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猫の魚辞退

タイトルは長続きしないものの例え。映画・読んだ本の感想メモ。追記したり書き直したりも多いからあんまあてにならない。 日付は観た日付とは限らない。

2025'05.06.Tue
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映像の魔術師と言われてるらしいターセム監督の作品。

*病院で入院患者同士として、青年と小さな女の子が出会う
*青年が女の子に幻想的な物語を語って聞かせる。
*現実と物語の映像がクロスする

・・・という話らしく、映画のスチールも綺麗だったしな、という程度の前情報。

構想26年、撮影4年、世界遺産13カ所を含む、24カ国以上でロケ、石岡瑛子の絢爛衣装・・・というゴージャスな謳い文句たっぷりの、インディペンデント映画だということは知らなかったので、観ていてくらくらした。
CMで異国に行ったついでなどにちょこちょこ撮り溜めていたらしく、「セットを組むお金がないから、凄いロケ地を使った」という感じか。でもイマドキのCGばりばり映像を見慣れている方からすると、ナマモノの方が迫力があって綺麗だった。
わー!あんな場所が実際あるんだ!行ってみたーい!!!

というわけで、映像はとてもとても素敵だった。

話の方は、失恋して自殺を考えている半身不随の青年が、物語を利用して少女を操り、自殺のための薬を手に入れる手助けをさせる・・・という設定らしいのだが、どうにも物語と現実が上手くシンクロせず、物語自体も適当すぎて、映像負けかなぁ。

青年が抱える「失恋した」という重荷と、少女が抱える「強盗の焼き討ちに遭い、父親が殺された」という重荷のレベルが違いすぎるのが、これはわざとなのかなぁと気になった。
後で監督インタビューを観たら、ちょうど監督自身も失恋したばかりで、がっつり青年の方に感情移入していたようだから、少女側の設定は単なる思い付きなのかも。
失恋すると、そりゃあ世界一の不幸者みたいな気分になるとしても。
でもこのヘナチョコがーッ!!!と言いたい。
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映画観てきた。先週。

役者さんや映像作りには大満足。
くるくる姿を変えるダイモンにほれぼれ。
CGがこれだけ発達したからこその映画化。
このCGが安っぽくみえる日だって、いずれ来るのでしょうけど。

ただ、物語はうすっぺらくなってしまっていて、もっと面白いはずなのに!と
首をかしげながら観る羽目に。
原作を通ってない人はこの映画楽しめたのかしら?
というのが不安な出来ではありました。
うーん勿体ない。

とはいえ、ナルニアみたいにとりあえず目の前の敵があるのともちょっと違うし。
指輪物語みたいに明確な目的があるのともちょっと違うし。
観客をひとつの方角へ向かせるのが困難ではある。

ダストとは?ダイモンとは?ゴブラーとは?切り離しとは?オーロラの向こうに見える別世界とは?
・・・その辺を、さくっと説明することはできない上に、どこが最終目的なのかも分からない話だし。

一人でも別の世界の人が混ざってればその人の目を通して
「この世界はこういうきまりで動いてるんですね!」っていうのが描きやすいんだけど。
(「ダイモン」を宣伝に使って、映画に対する予備知識も植え付けた宣伝方法は
上手かったなーとは思う)

・・・次の章も含めて話の順番変えて回想形式にすればよかったのかなぁ。

どうすればよかったんだろう?と原作を読み返してみても、
ああ、ここはぜひ入れて欲しかった・・・!ぜひここも・・・!
という所が多過ぎて、もう自分でも何がなんだか・・・。
2007'08.01.Wed
■ラザロ-朝日のあたる家 篇 監督:井土紀州

撮影順に観たようです。
撮り方が凄い上手くなってる・・・!

男が自転車を押しながら、シャッターの下りた寂れた商店街を手前に歩いてくる背後で、車椅子を含む一団のシルエットが向こうへ歩いて行く画とか、車中で新聞に目を通す男の背後のずっと遠くの防波堤を、白い服を着た人物が歩いてくるのが小さく見える画とか、凄い映画的だね!・・・いやいや、これ映画だし・・・!と思ったり。
こういう印象的な画作りは、前の2作にはなかったような。
徐々に監督さんが、映画の文法を身につけていくのを見守る連作でありました。

映画は映画として、低予算ながらよくできてる、とは思うのだけど、格差社会のせいで不幸になった女性が社会に復讐する話、としては、リアルに共感して観る事はできなかった。
「彼女はかくしてモンスターとなった」篇である本編も、何で一連の事件を個人でなく社会のせいにしちゃうのか、心情的には納得できない部分が強くって、自分はどんな目に遭ったら、よく知らん人を殺せるくらいに世間を憎めるだろうなぁ、と考えたり、コンプレックスとプライドってワンセットなんだなぁ、と感じたり。

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それにしてもこれって大体、妹が余計なことさえしなければ誰も不幸にならなかったんじゃないの?
人間の弱いとこを突いて追い詰めてまで物事に正しさを求めるのはやっぱり間違いだー。わー。
2007'07.25.Wed
■ラザロ 監督:井土紀州
-蒼ざめたる馬 篇
-複製の廃墟 篇

公開のされ方が変わっていて、AプロとBプロ(別料金)に分かれている。
Aプロがエピソードゼロにあたる「主人公(女性)はいかにしてこうなったか」篇、Bプロが上記の2本立てで、主人公が格差社会に対する憎しみを露わに、資産家の息子を殺して財産を奪う話と、偽札を徹底的にばらまいて日本経済をひっくり返そうとする話。

とりあえずAプロまだ観てないので感想保留。
あまりお金のかかっていない作りなのだけれど、きっちり一編を通してテンションが下がらない、エネルギーに満ちた作品ではあると思う。

Aプロでちゃんと「こんなことがあったからにはああいう犯罪に走っても仕方がないさ」と思わせてもらえるといいなぁ・・・。
2007'07.25.Wed
■恋愛睡眠のすすめ 監督:ミシェル・ゴンドリー

映像が凝ってて、意図が意気がってる割にあんまり中身がない感じで、好きになれなかったこの監督さん。

シンプルに男の子の暴走片思い妄想に徹したこの作品が今までで一番好きかも知れない。
とにかくこの映像を楽しんで、ぐるぐるする主人公を眺めていればいいんだなぁ・・・とゆったり構えられたので、監督お得意の、おもちゃ箱みたいな夢の映像世界をわくわく堪能できました。
部屋のインテリアなんかも楽しかった。


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隣室を盗聴する『聴かれた女』とか、隣室との壁をマジックミラーにすり替えて彼女の全生活を覗き見する『恋人たちのアパルトマン』とか、主人公が隣の部屋の女の子に片思いして、ストーカー的な行為をするんだけど結果的に上手くいっちゃう映画(描かれてませんが本作も結局上手くいったと思うのです)に共通してて、現実にはあまりないだろうなあ、と思うのが、主人公の男性がちゃんと女性本人にアプローチもして、それなりに魅力的な会話を展開したり、素敵な企画をしたりしてるところ。

普通にしてても十分魅力的なヒトがちょっと(??)ストーカーするから、女性側が見ても上手くいくことに何となく納得しちゃうんだよね・・・。


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