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猫の魚辞退

タイトルは長続きしないものの例え。映画・読んだ本の感想メモ。追記したり書き直したりも多いからあんまあてにならない。 日付は観た日付とは限らない。

2025'05.09.Fri
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2007'09.07.Fri
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吉田 篤弘

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78回転のレコードをめぐる連作。
好きな女の子を男3人でがっちり牽制し合ってガードしてたらひゅるんと全然知らない人に持っていかれてしまう「あれえ?」感がよいです。

これを読んで以来、ウチにたくさんのアナログレコードがやってきたり、たくさんの蓄音機を観賞する機会ができたりして不思議だった。


百鼠百鼠
吉田 篤弘

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世界の三人称の物語は全部、天上の百鼠が書かせてるんだって。
わー!
ちょっと空気が春樹の『世界の終わり・・』っぽかった。


クワイエットルームにようこそ (文春文庫 ま 17-3)クワイエットルームにようこそ (文春文庫 ま 17-3)
松尾 スズキ

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あまりにもフツウの精神病院小説でびっくりした。
山田詠美が「『十七歳のカルテ』の日本版ノヴェライズとしては上出来だが」と評したそうだけど、なんかほんとそんな感じ。『十七歳のカルテ』みてないけどさ。
たぶんヤバい人じゃなくて、いい人なんだろうな、松尾スズキ。
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2007'09.05.Wed
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アルトマンの遺作。
冒頭、劇場の裏方で、だらだらだらだら色んな人が会話してるところをずーっと映してて(そこで退席しちゃう人が何人かいた)、うわー!絵に描いたようなアルトマンの映画だなぁ・・・と。
なんだかこう・・・最後に、好きな映画文法と、音楽と、いい役者さんとで、のびのび存分に楽しんで映画を作ったんだなぁ・・・なーんて思ってしまった。
長く続いた劇場最後の日を描いた映画だって点でも、その日、自分の楽屋で、恋人とまだまだヤる気まんまんなまま椅子で亡くなってたおじいちゃん歌手の存在までも、全てが象徴的・・・って考えたらベタすぎるんだろうけど。

ほんとにもうあまりにも遺作然としていて、敬服しました。
遺作って知らずに観たらどうだったかしら?
2007'09.04.Tue
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ヤンネ・フーティアイネン.マリア・ヤンヴェンヘルミ.イルッカ・コイヴラ アキ・カウリスマキ

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カウリスマキの敗者三部作三作目。
赤い色と犬の切ない目が印象的だった。
基本的に役者さんは無表情なんだけど、行動だけで表現される「うきうき」とか「しょんぼり」とかが非常に胸に来るのが不思議。
スーツにアイロン、焼きたてパン・・・。

『かもめ食堂』と本作の舞台が同じ街とはとうてい思えず、街ってほんとに色んな顔をするものだなぁ・・・と感心した。
人それぞれ、モノは全然違う風に見えてるんだろうな。私の東京と、他の人の東京は多分全く違うんだ。

敗者・・・かどうかは死ぬまで分らない。
主人公は女に騙されて、それでも彼女をかばって失業して刑務所入っても、出てきて再就職した仕事を失っても、本人は本人なりの筋を貫き通して、最終的には傍にあった幸せも掴めた訳だし。
大体主人公は、的外れであんぽんたんでも、ちゃんと会社を作ろうって具体的に頑張ったりしてる時点で、「こんな会社辞めてやるー」とぐだぐだ言いながら10年経っちゃうような人よりよっぽど男らしいし。
騙した女の方は、マフィアがトランプやってる周りでぼーっと掃除機かけたりして、あれはあれであんまし幸せそうじゃなかったし。
敗者、とか言っておいて、監督本人もホントにああいうのが敗者、とは思ってないような気もする。


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パトリシア・アークウェット主演のテレビシリーズ。
主人公が霊感を使って事件を解決していく話。
パトリシア、最近どうしているのでしょう?と思って見てみた。割とこういう話も好きだし。
本題の事件解決自体はダラダラしていてちっとも面白くないし、パトリシアも昔のピチピチキュートな感じではなく生活に疲れた主婦然としていてアレなのだけど、主人公の家族の描写が凄くよいの。子供とのやり取りとか、理解のある旦那様の協力とか、主婦ゆえに抱える色んな悩みとか。
・・・続きをどんどん観たいかと言われるとビミョウだけど、惰性で観ていたらこの家族に愛着が湧いてしまいそうではある。

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女性グループが事故で洞窟に閉じこめられ、暗闇の恐怖の中で色んなものが剥き出しになったり、逆に団結が生まれたり、仲間割れが生じたりする心理ドラマ・・・かと思っていたら、地底人と戦うホラーでびっくりした。
多分、真っ暗い部屋で観た方が怖かったろうと思う。

