2008'08.18.Mon
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『いまここにある風景』を観てきた。
写真家のエドワード・バーティンスキー↑が、中国の産業の急速な発展が生み出した風景を撮影するドキュメンタリー。
・・・なのかな・・・。
写真家が撮影する様子を描いていることもあれば、中国の発展が生み出す環境破壊を訴えようとしていることもあって、映画としての焦点はぼやけてた気がする。
写真展のすみっこで上映するフィルムみたいな感じ。
延々と続く工場の流れ作業、巨大なダム建設とそれにより追い出される住民、「リサイクル」の名の下に集められた部品たちが汚染する大地・・・。
雄大で圧倒的で恐ろしい風景。
とにかく写真の構図が実に美しく、美し過ぎるあまりに、訴えようとするテーマを見失いがちになりそうだと案じていた。
でも映画を見たら、写真家の方でもまず「かっこよく撮る」が第一義に見えた。
というか、「工場萌え」とスタンスは同じような気が。
思想がない所に後付けした感じが「薄さ」なんじゃないかしらん。
ま、どうあれ全ては人間の営みであり、それもまた自然の一部として美しいのである、と思ってもいいのか?うーん。
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2008'08.18.Mon
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HDDに溜めてたやつ。
原作を既に読んでいたので、どうなるかも分かっていたのだけど、なんだか色々思い出してやたらと泣けて、ぼろぼろと流していた涙が、ラスト、ミスチルの歌が流れた途端にひっこんだ。
個人的には絶対ミスチルって気持ち悪いんだけど、なんであんなに流行るんだろう。
くそう、清い涙だったのに。
家族への愛情と反発、「学校」に上手くハマれない焦燥感、恋人の発言を後でほっこりかみ締める充足感、自分が自分にしっくりこない違和感、などなどが、北乃きいのほにゃんとした笑顔とともに静かに語られて、ミスチルまではいい映画だった。
家族はもう家族ってだけで凄い絆がそこにあって、バカをやってしまっても、時に相手を傷つけてしまっても、それでも絶対に壊れない確固とした何かがあるよなあ・・・と確信できるのは、自分が家族に恵まれてるせいなのか、それともそれが正しい答えなのか(『歩いても歩いても』の時も考えた)。
家族が救いになることは多いけど、他人じゃないと救えないこともあるなあ、確かに。
勝地涼の大浦君、健やかでよかった。
2008'08.18.Mon
ギンレイで二本立て観てきた。
どっちも公開時はチェックしてなかった作品。
(映画館の入り放題会員なので、こういうあてずっぽうな観賞が気楽)
ベルギーが舞台のファンタジックラブコメ。
主人公の「うきうき」の表現が「身体が浮かぶ」なので、このタイトル(5センチよりもっと浮くが、別に他人に見えるわけではない)。
主人公は未亡人の中年女性。
大好きなロマンス作家に出したファンレターがきっかけで、自分の方がロマンス小説の主人公みたいな事態に・・・という話。
なんとなく、Bunkamuraに集う奥様方が好きそうな映画だった。
それでねえ、ミュージカルって称するほどじゃない、微妙な頻度で突然歌って踊るんだよ。
歌い踊る系は苦手なこともあり、個人的には1時間40分位の上映時間がやたら長く感じた。
主人公のキャラはチャーミングで筋が通っててよかったし、「中年になってもいかにしてかわいい服を着るか」の参考には大いになったけど。
フランスにおける「いい男の条件」って、「ハゲ」なんじゃないかと疑ってみたり。
1本だけ観て帰ろうと思っていたけれど、不満足だったので続けてこちらも。
ジェイン・オースティンを毎月1冊取り上げて論じ合う・・・・という読書会をめぐる群像劇。
映画としてはちょっと微妙なところはあるけれど、「本好き」文化って、世界共通なのかなぁ・・・とちょっと親近感が持てたり。
落ち込んだ時にベッドから出ないで一日本を読むとか、好きな相手に大好きな本を無理矢理貸すとか気になる相手の好きな本を読むとか(つまり人と分かち合いたいもの=本なわけ)、好きな本の解釈で譲れない所があるとか、まああと、人をバカにしたり評価したりするポイントとかも。
これでジェイン・オースティンを1冊でも読んでいたら、解釈を論じ合う部分や、本の中身と映画世界の現実のシンクロ(してるんだろうね?)など、もっと楽しめたのだろうけど・・・。
うーん、読まなそうだ。映画化すら観たことがないし(『エマ』とか面白いかなぁ)。
『プラダを着た悪魔』で先輩アシスタント役だった女優さんが、黒髪のおかっぱで出ていて、やっぱりかわいらしかった(ウィノナ・ライダーっぽかった。ウィノナはどうしているのだろう)。ちょっと不安定な感じが魅力。
・・・そういえばジュリエット・ルイスは最近どうしているのだろう・・・。
どっちも公開時はチェックしてなかった作品。
(映画館の入り放題会員なので、こういうあてずっぽうな観賞が気楽)
