忍者ブログ

猫の魚辞退

タイトルは長続きしないものの例え。映画・読んだ本の感想メモ。追記したり書き直したりも多いからあんまあてにならない。 日付は観た日付とは限らない。

2025'05.07.Wed
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2008'12.17.Wed
鹿男あをによし オリジナルサウンドトラック鹿男あをによし オリジナルサウンドトラック
佐橋俊彦

ポニーキャニオン 2008-03-05
売り上げランキング : 944

Amazonで詳しく見る by G-Tools


ドラママラソン第何弾だったか、『鹿男あをによし』見終わりました。
DVD買って何度も見返すタイプの作品ではないけれど、きちんと作られた荒唐無稽な物語って、いいものだ。面白かったです。
キャスティングもよかった(児玉清はやり過ぎ感があったけど・・・)。
エンディングテーマの「なんちゃって大河」みたいな鳴らしまくりもぴったりで、頭からずーっとあのイントロが離れないのでした。

藤原くんを女性にした以外にも、原作からこまこまと設定をいじってあったのがむしろ効果的で、原作よりインパクトあって面白かったなーという、めずらしいドラマでもあった。
満足。

次は何を観ましょうねえ。

-----
リアルタイムでも、今クールはめずらしく何本かドラマを見ていましたが、ぼちぼちどれも最終回間近。

一足先に終わったのがWOWOWの『プリズナー』でしたが、これは最後まであんまり面白くなかった・・・・。
日本人のキャストはよかったけど、外国人が全部大根だったしなー。
自分にとってはただの玉山鉄二観賞ドラマと化しておりました。

いい役者さんを揃えてるのにキャラクター造形が浅かったし、ツッコミ所が多過ぎたし(何でそこでまたころっと騙される?何でそこにわざわざ一人で行って危険な目に遭う?何でそこでころっと態度を変える?)、肝心の刑務所はセットがチャチくてコントみたいだったし・・・。
まあ、何本も作っていれば、当たりも外れも出てきますよね。

番組買ってくるだけじゃなくて、自分でいいもの作ろうっていう志は美しいと思うので、WOWOWのことはこれからも応援してます。

それにしてもコヒさんの処遇はあんまりです。

-----
あとは『SCANDAL』と『風のガーデン』と『チームバチスタ』を観賞中。
『SCANDAL』はアラフォー不倫・家族模様ドラマかと思ってたら、結構面白いサスペンスで、最後が楽しみなような不安なような(ラスフレのせいで、面白かったドラマが最後の最後でガックリへの恐怖感が増しました)。
PR
2008'12.12.Fri
Be Kind Rewind [Blu-ray]Be Kind Rewind [Blu-ray]
Be Kind Rewind

2008-12-16
Sales Rank :

See details at Amazon by G-Tools


邦題『僕らのミライへ逆回転』をようやく見て来た。
ジャック・ブラック~♪(とはいえ本作のようなキャラはやや苦手・・・)

発電所に忍び込んで、電磁波を帯びてしまったジャック・ブラックが、友人の勤めるレンタル屋のビデオを全滅させてしまう。
このままじゃ店長に怒られる!いいや、リメイクしちゃえ!バレないバレない・・・と、有名映画の手作りヘボリメイクに走ったところ、それが大当たりして・・・というような無理やりな話。

最初は全然ノれなくてねえ。
やっぱり私、ミシェル・ゴンドリー苦手なんですよ。毎回映画館でぐでぐでするんですよ。
それなのになんで毎回観てしまうんだろう。ちくしょー!!!!
・・・と、今回もぐでぐでしていたのだけれど。
まさか後半、こんなにストレートに「ええ話」に持っていかれるとは思いませんでした。
映画ってホントにいいよねーッ!スキスキーッ!!!みたいな。
今、各自治体が試行錯誤している、「コミュニティと映画」についても考えさせられました。

