2009'03.05.Thu
![]() | 約三十の嘘 特別版 [DVD] 出演: 椎名桔平, 中谷美紀, 妻夫木聡, 田辺誠一, 八嶋智人 監督: 大谷健太郎 角川エンタテインメント 2005-06-10 売り上げランキング : 10339 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
夜中に日テレでやってたのを録画して観た。
めそめそした田辺誠一がかわゆらしかったのが意外な収穫・・・とか言ってる場合ではなく。
「詐欺師集団、寝台列車という密室、消えた大金」というキーワードに惹かれるタイプの人がカケラも求めないような内容だったと思う。だとすると、クチコミでの評判も期待できない・・・というよりキーワードが逆効果になってるし(amazonのレビューも酷評が多い)、企画の意図が謎。
個性的な詐欺師たちが、それぞれの能力駆使して騙し騙され大金を奪い合う頭脳戦かと思ったら、全員役立たずのぐだぐだで、好きだっただの忘れられないだの一緒に逃げようだの湿っぽくうだうだうだうだうだ。
こんなにお互いに寄りかかりまくりの詐欺師集団があるもんか。
無理無理。
こんなんなら、同窓会恋愛模様話にでもすればよかったのに・・・。
-----
そうそう、『つむじ風食堂の夜』の映画化は主演が、これにも出ている八嶋智人なんだそうで。
どうかなぁ。どうなんだろうなぁ。納得いかないなぁ。
PR
2008'09.21.Sun
引っ越し関係でテンパってます。
今、引っ越し屋さんの見積もりが1件終わった所。
「今すぐ決めないと希望時間のトラック埋まっちゃいますよ!」っていうプレッシャーの与えられ方が不愉快…。
向こうも必死なのだろうけど。
-----
フランス映画の秘宝、上映13本のうち8本観ました。
粗筋、データは公式サイトより。
野蛮な遊戯 1983年/90分/35mm/カラー/監督:ジャン=クロード・ブリソー
Un jeu brutal
生物学者として輝かしい地位を築いたテシエは、突然全てを捨てて故郷に戻り、久方ぶりに下半身不随でわがままな娘イザベルと再会する。厳格な父に反発する娘だが、父との再会を契機に、次第に新しい世界が開けていく。その一方で、村では子供が犠牲となる連続殺人事件が起こっていた。高い評価を受け、一躍注目を集めた鬼才ブリソーの長編デビュー作。
-----
冒頭5分くらい遅刻。
殺人シーン以外に、父親側の事情がもっと語られたのか?
障害という不幸に甘え、野獣同然に成長した少女が、厳しい父親と同居する事になったのを機会に、人間として目覚めて行く、という、それだけで成り立つ話の裏で(主演の少女の力強いまなざしが美しい!)、父親が子供を次々殺して行くという不思議な構成。
少女の、人として、女としての目覚めという、(ある意味)血なまぐさい主題の背景に、血なまぐさい事件を敷く、という、作品の空気感の作り方は面白いなと思った。
-----
この作品も面白かったけど、出会えてよかったーッ!って程でもなく、厳選するならば、昔の映画だけ観れば良かったかな、とも。
どのあたりが分岐点で、「個人的に好きなフランス映画」は失われるのだろう。
いや、昔のはある程度ふるいにかけられて現在まっで残ったものの筈だから、当たり率が高いのか。
今、引っ越し屋さんの見積もりが1件終わった所。
「今すぐ決めないと希望時間のトラック埋まっちゃいますよ!」っていうプレッシャーの与えられ方が不愉快…。
向こうも必死なのだろうけど。
-----
フランス映画の秘宝、上映13本のうち8本観ました。
粗筋、データは公式サイトより。
野蛮な遊戯 1983年/90分/35mm/カラー/監督:ジャン=クロード・ブリソー
Un jeu brutal
生物学者として輝かしい地位を築いたテシエは、突然全てを捨てて故郷に戻り、久方ぶりに下半身不随でわがままな娘イザベルと再会する。厳格な父に反発する娘だが、父との再会を契機に、次第に新しい世界が開けていく。その一方で、村では子供が犠牲となる連続殺人事件が起こっていた。高い評価を受け、一躍注目を集めた鬼才ブリソーの長編デビュー作。
-----
冒頭5分くらい遅刻。
殺人シーン以外に、父親側の事情がもっと語られたのか?
