2008'09.07.Sun
引き続き「フランス映画の秘宝」より。
解説はリンク先から引用。
三重スパイ/2003年/115分/35mm/カラー/監督:エリック・ロメール
Triple agent
スペイン内戦が起こった1936年、ロシア帝政軍の将校が、ギリシャ人の妻と共にパリに亡命する。妻が隣人の共産党員と親交を深めている間、内密の任務を帯びた夫は頻繁に家を留守にする。夫はスパイであることは明かすが、誰のために働いているかは教えない。実話から創意を得たロメールのスパイ、裏切り、騙し、隠蔽に満ちあふれた痛快サスペンス劇。
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「痛快」ではなかったような・・・。
はっきりしたことは分からず、妻が抱える「夫の正体が分からない」「本当は何か恐ろしいことをたくらんでいるのでは?」というひたひたした不安だけがたちこめているような作品。
・・・というのも、私が当時の政治的な構造を理解していないから、妻と同じ「わけわかんないよッ!」というレベルでしか状況が把握できなかったせいでもありますが。
そして酷い男だよこの旦那!!!(感情的)
出てくる女優さんが同じタイプばかりで、「こういう痩せぎすが監督の好みなんだろうなぁ」と思う。
ある意味はっきりしていていいなあ。
私だったら、好みはあっても観客にバレないように、色んなタイプの女優さんを使うと思うもの。
解説はリンク先から引用。
三重スパイ/2003年/115分/35mm/カラー/監督:エリック・ロメール
Triple agent
スペイン内戦が起こった1936年、ロシア帝政軍の将校が、ギリシャ人の妻と共にパリに亡命する。妻が隣人の共産党員と親交を深めている間、内密の任務を帯びた夫は頻繁に家を留守にする。夫はスパイであることは明かすが、誰のために働いているかは教えない。実話から創意を得たロメールのスパイ、裏切り、騙し、隠蔽に満ちあふれた痛快サスペンス劇。
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「痛快」ではなかったような・・・。
はっきりしたことは分からず、妻が抱える「夫の正体が分からない」「本当は何か恐ろしいことをたくらんでいるのでは?」というひたひたした不安だけがたちこめているような作品。
・・・というのも、私が当時の政治的な構造を理解していないから、妻と同じ「わけわかんないよッ!」というレベルでしか状況が把握できなかったせいでもありますが。
そして酷い男だよこの旦那!!!(感情的)
出てくる女優さんが同じタイプばかりで、「こういう痩せぎすが監督の好みなんだろうなぁ」と思う。
ある意味はっきりしていていいなあ。
私だったら、好みはあっても観客にバレないように、色んなタイプの女優さんを使うと思うもの。
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2008'09.06.Sat
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町山ブログでチェックしていた『ホット・ファズ』をようやく観た。
最初はのほほん田舎コメディなのに、殺人事件がエスカレートしてきてスプラッタになるわ、だんだん都会から来た主人公が「自分が異常なのか田舎町の全住民がおかしいのか」と混乱し、"宇宙人にのっとられてるのはどっちSF"(・・・ごめん上手く説明できない)みたいな様相になるわ、火薬満載ガンアクションになるわ、白鳥は大活躍するわ、もうおなかいっぱい盛りだくさん。
色んな映画のパロディがちりばめられているようなのだけど、『オーメン』しか分からず。でも作り手の映画愛が滲み出ていて、素敵にバカバカしい娯楽映画だった。
もうちょっと広い所でやってるうちに行けばよかった・・・。
ビル・ナイがちょい役で〜。
ちなみに主人公を振る恋人役が、ケイト・ブランシェットらしい(顔をマスクで隠してカメオ出演)。
2008'09.06.Sat
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観た順が前後するけど、ケン・ローチの『この自由な世界で』を観てきた。
不法労働者への仕事の斡旋で荒稼ぎするシングル・マザーを描いた作品。
ヒロインがギスギスして余裕のない感じで、疲れた・・・。
お金が稼げて、息子が無事なら、他の人はどうだっていいわ。だってみんなそうでしょう?搾取しなきゃされる側に回るだけ・・・という精神は、たくましいけれど、観ていてとてもつらい。
人に思いやりを持つ余裕すら与えない社会が悪いのか、それとも。
映画としてはもうちょっと楽しい部分も欲しいんだよな、といつも思う。
初期の『レイニング・ストーンズ』が未だに一番好き。
2008'09.06.Sat
フランス映画の秘宝が始まったので、通います。
あらすじとデータはリンク先の朝日新聞社のサイトから引用。
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最後の切り札 1942年/105分/35mm/白黒/監督:ジャック・ベッケル
Dernier atout
南アメリカのある都市のホテルで、一人の男が撃ち殺される事件が起こる。捜査を担当するのは、警察学校の生徒で甲乙付けがたく優秀なクラランスとモンテスの二人。良き仲間でありライバルでもある二人は、先に事件を解決することでどちらが優秀か決めることにする。アメリカ映画の影響が見受けられる刑事もので、ベッケルの長編デビュー作。
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所々笑いも入れて、アメリカ映画のテンポの良さを入れよう入れようとしてるのに、でもやっぱりまったりフランス・・・な感じが面白かった。
警察学校の「男の友情!」な感じが素敵。
常々、フランス人の「いい男」の定義がおかしいと思っているのだけど、この頃の俳優さんは普通にかっこいいな。
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肉屋 1969年/93分/35mm/カラー/監督:クロード・シャブロル
Le boucher
女教師エレーヌと、戦争帰りで今は肉屋のポポールは、結婚式で知り合い仲の良い友達になる。その後、女性の連続殺人事件が起こり、エレーヌはその現場に誕生日の記念にポポールに贈ったライターが落ちているのを発見するが…。スリラーの巨匠シャブロルを代表する作品の一つで、当時の妻ステファーヌ・オードランがエレーヌを演じている。
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サスペンスだよね!と気合いを入れて観ていると、ずーっと教師と肉屋が友情をはぐぐんでいく様子が描かれる。
ずーっと、羊の肉を焼いたり、キノコ狩りに行ったり、誕生日プレゼントあげたり、天井を塗り替えたり。
時々不穏な音楽が流れたり、殺人事件が起こったりするのだけど、ヒロイン周辺は一見平和。
でもタイトルが肉屋って言うんだからやっぱりそうでしょうそうでしょうあああああああ!
