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猫の魚辞退

タイトルは長続きしないものの例え。映画・読んだ本の感想メモ。追記したり書き直したりも多いからあんまあてにならない。 日付は観た日付とは限らない。

2025'05.07.Wed
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2007'03.05.Mon
東ドイツが監視国家としてどんな状況だったかについて、真面目にきちんと作ってある、静かな映画。
アカデミー外国語映画賞を受賞。

ちょうど去年東ドイツについての本を何冊か読んだ所だったので、タイムリーではあったんだけど。

この映画は誰のために撮られたのだろう?と思ったのです。
もっと・・・東ドイツ時代の、監視や密告がもたらす緊迫した空気や、人への不信感や、シュタージに睨まれることがどれだけ恐ろしいことなのかを、共通理解として持っている人向けの映画のような気がした。ベルリンの壁崩壊なんてついこの間のことだし、本国や周辺諸国の人達だったら、その頃の記憶とともに、全く違う感覚でこの映画を観るのでしょう。

なんとなく、説明がはしょられているようで、遠いアジアの国の人間には、大味に感じられてしまう部分も多かった。
もっと感覚として分かったら・・・と、歯がゆい気持ちで、分かろう、分かろうとやたらと色々想像しながら観た。

もうちょっと、音楽に搦め捕られるような話かなと思っていたんだけど、そうでもなかった。

たぶん、『手紙』と同様これもひとまず映画にすることに意味があったんだろうけど、もっと手足れな監督さんだったら、より切なく(そしてより短く)情感豊かな作品に仕上げられる美味しいネタだったと思うので、個人的にはやや残念。
いえ、いい映画だったとは思うので、予告で妄想しすぎた自分も悪いんだけど。


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監督・脚本:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
出演:ウルリッヒ・ミューエ 、マルティナ・ゲデック 、セバスチャン・コッホ 、ウルリッヒ・トゥクール 、トマス・ティーマ 、ハンス=ウーヴェ・バウアー 、フォルカー・クライネル 、マティアス・ブレンナー
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