障害という不幸に甘え、野獣同然に成長した少女が、厳しい父親と同居する事になったのを機会に、人間として目覚めて行く、という、それだけで成り立つ話の裏で(主演の少女の力強いまなざしが美しい!)、父親が子供を次々殺して行くという不思議な構成。
少女の、人として、女としての目覚めという、(ある意味)血なまぐさい主題の背景に、血なまぐさい事件を敷く、という、作品の空気感の作り方は面白いなと思った。
-----
この作品も面白かったけど、出会えてよかったーッ!って程でもなく、厳選するならば、昔の映画だけ観れば良かったかな、とも。
どのあたりが分岐点で、「個人的に好きなフランス映画」は失われるのだろう。
いや、昔のはある程度ふるいにかけられて現在まっで残ったものの筈だから、当たり率が高いのか。
2008'04.15.Tue
![]() | やわらかい生活 スペシャル・エディション 寺島しのぶ 豊川悦司 松岡俊介 ハピネット・ピクチャーズ 2007-01-26 売り上げランキング : 17128 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
肩ひじ張ってエリート街道を驀進してきた30代の女性が、両親と親友の死をきっかけに、電池切れのように躁鬱病に。
ふとインスピレーションを感じた蒲田に引っ越し、鬱の時、躁の時を繰り返しながら、ふらふらと生活する日々を描いた映画。
ぼーっと散歩して、街の風景をデジカメで撮ってサイト作ったり、ぼんやりまったり銭湯行ったり。
うーん、こういうのにまるっと共感したら自分がヤバいぞ、と自戒しつつ観賞。
主人公を取り巻くだめ男性陣が豪華でね。紳士的痴漢に田口トモロヲ、鬱病のヤクザに妻夫木聡、主人公のもとにだらだらと居候する従兄弟にトヨエツ(しかもニヒル系じゃなくて、ヘラヘラしたキャラを演じる私の好きな方のトヨエツ)、学生時代から主人公に片思いし続けている男に大森南朋・・・
役者のアンサンブルとしても、まったり映画としても、割と楽しめました。
が。
ラストがあんまりな感じでどうしようかと思った。
結局人間はひとりだというのが紛れもない真実だとしても、これは・・・。
この後、主人公死んじゃうんじゃないの。
同じ病の人が共感して観ていたとしたら、かなり酷い精神状態になりそう。
![]() | イッツ・オンリー・トーク (文春文庫) 絲山 秋子 文藝春秋 2006-05 売り上げランキング : 36686 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
・・・ということで、気になったので原作も読んでみた。
(昼休みに読み終えられる位のボリューム)
こちらのラストは映画みたいなわざとらしく悲惨な感じではない。
ちゃんと主人公が、なんとかこれから先もやっていけそうな、光の見える締め方をしている。
内容はそーんなに変えてはいないのだけど、映画の方はべったりしていて、共感したくない何かがあったのに、原作はさらさらしていて、こっちなら安心して共感できちゃう。
映画の方の監督さんがロマンポルノ系の人だからかしらん。
(てゆーかこないだ観た『M』と同じ人だ!)
ちょっとした料理の仕方で全然違うものなのだなぁ、と感心したりして。
それにしても映画の意図が余計に分からなくなりました。
(追記)
原作だと主人公は、状況によって人を利用する(特に悪い意味ではなく)のだけど、完全に心を移してしまってはいなくて、それが映画になると、一人の人間に寄りかかってしまっているから、あんなにラストがよるべないのですね。
もちろん世界には寄りかからずに生きて行ける人と、それができない人といると思うのだが、監督さんは前者は描けない(思いも寄らない?)人なのか。
-----
この作家さんは登場人物が乗ってる車で人となりを表現する所があって、かなり自分には不利。まあたぶん映画なんかでも使われてる表現なんだろうけど。
もう一本入っていた短編でトモフスキーのポジコフネガチョフが出てきてびっくり!
2008'01.08.Tue
■やわらかい手
マリアンヌ・フェイスフル主演にひかれて観に行ったら、相手役はクストリッツァ映画の常連さんでした。濃ゆい・・・。
いくらでも下品になりそうなネタを、上品な小品に仕上げてありました。
不器用な年増の男女の恋物語でもあって、監督さんはカウリスマキが好きなのかなぁ・・・という雰囲気も。
でもなーんで、カウリスマキはあんなに俳優さんに何も言わせないのに「確かに恋に落ちてる」感じがして、なーんでこちらは妙な唐突感があるのだろう?
