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猫の魚辞退

タイトルは長続きしないものの例え。映画・読んだ本の感想メモ。追記したり書き直したりも多いからあんまあてにならない。 日付は観た日付とは限らない。

2025'05.07.Wed
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2009'02.12.Thu
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昔観て面白かったーッ!と思ったにもかかわらず、それきり観ていないもの再見キャンペーン(?)。
同じ作品を繰り返し見てこそ、「見た」と言えるそうですよ。淀川さんによると。

この映画には、新宿のガラガラの映画館で観賞中に地震があって映画の内容と相まって余計びびった、という記憶もあります。

それはさておき、やっぱりコンパクトで面白いタイムトラベル物なのでした。
みんなが幸せになるように、何度過去に戻って修正しても修正しても、必ずできる綻びがさらに悪い結果を生む哀しさ。
切ないラストにも納得。
やっぱりあれだな、「無駄な経験などない」とかいうのはタテマエで、「出会わない方がよかった出会い」というのも実際にはあるんだろうな。

この作品にはいくつか別エンディングがあるという話で、中でも一番のバッドエンディングが、最も理屈的には納得のいくものになっているらしい。
しかしセルDVDには入っているらしいそのディレクターズ・カットはレンタルにはなくて、代わりに「ハッピーエンド版」「ストーカー版」が監督のコメンタリーつきで入っていた。どっちも監督(二人組)が「これじゃ意味ないよね」「全然学習してないもんね」「今までの努力が水の泡だよね」とボロカスで、じゃあ何で撮ったんだよ・・・と突っ込みたくなる。が、やっぱり「ハリウッドでは試写会アンケートでエンディングを決める」っていう都市伝説は正しくて、何パターンか撮っておく必要があったのかしら。
それで(ハッピーエンド版じゃなく)公開版で決定できたんなら、試写の観客もまんざら御都合主義の節穴じゃないってことか。

次はニューオーリンズ・トライアルあたりを再見しようかな。
サンキュー・スモーキングも面白かった記憶が・・・(中身は覚えていない・・・)。
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『死ぬまでにしたい10のこと』老人二人ゴージャス版。
死を宣告された老人がたまたま病院のベッドで隣合せ、その片方がとんでもないお金持ちで。
病室で仲よくなった二人は、「棺桶リスト(死ぬまでにしたいことリスト)」片手に豪遊の限りを尽くすが・・・。
・・・というオハナシで、豪遊が過ぎるあまり(だってエジプト行ってアフリカ行ってインド行ってヒマラヤ山脈行って香港行くんですよ!)、話がファンタジーに近くなっております。
だからといって、リアリティがなーい!などとけなすのは無粋と言っていい位に、職人芸的な、きちんと泣けるいい映画になっていたと思う。機知に富んだ会話はいい感じだし、直接受ける意味とはちょっとずらした願いの叶い方が差し挟まれたり、有能で口の悪い秘書のキャラクターがよかったりも、なかなか楽しいし。

こういう大御所老人モノが外国に飛んでくるくらいにヒットするっていうのは、ちょっとうらやましい。

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天国の門の前で、「人生に喜びを見つけたか」「他人に喜びを与えたか」という二つの質問をされるという話で。
少なくとも後者については、自分が生まれたことで親はとても嬉しいと思ってくれただろうな、と、素で思った。思ってから、そう思えるのは物凄く幸せなことなんだろうなと気付いた。
2009'02.05.Thu
猫を抱いて象と泳ぐ猫を抱いて象と泳ぐ
小川 洋子

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天才的で謎に満ちたチェス・プレイヤーの話。

この人の描く主人公は大抵、自分の得意なことをちゃあんと把握していて、その世界の中にかっちり収まり、その世界における最高の方策で物事を詩的に語り、思考はのびのびと広げ、存在はできるだけ小さく折り畳んで、静かに静かに息をして「いた」人だ。
そう、この人の小説は大抵「今はなくなってしまった存在」について書いているので、どんなに素敵なことが起こっても、「ああ、しまいには哀しい結末を迎えるんだな」とか「今はもうそうではないんだろうな」と、覚悟しながら読む。