・・・という感じだった。
ひどい失恋から恋に臆病になっていたヒロイン。
あんな目に遭ったらもう一生恋なんて考えたくもないでしょうに。あんまりだ。
この肉屋はもみ上げが長くてもったりしていて、私の「フランス人の美的感覚に対する疑問」の典型みたいな人だった。
あらすじとデータはリンク先の朝日新聞社のサイトから引用。
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最後の切り札 1942年/105分/35mm/白黒/監督:ジャック・ベッケル
Dernier atout
南アメリカのある都市のホテルで、一人の男が撃ち殺される事件が起こる。捜査を担当するのは、警察学校の生徒で甲乙付けがたく優秀なクラランスとモンテスの二人。良き仲間でありライバルでもある二人は、先に事件を解決することでどちらが優秀か決めることにする。アメリカ映画の影響が見受けられる刑事もので、ベッケルの長編デビュー作。
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所々笑いも入れて、アメリカ映画のテンポの良さを入れよう入れようとしてるのに、でもやっぱりまったりフランス・・・な感じが面白かった。
警察学校の「男の友情!」な感じが素敵。
常々、フランス人の「いい男」の定義がおかしいと思っているのだけど、この頃の俳優さんは普通にかっこいいな。
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肉屋 1969年/93分/35mm/カラー/監督:クロード・シャブロル
Le boucher
女教師エレーヌと、戦争帰りで今は肉屋のポポールは、結婚式で知り合い仲の良い友達になる。その後、女性の連続殺人事件が起こり、エレーヌはその現場に誕生日の記念にポポールに贈ったライターが落ちているのを発見するが…。スリラーの巨匠シャブロルを代表する作品の一つで、当時の妻ステファーヌ・オードランがエレーヌを演じている。
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サスペンスだよね!と気合いを入れて観ていると、ずーっと教師と肉屋が友情をはぐぐんでいく様子が描かれる。
ずーっと、羊の肉を焼いたり、キノコ狩りに行ったり、誕生日プレゼントあげたり、天井を塗り替えたり。
時々不穏な音楽が流れたり、殺人事件が起こったりするのだけど、ヒロイン周辺は一見平和。
でもタイトルが肉屋って言うんだからやっぱりそうでしょうそうでしょうあああああああ!
・・・という感じだった。
ひどい失恋から恋に臆病になっていたヒロイン。
あんな目に遭ったらもう一生恋なんて考えたくもないでしょうに。あんまりだ。
この肉屋はもみ上げが長くてもったりしていて、私の「フランス人の美的感覚に対する疑問」の典型みたいな人だった。
2008'09.05.Fri
![]() | ペネロピ クリスティーナ・リッチ, ジェームズ・マカヴォイ, キャサリン・オハラ, リチャード・E・グラント, マーク・パランスキー ウォルトディズニースタジオホームエンターテイメント 2008-09-17 売り上げランキング : 174 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
祖先にかけられた呪いでブタの鼻をもって生まれた少女が主人公。
呪いを解く唯一の方法は、「良家の男性から深く愛されること」。
少女の母親は、娘を屋敷から一歩も出さずに世間から隠し通し、お見合いのおぜん立てに躍起になるが、娘の顔を一目見た途端に花婿候補は全員逃亡。
さて、呪いを解いてくれる王子様は現れるのかッ!?
・・・という感じの、おとぎ話。
衣装やセットが、絵本のようで、とてつもなくカワイイ。
クリスティーナ・リッチの魅力的なまなざしで、ブタ鼻なんてなんのその、
キュートに見えてしまうのです。
クラムボンの『チャームポイント』って歌を思い出したり。
ああ、どうせこうなるんですよね?現実ではそうはいかなくても、おとぎ話ですもの・・・とオチを想像してやさぐれて観ていたら、わー!こう来たかぁ!
今っぽく、そしてこれでこそ昨今の女の子映画な展開に、なかなか痺れました。
リース・ウィザースプーンがプロデューサーだそうですが、
きっぷのいい配達屋のねえちゃん役として出演もしていて、これがとてもよかった。
きゃーきゃーしたバカ女の役で主役を張るより、よっぽど魅力的なのでした。
実はいい女優さんなのだなぁ。
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