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ベルギーが舞台のファンタジックラブコメ。
主人公の「うきうき」の表現が「身体が浮かぶ」なので、このタイトル(5センチよりもっと浮くが、別に他人に見えるわけではない)。
主人公は未亡人の中年女性。
大好きなロマンス作家に出したファンレターがきっかけで、自分の方がロマンス小説の主人公みたいな事態に・・・という話。
なんとなく、Bunkamuraに集う奥様方が好きそうな映画だった。
それでねえ、ミュージカルって称するほどじゃない、微妙な頻度で突然歌って踊るんだよ。
歌い踊る系は苦手なこともあり、個人的には1時間40分位の上映時間がやたら長く感じた。
主人公のキャラはチャーミングで筋が通っててよかったし、「中年になってもいかにしてかわいい服を着るか」の参考には大いになったけど。
フランスにおける「いい男の条件」って、「ハゲ」なんじゃないかと疑ってみたり。
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1本だけ観て帰ろうと思っていたけれど、不満足だったので続けてこちらも。
ジェイン・オースティンを毎月1冊取り上げて論じ合う・・・・という読書会をめぐる群像劇。
映画としてはちょっと微妙なところはあるけれど、「本好き」文化って、世界共通なのかなぁ・・・とちょっと親近感が持てたり。
落ち込んだ時にベッドから出ないで一日本を読むとか、好きな相手に大好きな本を無理矢理貸すとか気になる相手の好きな本を読むとか(つまり人と分かち合いたいもの=本なわけ)、好きな本の解釈で譲れない所があるとか、まああと、人をバカにしたり評価したりするポイントとかも。
これでジェイン・オースティンを1冊でも読んでいたら、解釈を論じ合う部分や、本の中身と映画世界の現実のシンクロ(してるんだろうね?)など、もっと楽しめたのだろうけど・・・。
うーん、読まなそうだ。映画化すら観たことがないし(『エマ』とか面白いかなぁ)。
『プラダを着た悪魔』で先輩アシスタント役だった女優さんが、黒髪のおかっぱで出ていて、やっぱりかわいらしかった(ウィノナ・ライダーっぽかった。ウィノナはどうしているのだろう)。ちょっと不安定な感じが魅力。
・・・そういえばジュリエット・ルイスは最近どうしているのだろう・・・。
2008'08.11.Mon
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図書館の文庫コーナーで見つけたので、ふと借りてみた。
(映画の方は公開の時に観た)
映画では登場人物の心情について、色々と憶測を膨らませるような箇所を、文章では明確に言葉にしてしまっているので、なんだか「映画の設定メモ」を読んでいるような感じ。
もちろん、逆に言えば、映画で曖昧なように描いている部分も、ちゃんと監督の中では答えを全部出している、ということだろうけれど。
登場人物が多かったので、映画ではちゃんと理解しきれなかった各人の設定が、ようやく把握できたのはよかったけれど、やっぱりこの人は映画で語るほうが素敵・・・。
2008'08.09.Sat
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「疑惑のフロリダ」で大統領選に破れたゴアが、地球温暖化問題について警告を続ける様子を描いたドキュメンタリー(セットでフロリダ開票のライブ映像を題材にした『10ミニッツ・オールダー』のスパイク・リーのパートを観るといいかも!)。
この人が大統領になっていたら、世界はどんな感じになっていたんだろう?
「プレゼン上手い!」などと変な所で感心したり。
分かり易い論理の組み立て方と、明快な資料。時に笑いもとって。
そうやって「問題を伝えていく」ということは、凄く重要な事だ。
でも「知る」の次にできることが、一体何なのかが、明確には分からないんだよなー。
地球温暖化問題はもちろん深刻だ。
それは知れ渡ってきていて、最近はやたらエコ流行り。
エコバッグやマイ箸やペットボトルリサイクルが推奨されているけれど、それらは本当はあんまり地球の役には立たないという説もある。
リサイクルのせいで、余計なエネルギーを使ったり、有害物質を生みだしたり、ということも有り得るし。
無駄な「エコ」に自己満足して、本当にしなければいけないことが見逃されているのでは?と思うのだけど、じゃあ実際何が一番有効なのかが、見えてこないのが、一番の問題かも。
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前に「無洗米派とそうでない派」の掲示板での論争で、
「お米のとぎ汁はヘドロの原因になるので、無洗米がエコ」という意見が出されていてびっくりしたんだよなー。
自分の無精をエコで正当化するのかよ。とぎ汁よりも有害なものを、誰だってがんがん垂れ流しているのにさ。
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