この小説もそういう小川洋子的世界にかっちりと収まる小説で、だから安心とも言うし、期待通りとも言えるし、でも・・・でも他と変わらないとも言える。
こういうのが読みたいからこの作家が好きなはずなのに、この妙な物足りなさは何なのだろう。

いしいしんじの最近の作品について、「期待される、いしいしんじ的なものばかり書いているのも難だものね」と考えたことを思い出した。
読者は勝手なもので、作家は恐ろしく大変なものだ。
2009'02.05.Thu
トライアングルトライアングル
新津 きよみ

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今クールドラマいまのところ。

面白く観ている→ありふれた奇跡、ラブ・シャッフル
まあまあ面白く観ている→天地人
なんとなく観ている→トライアングル、銭ゲバ
挫折→ヴォイス、キイナ

・・・という感じ。
サスペンス好きとしては、トライアングルが楽しみだったのに、どうしてもどこかで観た物の寄せ集め感が漂うような気がするばかり。
そう思い始めると、江口洋介の役まで、チーム・バチスタの仲村トオルの役とかぶって見えてくる始末。
同じ関テレ枠だからか?(まさか)
あと、稲垣吾郎の役は小日向文世と合わせていっこで済むような。

逆にそんなに好きじゃないだろうと思いつつ観始めたラブ・シャッフルが「自己分析モノ」として思いの外、面白く。
働く独身女子としては、第3回の香里奈の「いないもん」には泣けさえした。
金曜夜は見忘れがちだったのだけど、公式にネットで観られるから安心。

そうー、録画し損ねたドラマがいくらでもこっそりネット上に転がってる今日この頃、昨秋から、フジテレビ、NHKが相次いで有料番組ネット配信を提供し始める流れの中で、今回TBSが始めた無料の見逃し提供(広告モデル)がどの位上手く行くのかにも注目なのです。
といっても正確な数字は出ないのかも知れないけれど。

銭ゲバは、母親役が不幸顔女優の代表格・奥貫薫で、暴力親父役が、『永遠の仔』で親の虐待のトラウマを抱える役をやった椎名桔平っておいしいなぁ・・・と変な所を有難がって観ていたけれど、ちょっと展開が豪華な昼ドラみたいで。
暗いなら暗いで『永遠の仔』レベルまでいっていただきたいです。
韓国でリメイクしたら、結構凄いもの作ってくれそうな感じ。

・・・おお、ようやくちゃんとテレビも観るようになったよ!
2009'02.04.Wed
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ボブ・ディランの今までの人生を6つの局面に分けて、それぞれを違う役者さんが演じる、という試みの映画。

試み自体は面白い。一人の人間にも色んな顔があるもの。同時にたくさんの側面を持つし、時期によってさらに考え方が変わることもあるし、自覚している「本当の自分」と、他人のイメージがずれていることも多々ある。
ディランはさらに、自分はそんなつもりじゃなくても、フォークの教祖様みたいに持ち上げられたり、電気を使って演奏した途端に裏切り者呼ばわりされたり、観客のイメージに振り回されまくった人だ。
ディラン自身が色んな顔を持つのと同時に、大衆が思うディランの顔も様々。色んな役者さんが演じ分けるのもそれはそれで理に適っている。
しかも、映画の時系列がばらばらで、行きつ戻りつしても、役者さんが違うから分かり易いという効果もあった。

とーはーいーえー、映画自体が面白かったかというと、かなり退屈。
ディランが好きで、ある程度モデルになった事象を知っていて、あああれってあのことかなぁ、あれってあの人かなあ、などと当てはめながら観ていてもどうかと思ったのだから、まっさらだったらさらにしょうもないだろう。

ディランが好きな人も、これから好きになりたい人も、これよりかはドキュメンタリー・フィルムや本をあたった方が、有意義かと。
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