2007'03.05.Mon
東ドイツが監視国家としてどんな状況だったかについて、真面目にきちんと作ってある、静かな映画。
アカデミー外国語映画賞を受賞。
ちょうど去年東ドイツについての本を何冊か読んだ所だったので、タイムリーではあったんだけど。
この映画は誰のために撮られたのだろう?と思ったのです。
もっと・・・東ドイツ時代の、監視や密告がもたらす緊迫した空気や、人への不信感や、シュタージに睨まれることがどれだけ恐ろしいことなのかを、共通理解として持っている人向けの映画のような気がした。ベルリンの壁崩壊なんてついこの間のことだし、本国や周辺諸国の人達だったら、その頃の記憶とともに、全く違う感覚でこの映画を観るのでしょう。
なんとなく、説明がはしょられているようで、遠いアジアの国の人間には、大味に感じられてしまう部分も多かった。
もっと感覚として分かったら・・・と、歯がゆい気持ちで、分かろう、分かろうとやたらと色々想像しながら観た。
もうちょっと、音楽に搦め捕られるような話かなと思っていたんだけど、そうでもなかった。
たぶん、『手紙』と同様これもひとまず映画にすることに意味があったんだろうけど、もっと手足れな監督さんだったら、より切なく(そしてより短く)情感豊かな作品に仕上げられる美味しいネタだったと思うので、個人的にはやや残念。
いえ、いい映画だったとは思うので、予告で妄想しすぎた自分も悪いんだけど。
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監督・脚本:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
出演:ウルリッヒ・ミューエ 、マルティナ・ゲデック 、セバスチャン・コッホ 、ウルリッヒ・トゥクール 、トマス・ティーマ 、ハンス=ウーヴェ・バウアー 、フォルカー・クライネル 、マティアス・ブレンナー
アカデミー外国語映画賞を受賞。
ちょうど去年東ドイツについての本を何冊か読んだ所だったので、タイムリーではあったんだけど。
この映画は誰のために撮られたのだろう?と思ったのです。
もっと・・・東ドイツ時代の、監視や密告がもたらす緊迫した空気や、人への不信感や、シュタージに睨まれることがどれだけ恐ろしいことなのかを、共通理解として持っている人向けの映画のような気がした。ベルリンの壁崩壊なんてついこの間のことだし、本国や周辺諸国の人達だったら、その頃の記憶とともに、全く違う感覚でこの映画を観るのでしょう。
なんとなく、説明がはしょられているようで、遠いアジアの国の人間には、大味に感じられてしまう部分も多かった。
もっと感覚として分かったら・・・と、歯がゆい気持ちで、分かろう、分かろうとやたらと色々想像しながら観た。
もうちょっと、音楽に搦め捕られるような話かなと思っていたんだけど、そうでもなかった。
たぶん、『手紙』と同様これもひとまず映画にすることに意味があったんだろうけど、もっと手足れな監督さんだったら、より切なく(そしてより短く)情感豊かな作品に仕上げられる美味しいネタだったと思うので、個人的にはやや残念。
いえ、いい映画だったとは思うので、予告で妄想しすぎた自分も悪いんだけど。
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監督・脚本:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
出演:ウルリッヒ・ミューエ 、マルティナ・ゲデック 、セバスチャン・コッホ 、ウルリッヒ・トゥクール 、トマス・ティーマ 、ハンス=ウーヴェ・バウアー 、フォルカー・クライネル 、マティアス・ブレンナー
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2007'01.09.Tue
割と花街が舞台の話って好きなはずなんだけど。
嫌な事が沢山起こる上に、なんだか登場人物にずるずるした人が多くてつかれた。
よくあるパターンではあるのだけど、一人のクズが全部をダメにするのって、めさめさ嫌いだよ。マフィアのファミリーに一人だけバカがいて、バカだけど情があるから縁も切れなくて、そのうち大変な秘密をそのバカがベッドで女にエラぶって喋っちゃって全部がおじゃんになるとか、どうしようもないダメ人間が、がんばって幸せになろうとしてる人をどん底に突き落とすのとか。
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お金持ちのお嬢さんが「芸者って気楽でいいわ〜」と本気でうらやましがる台詞に、私が芸者だったら殴るなぁとむかむかしたけど、それを笑って流せてこそ芸者、か。
自分はまだまだだ。
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脚本を担当分けして、二人の監督とカメラマンでばらばらに撮影して後で合わせたダブル・システムてやつだそう。作り手的に余興ぽい姿勢にならないのかな。
やる意味があるのかよく分らないけど、テレビドラマに近い作り方ともゆうか(回によって撮る人が違って出来不出来にばらつきができる感じ)。
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山田五十鈴の手の形が、まるきり浮世絵とそっくりで、ああ、きっと昔の美人はみんなホントにああいう手をしてたんだわ!と妙に感心した。
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監督:成瀬巳喜男/川島雄三
脚本:井出俊郎/松山善三
撮影:安本淳/飯村正
出演:山田五十鈴/司葉子/白川由美/志村喬/草笛光子/水谷良恵/市原悦子/越路吹雪/三橋達也
嫌な事が沢山起こる上に、なんだか登場人物にずるずるした人が多くてつかれた。
よくあるパターンではあるのだけど、一人のクズが全部をダメにするのって、めさめさ嫌いだよ。マフィアのファミリーに一人だけバカがいて、バカだけど情があるから縁も切れなくて、そのうち大変な秘密をそのバカがベッドで女にエラぶって喋っちゃって全部がおじゃんになるとか、どうしようもないダメ人間が、がんばって幸せになろうとしてる人をどん底に突き落とすのとか。
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お金持ちのお嬢さんが「芸者って気楽でいいわ〜」と本気でうらやましがる台詞に、私が芸者だったら殴るなぁとむかむかしたけど、それを笑って流せてこそ芸者、か。
自分はまだまだだ。
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脚本を担当分けして、二人の監督とカメラマンでばらばらに撮影して後で合わせたダブル・システムてやつだそう。作り手的に余興ぽい姿勢にならないのかな。
やる意味があるのかよく分らないけど、テレビドラマに近い作り方ともゆうか(回によって撮る人が違って出来不出来にばらつきができる感じ)。
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山田五十鈴の手の形が、まるきり浮世絵とそっくりで、ああ、きっと昔の美人はみんなホントにああいう手をしてたんだわ!と妙に感心した。
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監督:成瀬巳喜男/川島雄三
脚本:井出俊郎/松山善三
撮影:安本淳/飯村正
出演:山田五十鈴/司葉子/白川由美/志村喬/草笛光子/水谷良恵/市原悦子/越路吹雪/三橋達也
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