、浅草も近い。
もうちょっと近づいてみようと思います。そろりそろりと。

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2010'03.23.Tue
火葬人
シネマヴェーラの『輪舞』の後、チェコセンターでの映画上映会で『火葬人』、またシネマヴェーラで『ル・ミリオン』、『ロイドのスピーディ』と、英語字幕で映画を観ることがやたら続いた一週間。自分のできなさを痛感しましたよ(写真は『火葬人』のポスター)。

「ゆっくり読めばわかる!」などという力量では何の役にも立たないわけで。
でも!でも!英語字幕が読めるようになったら、DVD全盛のこの時代、英語字幕はかなりの確率で入っているだろうし、どの国の日本未公開映画だって楽しめるようになるのでは?とも思うのです。
わー、余計に頑張ろう。

『ル・ミリオン』と『ロイドのスピーディ』は単純なコメディだったので、字幕を全部読めなくても筋や笑い所は掴めたのですが、『火葬人』はチェコセンター所長の説明によるとブラックコメディだそうで。
チェコがドイツに占領されていた時代に、ホロコーストに手を染めてしまう男の話です。男は何故かチベット仏教にはまっている。で、ユダヤ人とのハーフの妻や、自分の子供(ユダヤ人とのクオーターということになる)を殺しちゃうんだけど、それによって救ってあげている、みたいな確信があるようだ(生まれ変わったほうがいい、みたいな感じか)。「生まれ変わる」って考え方が、チェコ人的には新鮮だったんだろうか。
・・・まぁとにかく、一切がっさいツボが分かりませんでした。一体どこで笑うんだろう。笑う以前に、筋が全部つかめなかったよ。
でも、昔から「わからない」って映画を観るモチベのひとつになってきたので(モンティ・パイソンもそもそもは「なんじゃこりゃ」だったし)、いつか再見して、わかるまで突き詰めようと思います。

それにしてもホロコーストものに当たる時は続きます。

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前から持ってるこの本を調べ直したら載ってたよ『火葬人』(『死体焼却人』ってなってたが)。
1968年作。プラハの春〜ソ連の軍事介入、の年。
チェコ・ヌーヴェルヴァーグの中の1本らしい。

上映会でもらった解説によると、制作中に圧力がかかったり、主演俳優が身を隠さざるを得なくなったりもしたらしい。監督はシュヴァンクマイエルと同年同日生まれで、同じく人形劇も勉強してて、お互いの映画を手伝ったりしていたようだ(ちゃんと読めてないけど>英語なので>がんばれ!!!)。
2010'03.23.Tue
銀座シネパトスの名画座回数券の期限が迫っていまして。
やっていた特集「プレイバック! ~今よみがえる、あの日の2本立て~」・・・の中から、タイトル文字やあの音楽だけは知っているのに、観た事がなかったこの作品をば。
広島のやくざの抗争。みんな気合いの入った広島弁でがなり合います。わー!ノブリンがいっぱい!(注:現コンサドーレ札幌の監督の石崎信弘氏。広島弁といえば私の中ではこの人)

男気、義理人情満載の、いわゆる「かっこいいスカっとするヤクザ映画」ではなくって。
出てくる人はみんなもやもやと、欲に走ったり、臆病風吹かせたり、中途半端な立ち位置だったり、裏切ったり、裏切られたり、やたらと人っぽい。
しかもこともあろうか、最も「こいつしねばいいのに」と思う人物がずるずるといつまでもいい目を見ている。
wikiでこの映画の公開後に、菅原文太のもとに少年が訪ねてきて"「おやじさん、山守は絶対、俺が撃ってきますけん」と言うので「ありがとう、まあ、ラーメンでも食いに行こう」と連れ出して説得して帰ってもらった"というエピソードが出ているけれど、分かる!分かるよ少年!私も、ええい、誰もやらんなら私があのムカつく山守を!!!って気分になったもの。
そういう入り込んでしまえる世界、っていうのが、この作品の魅力なんだろうなぁ。
続編も観るべきだろうか。
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出演: 菅原文太 監督: 深作欣二

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で、同時上映だったのが、"私たちのおじいちゃん"こと鈴木則文カントクの作品。
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出演: 杉本美樹, 宮内洋

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護送車から脱走したスケバン集団の大活躍!
とはいえ、なんだか活躍が地味でいじましくてね。
その辺の不良グループと無駄に対立したり、ハト捉まえて焼き鳥にして、お金稼いだりね(英国失業者モノみたいだ)。
女同士がキーキー喧嘩する光景って、同性から見たら見苦しいし。てゆーかこんなの男性だって、観たい人は限られるんじゃないの?と、うだうだしてくると、絶妙なタイミングでおっぱいポロリとか、美女が縛られて拷問とか、普通にエロいシーンが挿入されるので、おじいちゃん、さすがだわ、と思った。

