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猫の魚辞退

タイトルは長続きしないものの例え。映画・読んだ本の感想メモ。追記したり書き直したりも多いからあんまあてにならない。 日付は観た日付とは限らない。

2025'05.09.Fri
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2008'05.20.Tue
指先からソーダ指先からソーダ
山崎 ナオコーラ

朝日新聞社 2007-07-06
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新聞の連載をまとめたものらしい。
ごくごく短い文章の集合体。
ひとつひとつがそんなにかちっと構成されてはいなくて、「素敵なブログ」みたいなユルさ。思ってたよりは面白くなかったかも・・・というか、短文の集合を読む時に自分が期待するもの、から離れていただけなんだろうけど。

ただなんか、この人と自分って、引っかかってしまう男の人のタイプ(ヒミツ笑)が一緒っぽくて、昔の恋愛の話にはやたら思い当たることが。
そういう話題の時ばかりはこっそりくすくすした。
だから恋愛小説の『人セク』はあんなに自分の中でしっくりしたのかしらん?
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2008'05.20.Tue
嫌われ松子の一年嫌われ松子の一年
中谷 美紀

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映画『嫌われ松子の一生』の、主演・中谷美紀による撮影日記。
役者に罵詈雑言を浴びせる横暴監督に、ネチネチ絡む中谷美紀が愉快。
撮影当時のゴシップ記事でも「監督と衝突」とか書かれていたけれど、成程。

一日一日の記述はとても短いのだけれど、切り取り方が上手くて、映画が出来上がって行く様子や場の空気がちゃんと伝わってきて興味深かった。
ああいうビジュアルやリズム感重視の監督さんの場合、撮影は動きの呼吸ばかりが重視されてしまうから、役者が役柄に入り込むのが難しいのだね。

あっという間に読み終わるし、特に後をひくわけでもないので、図書館向きだけど。
2008'05.20.Tue
三崎日和―いしいしんじのごはん日記2 (新潮文庫 い 76-7)三崎日和―いしいしんじのごはん日記2 (新潮文庫 い 76-7)
いしい しんじ

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シリーズ2冊目。

時々はっとするような考えや表現にぶち当たったり、作るごはんがいちいち美味しそうだったり、読んでる本を端から追いかけたくなったり。

とはいえ、登場人物やお店や用語は明らかに一冊目から追いかけた人との「内輪」を形成しつつある。日記なんだからいいじゃん、ともいえるし、日記とはいえ第三者が読む事を前提としているわけなんだから、何か他に方法はないのか・・・?と考えたり。
2008'05.15.Thu
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この白と黒の手が組まれてる写真がかっこよくて、公開時からチラシを大事にしてましたが、観てはいなかった・・・。
すっかり人種を超えた純愛モノだと思い込んでいたら違ったし。

この映画のカップルは、建築家としてある程度の成功をおさめ、綺麗なお家に住んで、白人社会で頑張って生きてる黒人男性と、貧しいイタリア系移民の白人女性。
この細かい設定で、もう監督が黒人vs白人っていう二元論にとどまるつもりはなく、黒人の中にも、成功した層、貧しい層、色がより黒い人、薄い人、ジャンキー、色々な層が牽制しあっており、白人の中でもそれは同じで、貧富の差も、民族の違いも、それおぞれの思惑も色々っていう状況が描きたかったんだなぁというのが分かる。

・・・分かるのだが、それを色々詰め込みすぎて、最後何が言いたいんだか分からなくなっちゃって終わっちゃった感が。
テンポも間延びした部分が多かったし、この段階のスパイク・リーはまだ私の気に入ったコンパクトな作風は身に付けていなかったようなのでした。

キャストが異様に豪華。
ヒロインのボーイフレンド役がジョン・タトゥーロ、その父親役がアンソニー・クイン。主役の兄役サミュエル・L・ジャクソンはジャンキー役を熱演(一番印象に残る)。そのガールフレンドとして、これがデビュー作らしいハル・ベリー(ジャンキーの凄い騒々しい女役)。あとちょい役だけど、主人公の会社の経営者役でティム・ロビンスが出てたり。
主役二人より周りに目が行ってしまいましたよ・・・・。

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多民族国家は大変なのだ。が。
アメリカだと色とか民族とか、見た目で割と層の区別がつきやすいけど、日本って、ぱっと見、全然分からない所に思わぬ境界線が引いてあったりして、だから怖いんだよなー・・・と実感したことも最近色々あったりシマス。
2008'05.15.Thu
わたしのマトカわたしのマトカ
片桐 はいり

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『かもめ食堂』撮影のために1ヶ月滞在したヘルシンキについての思い出の記。
物の見方が独特で面白い。しかも文章が読みやすく、実に綺麗なのでした。

そして、妙な所でわー、私と一緒だ!と思う箇所がたびたび。
癖の強い食べ物に遭遇した時に「克服の修業」をするのとか、ひとごみの中で傘を振り回す人にわざとぶつかって「その蛮行を思い知らしめる」、「妙な正義感」("正義感"って言い張っていいんですね!)とか。

一緒に「知らない食べ物挑戦」の旅をしてみたり、失礼な人に遭遇した時に無言で目と目だけで「こいつ失敬ね!」って認定したり、してみたいなぁ・・・。

しばらく外国に滞在したら、きっと逆に日本の事がもっと色々見えてくるに違いない、と常々思っていて、ぜひやってみたいのだけど、その考えを裏付けられる所も出てきて、「ぜひいつか!」の思いを強くした。

ないものねだり (幻冬舎文庫 な 20-5)ないものねだり (幻冬舎文庫 な 20-5)
中谷 美紀

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雑誌に掲載されていた、このひとの短い文章が、文体から全体の構成までがすっきりと綺麗だったので、まとめて読んでみたくて購入。
聡明ないい文章を書くのですねえ・・・。
こういう人をほんとの美人と言うのでしょう。
さっそく、嫌われ松子の撮影日記も図書館で予約してみた。

食べるのが本当に好きみたいで、ネタに困るとゴハンの話。
それが私の好みと凄く近い類いの食べ物ばかりで、実に実に美味しそう。
ああ、ゴハン友達になりたい・・・。

料理欲もかきたてられて、ゴハンを炊く土鍋を買いそうになっている。
冬に「たまねぎのまるごと煮」(レシピ)の美味しさに目覚めたのだけど、今度は中谷さん風に、梅干しと昆布でやってみようっと!

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