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猫の魚辞退

タイトルは長続きしないものの例え。映画・読んだ本の感想メモ。追記したり書き直したりも多いからあんまあてにならない。 日付は観た日付とは限らない。

2025'05.06.Tue
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2010'03.03.Wed
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出演: 工藤夕貴, 西島秀俊 監督: 三枝建起

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WOWOWが今度、西島秀俊主演のドラマを放送するようで、ドラマPRも兼ねて西島特集中。その一環で放送された物。どうせなら『CURE』もやってくれないものか(『休暇』はやるようで、保存版にしようと思います)。

佐賀の漁港が舞台で、貧しい家族が主人公。借金のカタに船を奪われそうになって、とーちゃん(時任三郎)が船上で借金取りと揉み合って、間違って殺しちゃうんです。で、そのまま船もろとも失踪。奥さん(工藤夕貴)と、小さい男の子、ボケかけたおじいちゃんが残されたまま、何年か経ち・・・。
男の子は、お父さんの顔を忘れないために、交番の指名手配犯ポスターを見に通うんです。
それを知った新聞記者(西島秀俊)が、その姿を写真に撮って、ちょっと感動的な記事にする。
記者本人は(ナイスネタ!っていう下心もあるだろうけど)、「冷静に考えたら、正当防衛でそんなに長期な懲役にはならないだろうし、何で出てこないんだろう?この記事を見て本人が出てくれば、子供のためにもなるはず」っていう、善意のつもり。
・・・とはいえ小さな町では、記事のせいで、ほとぼりが冷めていた一家に対する村八分状態が再燃し、子供は学校でいじめられ、母親は仕事を干され、生活はますます苦しいものに・・・。
もちろんその後、西島さんは海よりも深く反省して、一家のためにひと肌脱ぐようになるのですが。

うわー!こういうことって自分もやってしまいそう!って、物凄くどきどきした。
「冷静に考えたら」「論理的に考えたら」「この方が結果的にはいいはず」とか、小賢しいこと考えて、物凄〜く余計かつ、せっかく当人たちが埋めた穴をわざわざ掘り返すみたいな真似って、本当にやっちゃいそう。
世間は、冷静かつ論理的には動かないもんです、だから難しいんですって、いつも肝に銘じないと。

作品全体的にはドラマだったらまあ地味な良作、だけど、お金払って映画館には行かないなぁ・・・という微妙な感じでしたが、何かその部分で異様に印象に残りました。

本作の三枝建起監督は、先日悪口を書いた『オリヲン座からの招待状』を手がけた方だそうで。レトロじゃなくってベタに古臭いテイストで、何かNHKの地方局が手がけたドラマっぽい雰囲気だなぁ・・・と思ったら、実際にNHKドラマの制作歴もあるみたいだった。
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2010'03.03.Wed
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出演: 北乃きい, 岡田将生 監督: 北川悦吏子

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ルドandクルシの感想に、"人は得意な事と、情熱を傾けられる事が必ずしも一致しないから悩ましい。"と書いた後で、この映画を思い出しました。

最初脚本があったんだけど、主演二人の掛け合いがよかったために、敢えて台詞はほぼアドリブで構成したそうで(プロデューサーの岩井俊二の提案らしい)。
脚本の出来がどうだったのか、今となっては分からないけれど、数々の胸キュン☆台詞を紡ぎ出し、日本中のOLを虜にした(すみません、言いすぎですか?)カリスマ脚本家を監督に担ぎ出してですよ、全編アドリブって、こはいかに。プロデューサーとして、監督の得意分野を活かす方向に何故持って行かない・・・(その方向をOKした北川悦吏子も同罪だ)。
結果、偽岩井俊二映画みたいなぼわーっとした、映像綺麗だけどね、はー、みたいな作品に。だったら自分で撮ればよかったじゃん!

・・・まあ、これで脚本アリだったら良い映画になったかどうかは微妙だけど。
私の好きな北乃きいちゃんが、むかつく我が侭女キャラで、かなり引いた。でも高校生ってあんなもんなのかなー。
2010'02.26.Fri
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出演: ジュリー・デルピー, アダム・ゴールドバーグ 監督: ジュリー・デルピー

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予告編が面白そうだったと記憶。WOWOWでやってたので観た。
アメリカ人の彼氏とフランス人の彼女っていうカップルが、彼女の実家があるパリを訪れて経験する、文化のギャップや、世界中の恋人たちが抱える問題満載の2日間の話。
彼氏にとってはフランスってだけで異国にいるわけだけれど、彼女の家族、自分と知り合う前の彼女の交友関係に飛び込むっていうのも、それもまた異国で孤立無援も同様の状況。その右往左往ぶりには泣けた。

もう、のっけから言葉言葉言葉の連続で、もろウッディ・アレンっぽい。彼氏の被害妄想神経質なキャラクターなんてアレンのあのキャラそのもの。で、出てくるフランス人の、特に男性が、みんな下ネタ人種差別発言満載の、感じの悪い下品キャラばっかり。失礼だし、相手がフランス語分かんないとなると目の前で陰口たたくし、うわー!フランス人、サイッテー!
・・・っていう映画をフランス人が撮るのって面白い。やっぱり海外に住んで、自分の地元のお国柄を相対化して観られる人って強いなぁ(監督、主演がジュリー・デルピー)。