とはいえ、女が観てもカッコ良さにほれぼれするね!って作品でもなかったので、途中でだらーっとしてしまいました。
シーリーズ4作目だか、続いてるものらしいので、ちょっとマンネリ化してたのかも。
2010'03.17.Wed
アヤックスの戦争―第二次世界大戦と欧州サッカーアヤックスの戦争―第二次世界大戦と欧州サッカー
サイモン クーパー (著),柳下 毅一郎 (翻訳)

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"アヤックスの"とついているけれど、アヤックスだけについての本ではないし、オランダだけについての本でも、サッカーだけについての本でもなく、副題の"第二次世界大戦と欧州サッカー"が内容に一番近いかなぁ。
特にイスラエルにおいて根強いらしい、「オランダはアンネ・フランクを匿った国だし(もう少しで救えるところだった!)、ユダヤ人に親切にしてくれた国」というイメージに対して、実際のところ、オランダ人はナチスのユダヤ人迫害に対してどういう態度をとっていたか(そもそもフランク一家の隠れ家を密告したのもオランダ人)、また、諸外国はどうだったのか、を描くために、作者の専門分野であるサッカーを題材にした、という感じ。
作者は子供のころにオランダ住んでいたこともあるユダヤ人。自分のルーツを追いかける意味もあったのだろうけれど。どんな感覚なんだろう、どんな気持ちで取材を進めたんだろう、と、あれこれ(絶対実感はできないけれど)想像しながら読み進んだ。
「自分たちのした事をきちんと認めよう」と本書は訴えかける。それはきっと"オランダ人の話"とだけ受け止めてはいけないんだろうな。
それにしても、この題材をサッカーを通して描けるんだから、ほんとに文化として根付いてるんだなぁと深く感じ入る。200年後位には日本もそうなるかしら?

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この本の中で、デンマークが(オランダとは違って)ユダヤ人を積極的に救った国として描かれていた。しかも、ユダヤ人根絶のために派遣されてきたドイツ人も、滞在しているうちに考え方が変わって、デンマーク人に味方するようになったりしたんですって!
二次大戦中のデンマークといえば、今年観た『誰がため』(感想はココ)。
あれは"デンマークでは長らく語る事がタブーとされていた、二次大戦中のレジスタンスの話"・・・ということだったけれど、ユダヤ人を積極的に助けた国として、レジスタンスは何故タブーだったんだろう。やり方が間違ってたからかな。その辺の映画解説が探せないので宿題。というか、この件に限らず「タブーを破る!」とか煽っておいて、何でどうタブーなのか書かれないことって多いよね・・・。

なんかこう、別々に観たり読んだりしたものがかする瞬間って、好きだな。
2010'03.17.Wed
ウォーターボーイズ スタンダード・エディション [DVD]ウォーターボーイズ スタンダード・エディション [DVD]
出演: 妻夫木聡, 玉木宏 監督: 矢口史靖

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今まで観た事ありませんでした。図書館で借りてみた。
ドラマ→映画・・・っていう、望ましくない順番の観賞だったので、トラブルに次ぐトラブルだったドラマと比べて、あまりにも諸問題がアッサリ解決しすぎに感じたものの(というかドラマはドラマでトラブり過ぎていたし、中庸って難しいね)、サワヤカコメディとして楽しめました。
どのキャラクターがどうドラマに受け継がれたのか、ようやく合点。
スローモーション使う間とかすっごいおかしい。映画な呼吸。

今更だから感じることだと思うんだけど、玉木宏の独特の響きの声って、元からじゃないんだなぁと。
『ロッカーズ』出たり、CD出したりは本作よりも後のことだから、ヴォイストレーニングしたり、歌ったりして声が育ったのだろう。何のかんのと、役者さんって変化していくものなんだね!と感心した。演技力はあんま変わらん(気がした)けれど、いい声ってずいぶんと武器だもの。

ドラマ版の感想の時も書いたけれど、この作品と続編ドラマのヒットが、現在のテレビ局が多用し過ぎてる、映画×ドラマなビジネスモデルにつながった訳だけど。
今後もしばらくこういった路線で行くのか、新しい試みが出てくるか分からないけれど、とりあえず最初に還って、映画は映画、ドラマはドラマで、まっとうなプロがまっとうに作る方向で行って欲しい・・・。
そもそも「ちゃんと作る」が欠けてるよ、最近。
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