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猫の魚辞退

タイトルは長続きしないものの例え。映画・読んだ本の感想メモ。追記したり書き直したりも多いからあんまあてにならない。 日付は観た日付とは限らない。

2025'05.07.Wed
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2007'03.01.Thu
フィルムセンターで観た。
ここは客の平均年齢が極端に高いせいなのかなんなのか、やたらと反応がいい。
この作品でも夫婦のちゃきちゃきした会話場面の度に笑いが起きていた。
ちょい役の丹波哲郎(英語と日本語をちゃんぽんで喋る怪しいおぼっちゃん役)が登場した時なんて大爆笑。

考えてみたらこれ、「貧乏なさま」を映画にしてあるだけなんです。

貧乏長屋住まいのトタン屋一家が主人公。
とーちゃんは酒飲みでいつもだらだらしていて、根がお人よしなので、たまに仕事にありついても手間賃踏み倒されたりしている。
かーちゃんはしっかりもので、だらしないとーちゃんの分も内職や金策に走り回って、なんとかやりくりしている。
たまには夫婦喧嘩もするけれど、基本、とーちゃんとかーちゃんは愛し合っている。
周りもみんな貧乏ばっかりで、娘を水商売に出す家もあれば、病気の奥さんを医者にもみせられずに死なせてしまう家もある。
生活がいよいよ立ち行かなくなり、大家に家を追い出されそうになり、一家は夜逃げする。

・・・・ただただこんな話なのに、何でこんなに面白いの?
そいで、この一家にいつも、この先もなんとかなるよ!っていう光が差してるように見えるの?
ちゃんと愛し合う事や、どんな状況でもカラリとしている事の、物凄い力強さったら!
こんな中身なのに、晴れ晴れ映画館を出られるなんて。
「木靴の樹」と同じような精神が流れてるなぁと思った。基本的に人間を信じて愛している感じ。

英語字幕つきだった。とーちゃんがかーちゃんに「オユキさんよぉ」とおべんちゃらを使う場面の字幕が「OYUKI」ではなく「honey」だった。


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監督:中川信夫 
出演:伊藤雄之助/望月優子/二木てるみ/宇津井健/丹波哲郎
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