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猫の魚辞退

タイトルは長続きしないものの例え。映画・読んだ本の感想メモ。追記したり書き直したりも多いからあんまあてにならない。 日付は観た日付とは限らない。

2025'05.06.Tue
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2008'04.08.Tue
君に届け 1 (1) (マーガレットコミックス)君に届け 1 (1) (マーガレットコミックス)
椎名 軽穂

集英社 2006-05-25
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覚えてなかったんだけど前に、社長に「最近面白いマンガない?」と聞かれた時に、「今コレが流行ってますよ!」と私が薦めたらしい。
最近「読んだことないです」と言って「人に薦めたくせに!」と怒られたので、手を出してみた(今のトコ3巻まで)。
なんか自分の腹黒さではついていけない爽やかな話っぽいんだもの。

ほんとに噂に違わぬ爽やかな話で・・・というか、爽やか過ぎて逆に新鮮だった。

思ってても絶対に頭の中で言葉にすらしないような事柄が、台詞としてうじゃうじゃ出てくる。
誰かといる時に「私といてこの人が楽しいといいなあ、私は楽しいんだけどなあ」みたいな思いって、性別、関係問わず抱くけど言わないというか、思ってることを自覚する間もないというかだけど、もう堂々と主人公はそれをモノローグで言うのだ。
わー!

こんな風にまっすぐに人付き合いできたらいいよなぁ。
今の自分の状況下を照らし合わせてみたら、ええと一体どうすればこういう風に素直に素敵にいくだろうなぁ、うわぁ、もう無理かなぁ、なんてこうー・・・羨望の眼差しになってしまったよ。

いいマンガでした(まだ終わってないけど)。
ちょっと泣いた。


あぶな坂HOTEL (クイーンズコミックス)あぶな坂HOTEL (クイーンズコミックス)
萩尾 望都

集英社 2008-03-19
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これは流行り物じゃないか・・・巨匠モノ・・?
私にとっては新刊が出たら即買いの作家さん(そんな人も、だんだん少なくなってきました)。

この世とあの世のあわいに建つホテルを舞台にした、短編連作。
このホテルを訪れた客は、進むのか、帰るのか・・・?
・・・という、話としては、よくあるパターンなのです。
でも、どうしてこの作者が描くとこんなに濃密な「物語」になるのでしょう。
昨今の漫画家さんとは、同じページ数で入れられる中身が全然違う。
ぽろぽろと、『君に届け』とは別の種類の涙を流してしまいましたよ。

amazonのレビュー読んだら、中島みゆきの歌が元みたい。
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2007'08.17.Fri
■ちむちむ☆パレード 鈴木志保 著

元々はデジタル作品・・・のセルフリメイクなのかな。
この人は『船を建てる』(この本と同時に復刊)でやりたいこともできることもやり尽くした感が・・・。
持ち主の死で取り残された子供のおもちゃ、海における悲しい事故、悲劇を悲劇と自覚できない無知という悲劇、パレード!!!・・・使われるモチーフがいつも変わり映えしないのでした。
さらさらしたアメリカ文学っぽい空気感と、絵柄は変わらずかっこいい。

■キャンディーの色は赤 魚喃キリコ

この人は絵柄のかっこよさに反して物語が女女しているというか、どろんどろんした怨念に満ちてうっとおしくて、読めば読むほど嫌いになる。なんかこう・・・過去の怨みを延々胸に抱き続け、手首切ろう切ろうとしてるのに、プライドが高過ぎて切れない・・・って感じの主人公が多い。
でもなんかどっか共感もするので読んでしまう。
田舎から東京に出てきて、仕事して食べていってるという状況、その生活圏(吉祥寺、下北沢、中野・・・)、どこかで常に抱いている不安感や、自力で生きてるってプライドや、他人に対する反感や軽蔑やあこがれや。
・・・まああんまり突きつけられてもしゃあないものを突きつけてくる感じだな。

本作は、作者本人は大丈夫か・・・?みたいな病んだ感じが怖かった。
ここまで過去を根に持つパワーが自分になくてよかったとも思う。
2007'07.19.Thu
■山へ行く 萩尾望都
短編集。もう巨匠。
その辺の作家さんが本一冊かけて描くことを16ページとかでがつっと。

■おばけたんご くらもちふさこ
幼なじみモノ好きだなぁ・・・。
がっつり少女漫画。

■もやしもん5 石川雅之
ついストラップつきを買ってしまった・・・。
そんなに考え過ぎなくても美味しいものはもっと普通にありそうな気がする。
まあ面白いからいいけど。

■言の葉遊学 わかつきめぐみ
前半の「言葉」の解説マンガはちょっとずつしみじみ読めていい。
後半の短編はほんと爽やかでさらさらとどうでもよい。
昔はもっと心にひっかかるの描いてなかったっけ?
『So What?』以降あっさり卒業してしまったんだよなぁ・・・・。



2007'02.12.Mon
■花よりも花の如く1〜3 成田美名子

能マンガ。
近所の神社で薪能を観て以来、また行きたいなと気になりつつも上がらなかった腰を持ち上げてくれそうなマンガで、予備知識をつけたり、作品選びにも役に立ちそう。
活字だとぐるぐるしてしまってなかなか頭に入らないことが、マンガだとするりと中に来るから不思議ね。

そして気になり出すと、急に美術館に置いてあるチラシや、ネットの情報で能が目につきだし、気がつくとそこいら辺にたくさん能楽堂があったことを知るのでした。
興味がなかった時からそれは変わらずそこに存在していたのに。
情報がいかに興味のフィルターを通して脳に届いているのかの証明だね。

能は置いておいて、成田美名子。
久しぶりに読んで、本当にこの人は、すがすがしいまでに人間の性根を信じているんだなあと改めて感じ入った。
世界にほの明るい光が差しているような、そんな感じがいつもして、希望が涌いてくる。時にそこに至るまでに本当につらい気持ちになることがあっても。

■さくらん 安野モヨ子
遊廓マンガ。ちょっと人の見分けがつけにくくて苦労。
ああ、映画にしやすそうだな、と思いました。これなら大して失敗はせずに豪華絢爛な絵を楽しめそう。
つまり遊廓ものの枠をそんなに逸脱した話ではないってことだけれども。

■レナード現象には理由がある 川原泉
なんだか久しぶりに読んだ。
変わらない川原ワールド。のんびり。

■世界の中心で愛をさけぶ(TVドラマ)
ツタヤの宅配レンタルサービスが一ヶ月無料、ということでお試しにドラマなぞ。
自分の中で凄く評価の高い「白夜行」のスタッフだったのと、原作よりも映画よりもこのドラマだけ突出して評判がよかったので、2話だけだけど観てみた。
白夜行と同様、尺に対するドラマの密度が濃くて、まだ45分経ってないのかー、と感心してしまう位。キャスティングもいい(仲代さんが出てたなんて!)。
成程・・・。
ただ、まあやっぱり原作の粗筋に対して共感しきれない分、すうすうはするんだけど。またこのチームのドラマがあったら観てみたいな、とは思った。
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