視線なのかな。じーっと相手を見つめる視線が重要なのかな。
昔、合コンキラーの友達に秘訣を聞いたら「気に入った人がいたら、ひたすら見つめるの」と言っていたのを思い出しました。なんとなく。
息子のわからずやっぷりにはムカムカしましたが、でもそういえば世の中の男の子っていうのは、確かに、部分的に妙に潔癖で頑固で横暴で甲斐性なしだものね・・・と観ているうちに納得しちゃったり。
■onceダブリンの街角で
ストリートミュージシャンもの。
演奏シーンや、CDをかけるシーンなど、自然な感じで音楽がたくさん使われているので、ミュージカルが苦手な自分にもすんなり入れた。
人と人が出会うことでもたらされる「変化」を描いていて、それが例えば「男の人と女の人が出会って恋に落ちました」みたいな霹靂っぽい変化ではなく、それまで歩いてきた人生に、人との出会いによって、ささやかだけど大事な力が加わって、ちょこっとだけいい方向に歩みが変わりました、という感じ(もちろん、その後のことは分からないけど)。その匙加減が、とてもよかった。
音楽の演奏シーンの説得力に感心していたら、みんな実際にミュージシャンなのですね。
マリアンヌ・フェイスフル主演にひかれて観に行ったら、相手役はクストリッツァ映画の常連さんでした。濃ゆい・・・。
いくらでも下品になりそうなネタを、上品な小品に仕上げてありました。
不器用な年増の男女の恋物語でもあって、監督さんはカウリスマキが好きなのかなぁ・・・という雰囲気も。
でもなーんで、カウリスマキはあんなに俳優さんに何も言わせないのに「確かに恋に落ちてる」感じがして、なーんでこちらは妙な唐突感があるのだろう?
視線なのかな。じーっと相手を見つめる視線が重要なのかな。
昔、合コンキラーの友達に秘訣を聞いたら「気に入った人がいたら、ひたすら見つめるの」と言っていたのを思い出しました。なんとなく。
息子のわからずやっぷりにはムカムカしましたが、でもそういえば世の中の男の子っていうのは、確かに、部分的に妙に潔癖で頑固で横暴で甲斐性なしだものね・・・と観ているうちに納得しちゃったり。
■onceダブリンの街角で
ストリートミュージシャンもの。
演奏シーンや、CDをかけるシーンなど、自然な感じで音楽がたくさん使われているので、ミュージカルが苦手な自分にもすんなり入れた。
人と人が出会うことでもたらされる「変化」を描いていて、それが例えば「男の人と女の人が出会って恋に落ちました」みたいな霹靂っぽい変化ではなく、それまで歩いてきた人生に、人との出会いによって、ささやかだけど大事な力が加わって、ちょこっとだけいい方向に歩みが変わりました、という感じ(もちろん、その後のことは分からないけど)。その匙加減が、とてもよかった。
音楽の演奏シーンの説得力に感心していたら、みんな実際にミュージシャンなのですね。
2007'03.15.Thu
フィルムセンターで観た。
肺病のやくざと、彼を救おうとするアル中の医者の物語。
「映画」だなぁ、とつくづく感じた。
役者さんのオーラがすさまじくて、演出に絶対的な華やかさがあって、セットのがっちりした作り込みも見事で、そして面白い。
こういうの撮る人だから「世界の」がつけられるんだ(今更だけど)。
志村喬の微笑みを目当てに観に行ったのに、三船敏郎に全部持って行かれてしまった。あんなにかっこよくって、しかも心配で放っておけない感じだったら、不幸になろうともふらりと付いて行ってしまいそうだよ。
-----
監督:黒澤明
出演:志村喬、三船敏郎、久我美子
肺病のやくざと、彼を救おうとするアル中の医者の物語。
「映画」だなぁ、とつくづく感じた。
役者さんのオーラがすさまじくて、演出に絶対的な華やかさがあって、セットのがっちりした作り込みも見事で、そして面白い。
こういうの撮る人だから「世界の」がつけられるんだ(今更だけど)。
志村喬の微笑みを目当てに観に行ったのに、三船敏郎に全部持って行かれてしまった。あんなにかっこよくって、しかも心配で放っておけない感じだったら、不幸になろうともふらりと付いて行ってしまいそうだよ。
-----
監督:黒澤明
出演:志村喬、三船敏郎、久我美子
[1] [2]
ブログ内検索
カテゴリー
最新記事
プロフィール
HN:
sha
性別:
非公開
アクセス解析