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猫の魚辞退

タイトルは長続きしないものの例え。映画・読んだ本の感想メモ。追記したり書き直したりも多いからあんまあてにならない。 日付は観た日付とは限らない。

2025'05.09.Fri
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2007'04.04.Wed
■こどもの一生 中島らも著

当たり外れの大きいらも小説の中では当たりの部類。一気読み。
患者を10歳の子供に退行させて行うサイコセラピーを扱ったB級ホラー(?)。
でも、らも好きだったら、そもそも食事の中のアレが怪しいだろってすぐ分かってしまうので、なんとなぁくピンチのオチの予測がついてしまう。
元々は戯曲だったみたいで、上手にやるならそっちの方が面白かったかも。
(ビデオも出てるみたいなので、機会があったら探してみよう)


■海 小川洋子著

さっくり読める短編集。昼休みと帰り道で読了。
和文タイプにまつわるエロフェチ話が一番この人らしくて最強だった。
でもまあ、ボリューム的にも図書館で借りて正解。
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2007'04.04.Wed
@飯田橋
アイルランド独立戦争〜英愛条約〜内戦勃発 を描いた映画。
止まらない暴力の連鎖に、かなり消耗した。
最初は英国軍が悪者然としているので、そいつらさえ憎めばいいから、観ていて楽なのだ。なのにいつの間にか、応援していた主人公たちがまるきり英国軍と似たようなことをやり始め、分裂しはじめ、善と悪なんて簡単に入れ替わることを淡々と描いていくのだもの。
つらい映画だった。

味方だと思っていた人に大事な人を殺された女たちが言う「もう二度と顔を見せないで」っていう台詞が尾をひいた。
絶対「殺してやる」も「死ね」も出さないままで。相手との今までの信頼関係や、込み入った状況も全部全部のみこんで、大事な人の仇が生きて行く事を認めているわけで、状況や立場が目まぐるしく変化する社会の中で女が根を張るっていうのは、こういうことなんだなぁ、と実感。

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監督: ケン・ローチ
出演:キリアン・マーフィ 、ポードリック・ディレーニー 、リーアム・カニンガム 、オーラ・フィッツジェラルド 、メアリー・オリオーダン
2007'04.01.Sun
ラピュタの田中登特集で観た。
正確には映画じゃなくってテレビドラマ「月曜ワイド劇場」の上映。
映画よりもむしろこっち方が、観る機会あんまりなさそうって思って。

山本陽子演じる善良で働き者の主婦がシャブ中にされて売春やらされる話。

最近の地上波じゃ無理だろうなぁ・・・というどぎつい場面満載で、かなりキツかった。なるほど、主婦が全くそんなつもりなく麻薬にハマるってこういうことかぁ・・・と勉強にもなったけど。薬を「疲れがとれる」「肩こりに効く」と言って紹介した加賀まりこ(友人役)の、薬服用後のハイテンションぶりに「ヤバくねえ?」という判断ができない辺りは、知識がないせいなんだろうな・・・(だからこういうドラマは役にもたつ訳で)。
それにしても、そもそも道端に倒れてる人を介抱した親切心が、仇になったわけで(介抱した相手に気に入られて狙われる)、やりきれない話だなぁ。

禁断症状の描写がポランスキーっぽいってチラシに書いてあったけど、っぽいというよりパクったような気がする。

もう旦那がすげームカつく人で、ベッドで「今日は調子が悪い」って断ると、「旦那が女房の体調までいちいち気にしてられるか」って怒っちゃったり。最後は結局頼りになったけど、84年ってまだまだこんな感じが当然だったんかな。
仕事の虫の旦那様よりもむしろ姑・舅との関係がすごくいい感じで、ああ、誠実に一緒に暮らしてれば、ちゃんと信頼関係が生まれるんだなぁ、なーんて、その部分に救われた。

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テレ朝
監督:田中登
出演:山本陽子、西郷輝彦、加賀まりこ、佐藤慶(←こわい)
2007'03.30.Fri
お金の問題を前面に出した家族ドラマ。
こんなに豪華なオールスターキャストで、こんな浅ましいぎすぎすした話をやらなくってもなぁ・・・と思った。すぐみんな相続できるお金の計算したり、きょうだいに借金申し込んだり、もらいもののハムやワインを親きょうだいに買ってもらおうとしたり、老いた親を邪険にしたり、するんだもの。原節子はそういう所からぼーっと隔離された役だったけど(頼まれるとすぐにお金貸しちゃったり)、きょうだいの中で一人だけこんなお嬢さんぶりってアリなのかなぁ、とリアリティはあまりなかったり。

まあ繰り返し繰り返し、こういう話は映画になっているわけで、現実問題、今も昔もやっぱりきょうだいといえども、いざとなると他人になってお金にきーきーするもんなんですかね。

フィルムセンターで観たので、小さなネタでよく笑う和やかな雰囲気にかなり救われた。笠智衆が歩いてるだけでみんな爆笑。
それ以外でも、成瀬映画はちゃんと笑える呼吸があって、そこがスキ。
個人的には杉村春子の嫌な姑っぷりが面白かった。

帰ってネットで人の感想を読んだら、みんな違った細かいところを面白がってて興味深い。
団令子のノーブラにどきどきした人もいれば、桜餅にどきどきした人も(なぜかお菓子をよく食べる映画だった。おせんべい、大きなショートケーキ、和菓子・・・)、仲代達矢が気味悪かったって人も。


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監督:成瀬巳喜男
出演:三益愛子、原節子、森雅之、高峰秀子、宝田明、草笛光子、団令子、加東大介、笠智衆、仲代達矢、上原謙、杉村春子
2007'03.26.Mon
セカチュー見終わった・・・。
私にとっては三浦友和に泣きまくるためのドラマだった。いや凄かったよ三浦!!!これからはファンになる!(ホントか?)
あと朔太郎の方の両親もよかったし、ちゃんと大人が描けているからこそ、な部分も大きかったような。
いいドラマでした。

や、そもそもどれだけの恋愛だったとしても、人間17年間めそめそしていられるかどうかは、結構疑問なんだけど、それを言ったらおしまいだし。

どれだけ改変したのか、原作を読んでみたくなったけど、たぶん時間の無駄なんだろうな・・・。交換日記を交換テープに変えたのは映画が最初だそうで、それは非常に上手だなぁと感心。至る所でこの方が効果的だった。

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で、白夜行が途中。ようやくテレビで観た辺りに追いついてきたみたい。
かなり見逃してる所が多かったんだ・・・と気づく。
このドラマはほんとに22時からにしてたらもっとヒットしたと思うんだけど。
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