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猫の魚辞退

タイトルは長続きしないものの例え。映画・読んだ本の感想メモ。追記したり書き直したりも多いからあんまあてにならない。 日付は観た日付とは限らない。

2025'05.09.Fri
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2008'04.21.Mon
『クローバーフィールド』と同日に『ノーカントリー』も観たんでした。
前者がその場で体験する映画なら、後者は問い掛けられる映画なので、感想も、すぐには出ないのです。
まだ出ないのです。

原題は"No Country for Oldmen"。・・・for Oldmenまで言わないと意味通じないね。
イエイツの詩からの引用だそうな。

読み解くのは原作を読んでみたりしながらゆっくりやることにして、
とにかく映画として無駄も隙もない、ひたすら恐ろしい作品だった。
容赦はないのだけど、画にして見せる部分とそうしないでおく部分の匙加減が絶妙というか上品だなと感心したり。

一切分かり合えない存在に淡々と命を狙われ続けるというのは、本当に怖いものです。
でも「若いものは分からん」と言われ続けて、世界は前に進んできたんだよなぁ。
きっと私も分らなくなる日が来るんだろうし、その象徴が「こういうこと」なのかも知れない。
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ウッディ・アレンのニューヨーク鬱ラブコメ。
若かったらアレンが自分で演じていた役をジェイソン・ビックスに。こういう場合、自分よりいい男を選ぶんだなぁ。若いアレン本人が演じるのと大分印象が違うが・・・。
アレン御本人は狂言回し的な役に徹する。

これは滝のような言葉の量を楽しめないと、つらいよなぁ。
主人公がアレンキャラで口だけ達者でぐるぐるぐずぐずする上に、アレン本人も出てるから、ダブル饒舌ぐるぐるぐずぐず。
まあまあ楽しめたけど、おなかいっぱいでした。
ラストがすっきりしてたのは良かった。

個人的にダニー・デヴィート演じるマネージャーのキャラが心底嫌いで、早く契約切ってしまえ!といらいらした。ああいう人、いるよなー。

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これはミュージカルなので、そもそもやや苦手系。
色を徹底的に落として、血の赤だけを際立たせた映像作りとか、やたら道具や歯車にこだわったバートンぽい世界とか、その辺は楽しんで観たのですが。

血はまあいいとして(いいのか?)、復習譚&片思いの湿っぽさに、罪もない人をミンチにして喰うってエピソードが加わることによって、なんていうか「可哀想さ」が薄まってしまったのが残念だった。
『デリカテッセン』みたいなあっけらかんさがないと、人肉エピソードはつらい・・・。

歌の中ではジョニーとアラン・リックマンのデュエットが一番セクシーで、なんだか不思議。

しかしまあ窓越しに目と目があっただけで駆け落ちって、絶対上手くいかないよね、などと若いカップルにツッコミながら帰途に。
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脳溢血で倒れて、左目のまばたきでしか意志が伝えられなくなってしまった男性が主人公(「潜水服」は動かない自分の身体の例え)。
で、介護の人にアルファベットを読み上げてもらって、該当の文字をまばたきで伝えて、ひと文字ひと文字並べて本を書く話。

作品の冒頭は、身体が動かない主人公の視界そのままの映像。
「右目はまぶたを閉じられないから、眼球が乾かないように縫いましょう」ってことになって、目に縫い針が迫ってきてざくざく縫われて視界が半分になる様子は恐怖だった・・・。

片目だけの、狭くて動かない視界は、かなり観ていてきつく、ああ、これが主人公のつらさか・・・と、ある程度観客に体感させてから、カメラは第三者的な視点に切り替わる。
なるほど、と思った。

この作品は人間の魂がどれだけ自由に飛んで行けるかを描いてはいるけれど、主人公がそもそも文化人で、想像力や創造力に富んだ人物だったというのがポイントなのかもなぁ・・・。
で、女好きでもあって、こんな目に遭っても、看護師の女性の品定めはするわ、献身的に傍にいる奥さんの目の前で、愛人を恋い焦がれるわ。いかにもフランス男性っぽい人間味に溢れていた。
老いた父親が人生の女性遍歴を自慢するところもあったりなんかしてね。

号泣!というのはなかったけれど、しみじみと、じんわりと、いい映画。
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映画全編が「米国国防省で保管されている、セントラルパークと呼ばれていた場所で回収されたビデオテープ」という設定。
なので最初から最後まで手持ちのホームビデオ映像(ブレアウィッチもこんなだったのかな←観ていません)。

これは情報として持っていたので、「この手振れ映像、いつ終わるよ」とイライラすることもなく鑑賞。「乗り物酔いしやすい人は注意」って警告があったけれども、乗り物に弱い私にも大丈夫でした(覚悟して行ったせいかな)。

マンハッタンにある友達のアパートでパーティやってたら突然地響きがして、何だ何だとみんなで屋上に上がったら遠くのビルが爆発。「逃げろ!」と外に転がり出たら、何かでっかいものが、途中のビルにぶち当たりながら吹っ飛んできて、よく見たら自由の女神の頭だよこれ!何何何~???とりあえず逃げないと!!!!
・・・というのが「パーティを撮影してたハンディカム」視点でずーっと続いていくのです。
つまり、何がなにやら状態。
ブルックリン橋をパニック状態になって走る群集の様子に、ああ、911以降の映画だなぁ、と感じ入る。

普通の映画のような、状況を俯瞰する「神の視点」が一切なく、主人公達も、政府のエラい人でも軍人でもないので、状況が全くわからないまま、混乱して逃げまどうばかり。
でも「普通の人が現場に居合わせる」ってほんとにこういう感じなんだろう。
ホームビデオな映像はほんとに臨場感たっぷりで、自分も災害(????)に放り込まれた混乱と恐怖をたっぷり味わうことができて、かなり映画体験を楽しめた。

全然次元は違うけれど、空港でシステムトラブルに巻き込まれた時、その場では全く状況が見えず、他でニュース見てる人に情報をもらっていたのを思い出したり。

・・・ということで、自分はパニック体感映画として単純に楽しんだのだけど、観た後にネットを巡ってみたら、みんな台詞や状況の検証に余念がなく、映画では一瞬で、はっきり見えなかった部分をスローにした映像がYoutubeに上がってたり、拡大画像が上がってたり、掲示板が盛り上がっていたり。
なるほど、そういう楽しみ方もあるのかー、と感心した。
あんまり突っ込まなくてもいい気がしなくもないけど・・・。

続編もあるという噂。
謎の種明かしをされるより、もうこれはこれで分からないまま放り出してくれた方が個人的にはいいと思うのだけど。

でもほんとに映像はブレブレ、状況の全体像や真相が全然分からないので、人によっては零点をつける映画だと思う(よって、全然人にオススメ、とかはできない)。
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