2008'04.20.Sun
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脳溢血で倒れて、左目のまばたきでしか意志が伝えられなくなってしまった男性が主人公(「潜水服」は動かない自分の身体の例え)。
で、介護の人にアルファベットを読み上げてもらって、該当の文字をまばたきで伝えて、ひと文字ひと文字並べて本を書く話。
作品の冒頭は、身体が動かない主人公の視界そのままの映像。
「右目はまぶたを閉じられないから、眼球が乾かないように縫いましょう」ってことになって、目に縫い針が迫ってきてざくざく縫われて視界が半分になる様子は恐怖だった・・・。
片目だけの、狭くて動かない視界は、かなり観ていてきつく、ああ、これが主人公のつらさか・・・と、ある程度観客に体感させてから、カメラは第三者的な視点に切り替わる。
なるほど、と思った。
この作品は人間の魂がどれだけ自由に飛んで行けるかを描いてはいるけれど、主人公がそもそも文化人で、想像力や創造力に富んだ人物だったというのがポイントなのかもなぁ・・・。
で、女好きでもあって、こんな目に遭っても、看護師の女性の品定めはするわ、献身的に傍にいる奥さんの目の前で、愛人を恋い焦がれるわ。いかにもフランス男性っぽい人間味に溢れていた。
老いた父親が人生の女性遍歴を自慢するところもあったりなんかしてね。
号泣!というのはなかったけれど、しみじみと、じんわりと、いい映画。
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