劇中、家族の食卓でも、パーティでも、ギャラリー(ヒロインのお父さんが経営してる)でも、会話の発言内容がほんとにほんとに下品で。フランス人の日常会話って、あんなに下ネタばっかり喋ってるもんなんですかね。
そういえば、『それでも恋するバルセロナ』で、ペネロペ・クルスの罵詈雑言のアドリブが、物凄い下ネタ満載だったって何かで読んだけど。
西欧でふつう〜に交わされる会話は、実際かなり日本人の感覚で言うと下ネタ多すぎ、ぐらいな感じなのかしら。いやいや人によるのかな。
外国の雰囲気って基本的に映画で知るばかりだし、それには字幕フィルターがかかるから、なかなか分かりませんね・・・。

ジム・モリソンのお墓って、パリにあるんだね。
彼氏が「パリで観たいとこは?」と聞かれて、「ジム・モリソンの墓とカタコンベ」と、墓ばかり言うのに笑った。
2010'02.26.Fri
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出演: ヴィクトル・シェストレム, イングリッド・チューリン 監督: イングマール・ベルイマン

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高校ぐらいの時、ようやく買ってもらったビデオデッキで、系統もなにもなくジャケットやスチールの写真の印象だけで、適当にビデオを借りて観ていた。
そんな風に観たうちの1本がベルイマンの『第七の封印』。
意味はよくわかんなかったけど、死に神とチェスをするシーン(・・・のスチールに惹かれて借りたのだ)が、素晴らしくかっこよかった。今ならもっと色々内容について受け止められるかも。また観ないと・・・。
この作品はちょうど同じ頃に撮られた作品で、老教授が見る悪夢のシーンが、シュールレアリズムっぽくて、やっぱり背筋がぞっとする位にかっこよかった。

死の香りもただよわせつつ、内容は、基本的にはほのぼの。
偏屈な性格ゆえに、色んな所で人生の大失敗をしてきた老人が、義理の娘との車の旅と、その間に過去を思い返し、噛みしめ直すことで、ちょっとだけ変わる話。
人間、老境においては、とりかえしのつかないことも、そりゃあたくさんあるけれど、まだまだ、できることも、変えられる事もある。

悪夢は死への恐怖や、忘れられない過去の嫌な事なのだが。教授があのトシで「試験を受けるんだけど全然できない!」って悪夢を見るのがかわいかった。ウチの母もそういう夢、見るそう。
自分は見ない。試験に対してそこまで真剣じゃなかったっていうことかぁぁぁ!と、反省・・・。

偏屈な老人と、彼の捻くれた性格をすきっと受け流してちゃんと世話してくれる頼もしいお手伝いさん・・・ってコンビっていいね!(『情婦』の弁護士と看護婦さんもいいよね!)
2010'02.25.Thu
好きなドラマの再放送が続いて嬉しい日々(それでいいのか?)。

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出演: 塚本高史, 松下奈緒, 豊原功補
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会計士が主役のNHK土曜ドラマ。毎週水曜日にBS-hiで再放送中(2回まで放送済み)。
これは地味だけど実に面白いんですよー。『ハゲタカ』にあってこれにないのは、キャラ立ちと決め台詞かな・・・(あとセクシーヴォイスかな)。
理想と現実の間で、ぐらぐらと揺れる主人公たち。日本企業のなあなあっぷりと、銀行の半端ないえげつなさ。あと粉飾ってこんな風にやるんだ!とかもね。
原作なしのオリジナル脚本っていう所もスゴイ。

これの茜ちゃんが朝ドラでゲゲゲの女房になるんですね。

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出演: 阿部寛, 夏川結衣, 国仲涼子, 塚本高史, 高島礼子

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これはフジテレビで、平日の夕方毎日放送中(金曜はなし?)。本放送時に前半観ていなかったので、ようやく見通す事に。
劇中では非難轟々だけど、えー!こういう挙動不審で、得意分野だと途端に饒舌になる人、好きだけどなー・・・
・・・いやいやいや、これはやっぱり演じているのが阿部ちゃんだから、っていう点がポイントか("イケメンに限る"ってやつ)。あと、『ブレードランナー』や『未来世紀ブラジル』、日本の花火について熱く語られるのはオッケーだけど、これが別のジャンルだったら、ドラマの中のキャラクター同様、眉を顰めてしまうのかも・・・(・・・あ、そういえば昔『エヴァ』であったわ・・・>どんどん余計な記憶が蘇る)。

本放送は2006年。
ああ、この頃は「おひとりさま」っていう概念はなかったんだなー、と思われる表現が色々出てきて、時代なんてすーぐ変わりますよね、と実感した。

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どちらにも塚本高史が出てる。
なんか過去の映画とか観てても、画面のどっかに必ず映ってる気がする。
「唇が赤過ぎる」以外、特に印象はないけど、あまりに見続けるとなんか他人とは思えないというか、愛着が湧いてくるような。
最近は高良健吾もそんな感じ(あ、高良って"こうら"って読むの今知った)。
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