ちょっと涙出ちゃったよ。
いやぁ・・・あなどれませんなぁ・・・。
2008'12.12.Fri
幻影の書幻影の書
柴田 元幸

新潮社 2008-10-31
売り上げランキング : 2907

Amazonで詳しく見る by G-Tools


絶望のどん底にいた主人公(・・・が多いねオースター作品)の気持ちを引っ張り上げてくれたのは、短い期間に数本の良作を残して謎の失踪を遂げたサイレント映画作家の作品だった。映画作家の研究本の著作に没頭して、人生のピンチを乗り切った主人公は、謎の失踪の真相に巻き込まれていく・・・というような話。

祖父を思い出した。
祖父は日記やスクラップをこまめにする人で、旅先でもらったパンフレット、切符、食堂の箸袋、私が食べたお子様ランチの旗などなど、たくさんの記録をこつこつ積み重ね、そして死ぬ前に、それらを全部焼いた。

オノ・ヨーコを思い出した。
強烈な才能の傍にいて、強烈な影響を与え続けた人。
「夫を作品にした女」とまで言われた人。

展覧会なんかに行くと思うことが蘇った。
作品の形で「自分」を後世に晒し続けるって、画家は実際どういう気分なのかしら?
誇らしいかしら?いたたまれなくはないかしら?(人によるでしょうけれど・・というか、もう亡くなっているのだから聞きようがないけれど)

残したいという欲求、自分だけのものとして留めておきたいという欲求、自分の定めた終末に到達してこそ完成を見るという美意識。
作家に限らず、人が生み出す「作品」について、あれこれ考えてしまう小説でした。
2008'12.08.Mon
獣の奏者 I 闘蛇編獣の奏者 I 闘蛇編
上橋 菜穂子

講談社 2006-11-21
売り上げランキング : 2297

Amazonで詳しく見る by G-Tools


次の「王獣編」の二巻で完結。
一気に物語の中に読者を引っ張り込む、序盤のスピード感が見事だった。
この作者が生み出すキャラクターは、見事にピンチになればなるほど内に篭るタイプばかりですね。

ラストの、「言いたいことは全部書き切ったんだな」というのは分かるんだけど、でももうちょっと後日談を書いてくれても・・・な切り方がストイック過ぎてくらくらした。
なかなかここで切る勇気は出ないけど、でも、ここで切らないと、テーマに読み手の焦点が合わないような気は、確かにする。
2008'12.05.Fri
鹿男あをによし鹿男あをによし
万城目 学

幻冬舎 2007-04
売り上げランキング : 1319

Amazonで詳しく見る by G-Tools


杉並区では結局予約の順番が回ってこないまま引っ越してしまったのだけど、転居先では案外早く獲得。
ドラマを見終える前に、オチを知ってしまった・・・。

とはいえ、原作のアレンジの仕方が結構「なるほど、ここをああした方が確かにドラマ的には華やかだよなぁ・・・」と思わされる部分ばかりで、なかなか頑張って作ったドラマであることだと感心。

新任教師が、やったことをいちいち生徒たちに黒板に書かれて煽られる様は、『坊ちゃん』にそっくり。
マドンナが登場したり、「大いに」という言葉が多用され(過ぎ)ているあたりも『坊ちゃん』だなぁ。
で、何か意味が・・・?(別にいいのか)

飽きずに読み終えたけれども、あまりにも文字で書かれている以上のことが描かれていなくて、残らなさ具合にびっくりした(別にいいのか)。
なんだか、ドラマの方がむしろ尾を引く感じがするのが不思議だなぁ。
[27] [28] [29] [30] [31] [32] [33] [34] [35] [36] [37
«  BackHOME : Next »
ブログ内検索
プロフィール
HN:
sha
性別:
非公開
アクセス解析
バーコード

猫の魚辞退 wrote all articles.
Powered by Ninja.blog * TemplateDesign by TMP  

忍者ブログ[PR]