2009'02.04.Wed
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・・・の (3)がようやく出た。
(写真がまだなかったので、リンクは1巻にしてみた)
店頭で偶然見つけたのでびっくりして、何度も確かめて購入。
秋に連載も再開されるらしい。
1の最初のページのお葬式の場面に出てきた謎の人物の名前がようやく登場。
でもまだ謎。
この世の中にあるあらゆる残酷なことが詰まっているのに、どうしてこんなに静かな印象なんだろう。暴力や死以外にも、差別や偏見や悪意や無神経が平然と垂れ流される中で、主人公の二人はあまりにも冴え冴えとしている。
一体どうなっていってしまうんだろう?と、読んでいる方はひたすらおろおろする。
『ガラスの仮面』は完結しなくていいから、これは最後まで読みたい。
それにしても。
自分に全く興味のない人の傍にいて、その人を好きでいるというのはどういう感じがするものだろう。
あと、おやすみプンプン (4)を読んだ。
この人の作品は、考え方が青い、青過ぎるのにやめられない・・・。
重たい罪悪感を、前に進めない理由にしてきたのに、それから開放された途端に、それこそを生きる理由にしていたと気付く、というくだりは分かってしまうよ、なんか。
・・・と思いつつ、うわあああああこっぱずかしいいいいいと、ぐるぐる。
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2009'01.21.Wed
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映画『グーグーだって猫である』が、後を引く「よくなさ」で、観た直後は猫飼いとしての記憶フィルターがかかっていたものの、いや、やっぱり言わんとすることが全然違うよ!あんなふざけた描写の数々は不要で、加瀬亮との中途半端な恋物語も不要で、全体的に死と鬱の匂いがたちこめてて、それを猫の命の輝かしさみたいなものが圧倒するようなものにしなければいけないんだよ!などとぐるぐる考えていた。
監督は、『金髪の草原』も映画化しているし、大島弓子が好きなのだろうけど、どうも今回ばかりはなぁ・・・。タイアップ付き過ぎて嫌になっちゃったのかしらん。
まあそんなこんな言っていても仕方がない。
というか、そんなに特に自分は大島弓子のファンってわけじゃなかったのだけれど、そうやってぐるぐる考えているうちに、実は自覚はしていなかったけど、ほんとは本質的には好きなタイプだったんじゃ?という気がしてきて、劇中に出てきた『8月に生まれる子供』を読んでみた。
普段、人がハッピーエンドと解釈する作品を、アンハッピーエンドと解釈してしまうことが多いのだけれど。
そして、『8月に生まれる子供』はアンハッピーエンド、哀しいラスト、と解釈している人が、あちこちでレビューを読む限りではかなりいるのだけれど。
逆にこれは凄く光の見える終わり方だなぁ、と自分には思えて、それにびっくりした。
大島弓子、今更だけど好きかも!
そうなると、これから読める作品がたくさんあるわけで、それはとても幸せなことですよ。
2008'11.17.Mon
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著者初の短編集。内容はトーン統一、いつものいにお。
この作家さんの作品を読むと、なーんか、自分の若い時の青臭い考え方をつきつけられるような感じで、じたばたしてしまう。
私よりずっと若いんだろうなー。
「うわー、青い、青いよー」と思いつつ、でもつい読んでしまうのは何故。
世界は、若い時に思っていたよりも別に絶望的ではないし、まあ時につらことがあるにしても、案外悪くないですよ。
2008'10.20.Mon
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引っ越しした翌日だかに買って置いてて、ようやく読んだ。
帯で賛辞を寄せている上橋菜穂子というよりは、なんとなく物語から受ける印象は、今市子の『百鬼夜行抄』に近いような。伝統行事の裏にあるどろどろしたもの・・・という題材の採り上げ方が似てるからか、単に絵の感じが似てるからか。
ヒロインのキャラクターが凛々しいのがよかった。
2008'04.16.Wed
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確かに何かの、誰かの、オススメに基づいて買ったはずなのに、何だったか忘れた・・・。
タイトル通り「幼い頃に宇宙へ行こうと約束した兄弟モノ」。
その後、見事宇宙飛行士になった弟と、失業者の兄。
なんのかんののきっかけから、兄も再び宇宙を目指し始める・・・・という話。
宇宙飛行士って、こういう手順を踏んでなるものなんですね!という過程は面白かったけれど、物語自体はまだまだ序盤過ぎて、面白くなるのかどうかは謎。
まあ兄も世渡りが下手なだけで、JAXAの書類審査を通過するだけのポテンシャルは既に持ってるという所がミソなんだよなー・・・。
30代で何かにイチから!ってやっぱ難しいもんね、などと個人的次元で色々考える所もあったりして。
兄弟の上だから、下よりもっとできなくっちゃ!っていう変なプレッシャーを自分にかけてしまう「年長者の習性」に思い当たり、ちょっと恥ずかしくなったりする私は長女。
2巻目で判断しようと思います。うん。
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