昔『サイン』をデートで観に行って、「大体アレが苦手な宇宙人がアレが地表の7割を占める星に来る訳ないじゃん。天候だって分るだろうし」とぶーぶー言って「そんな理屈をこねてたら映画なんて観られないでしょ」と怒られたのを思い出しましたが、やっぱり暗闇に合わせて進化した生き物なら、鼻が利かないのは納得がいきません。あんな女も倒せる程度の非力さで地表の生物狩って来れないだろうし。
(もっとB級然としてるなら文句言わないけどでも!)
2007'08.17.Fri
■ちむちむ☆パレード 鈴木志保 著

元々はデジタル作品・・・のセルフリメイクなのかな。
この人は『船を建てる』(この本と同時に復刊)でやりたいこともできることもやり尽くした感が・・・。
持ち主の死で取り残された子供のおもちゃ、海における悲しい事故、悲劇を悲劇と自覚できない無知という悲劇、パレード!!!・・・使われるモチーフがいつも変わり映えしないのでした。
さらさらしたアメリカ文学っぽい空気感と、絵柄は変わらずかっこいい。

■キャンディーの色は赤 魚喃キリコ

この人は絵柄のかっこよさに反して物語が女女しているというか、どろんどろんした怨念に満ちてうっとおしくて、読めば読むほど嫌いになる。なんかこう・・・過去の怨みを延々胸に抱き続け、手首切ろう切ろうとしてるのに、プライドが高過ぎて切れない・・・って感じの主人公が多い。
でもなんかどっか共感もするので読んでしまう。
田舎から東京に出てきて、仕事して食べていってるという状況、その生活圏(吉祥寺、下北沢、中野・・・)、どこかで常に抱いている不安感や、自力で生きてるってプライドや、他人に対する反感や軽蔑やあこがれや。
・・・まああんまり突きつけられてもしゃあないものを突きつけてくる感じだな。

本作は、作者本人は大丈夫か・・・?みたいな病んだ感じが怖かった。
ここまで過去を根に持つパワーが自分になくてよかったとも思う。
2007'08.14.Tue
忘れそう。

■カンバセーションズ @ギンレイ
画面分割して会話する男女それぞれの視点や妄想や回想を映すココロミは面白い。
・・・けど、もっと会話が刺激的ならよかった。
ちょっとリッキー・リー・ジョーンズみたいなサントラがよかった。
やっぱり外国でもああいう場合の下着はペチコートなんだ(ひとりごと)。

■プライドインブルー @テアトル新宿
ハンディキャップサッカーの国際大会に出場した日本チームのドキュメンタリー。
このタイトルの「プライド」は、例えばテレ朝のアナウンサーが「日の丸のプライドにかけて!」なんて絶叫するような類いの漠然とした軽々しいものではなくて、もっと個人個人の人生に関わる重たい感じ。

ハンディキャップサッカーってどんなんだろう?と思っていたら、取り上げられていたのは知的障害の度合いの軽い人が中心のチーム。
選手達は大概、小さい頃は普通に学校に通っていた子たちで、人生の途中で周りについていけなくなって、養護学校に移っている。その段階で「俺ってフツウじゃないわけ?」という物凄い挫折感でプライドをずたずたされた経験がある。
そういう子たちが、サッカーを通じ、遠征を通じて、自分のプライドを取り戻していくお話になっているのだった。

映画では代表チームの動向とは別に、選手個々が職業訓練など、社会に出て行く準備をしているところも映していた。ああ、サッカーで得た自信を胸に、同類同士が集まった安心できる優しい世界から卒業して、これから、社会に出て自分で生きていくんだなぁ・・・。

もちろん、監督の指示の仕方や練習方法なんかもある程度共有できなければいけないので、知的レベル(や障害の度合い)を揃えてチームを作るっていうのは必要なのだろうけれども、何もかにもがごちゃまぜの社会に出て行くシミュレーションとしては正しいのかな?他にやり方はないのかしら? とも思ったり。
自分がもし親だったら、養護学校に入れるかしら?できる限り普通学級に入れるかしら?どっちがその子にとって後々役に立つのかしら?って想像したり。

・・・というわけで、たぶんハンディキャップサッカーの認知度向上(と、それによる寄付やスポンサー獲得)を目指して作られたであろう映画なのに、なんだかサッカーから離れて色々考えてしまった。

■アップタウンガールズ
普通に面白かった。
ヒロインの相手役が魅力的ならもっとよかったんだけど。
あれ、彼には彼女と付き合うメリットがあるけど、彼女にはないんじゃあ・・・。
なんだか最後の手段の愛情表現として、一発当てた大金を活用して大きな買い物をするのって、嫌だなぁ。

■おやすみプンプン 浅野いにお
病的で狂った世界。でもこれ凄い、かも。

■カボチャの冒険 五十嵐大介
猫の持つ野性味がいい。もっとボリュームがあったらなおよかった。

■まんがキッチン
やっと順番が回ってきて読んだ。
やっぱり食べる事って大事だなー。

「インランド・エンパイア」観てやる!きっとわけわかんないんだろうけど!!!
・・・と前売りを買ったけれど、前売りを買った映画は何故か観逃すってジンクスを思い出したり。
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