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猫の魚辞退

タイトルは長続きしないものの例え。映画・読んだ本の感想メモ。追記したり書き直したりも多いからあんまあてにならない。 日付は観た日付とは限らない。

2025'05.08.Thu
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2008'11.11.Tue
ぜんぶ、フィデルのせいぜんぶ、フィデルのせい[出演]ニナ・ケルヴェル, ジュリー・ドパルデュー, ステファノ・アコルシ, [監督]ジュリー・ガヴラス

ギャガ・コミュニケーションズ 2008-10-03
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70年代のフランスが舞台。
両親が突然活動家になってしまい、とまどう少女の物語。

弁護士と編集者の両親を持ち、お金持ちのお嬢さんとして楽しく暮らしていたのに、急におなじみのお手伝いさん(反共産主義)がクビになり、狭い家に引っ越し、家には髭をたくわえた共産主義の活動家がたむろし、宗教の授業に出る事を禁止される。
「こんなのイヤ!!!」

いっつも不機嫌そうで意志的な顔をした主人公が、必死で状況を理解しようとフル回転して頑張る姿が、フランス人だなぁ・・・。
親が主張してるからって、おいそれとそれに染まらない。
あくまで、自分の目で見て、自分の頭で考えて、受け入れられる所、納得いかない所をつきつめる。

親は親で、今までの自分の人生における後悔とか、負い目とかを抱えながら、必死で軌道修正をしている真っ最中。誰だって、考え方は、移り変わったり深まったりを繰り返していく。一生そうして生きて行くものだけど、この映画の御両親は、そのやり方が真摯だ。子供に「ミッキーマウスはファシスト」と言い放って、後で撤回したりしている姿がほほえましい。

フランコ政権、ウーマン・リブ、チリの政治、カトリック・・・・それぞれについて、ちゃんとした知識はないんだけれど、子供も大人も、それぞれ迷って迷って考えて少しずつ育っていく姿が、とても美しい映画だった。
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2008'11.11.Tue
SP エスピー 警視庁警備部警護課第四係 DVD-BOXSP エスピー 警視庁警備部警護課第四係 DVD-BOX
岡田准一, 堤真一, 真木よう子, 総監督/本広克行、原案・脚本/金城一紀

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へなちょこじゃない、かっこいい岡田くんを観よう!企画。
全話終了。
たぶん、オンエアで観るよりも、1エピソード1巻のDVDをまとめ観した方がテンポよく観られたんじゃないかと思う。

「深夜ドラマである」ということを前提にすれば、凄く面白かったし、細かい所にこだわって、丁寧に作ってあった。
BGMにクラシック使ったのも結構よい。

ただ、その前提を抜きにしたら、敵の動機や行動に説得力がなさすぎで薄っぺらい。
敵の造形こそがポイントだと思うんだけどなぁ・・・。
(まさか「古くさい組織に革命を起こすためデス」とか言わないよね?)
あと、次回予告で流れる「ピンチのシーン」がほぼ岡田君の妄想映像っていうのも、その手を繰り返し使われるとうんざりする。

もうあくまで、深夜ドラマですよドーラーマ!と割り切ってわくわく楽しむべき作品でした。
2008'11.07.Fri
見知らぬ場所 (Shinchosha CREST BOOKS)見知らぬ場所 (Shinchosha CREST BOOKS)
ジュンパ・ラヒリ [訳]小川 高義

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今年はいい翻訳小説をたくさん読めた当たり年。
(『ラナーク』みたいな大外しもあったけどな)
引っ越して、図書館カードを作って真っ先に予約した本がこれだった。
この人の小説は、静かに静かに寄ってきた何かにがっと心臓をつかまれる。

今までの作品と同様に、異国で暮らすインド人が主役なのだけど、従来のような「インドの文化を背負ったまま、異国の社会で生きて行く」という状況の中で揺れ動くアイデンティティ・・・といったテーマは薄れた感じ。
作者自身が、そういう心理状況から脱した、ということなのかなぁ。
どの年代の人物を描くにしても、「人生」に対する見方が、前より成熟したように思う。

考え方、生活環境、家族構成・・・人間はどんどん変わっていくもので、その変化をそのまま、作品の中にいい形で反映できる作家さんは貴重だと思う。
これから先も読み続けたい・・・。
2008'11.03.Mon
あたしと魔女の扉 (ハヤカワ文庫 FT ラ 3-1) (ハヤカワ文庫 FT ラ 3-1)あたしと魔女の扉 (ハヤカワ文庫 FT ラ 3-1)
ジャスティーン・ラーバレスティア [訳]大谷 真弓

早川書房 2008-10-09
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旅行のお供に選んだファンタジー。

母親と二人でオーストラリアを放浪して育った少女が主人公。
二人は、少女の祖母から逃げ回っている。
母親によると、彼女は自分を魔女と信じる邪悪な人間らしく、捕まったらどんな恐ろしいことをされるか分からない。
逃亡生活の中で母親は精神のバランスを崩してしまい、主人公は残る肉親である「魔女」に引き取られることになってしまう。

・・・という設定で、解説に「魔法か狂気かの究極の選択に迫られる」とあったところから、違う妄想をしてしまった。
実は母親の方が狂人で、自分の母親が魔女であるという妄想を娘に押し付けて育てていた・・・という話かしら?と。

勝手に物凄く複雑な親子コンプレックスの話を想像して読んでいたので、複雑な解釈なぞ必要のない「書いてあるそのまま」な展開に拍子抜け。
3部作だそうで、プロローグ的な位置づけだから内容が薄いのかも知れないけれど、あまりこの先に対して魅かれるものがないかも。
2008'10.27.Mon
ノボケイン 局部麻酔の罠ノボケイン 局部麻酔の罠
スティーヴ・マーティン.ヘレナ・ボナム=カーター.ローラ・ダーン.ケヴィン・ベーコン, デヴィッド・アトキンス

パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン 2008-03-07
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この作品はレンタルDVDの頭に何本か入っていた予告編で知り、キャストが豪華!と思って借りてみたもの。
あの予告編は本当にうっとおしいけれども、たまには広告効果もあるという証左。
公開はレイトショーのみだったみたい。
監督は『アリゾナ・ドリーム』の脚本を書いた人らしい。

ちょっとした嘘のために、どんどん主人公が窮地に追い込まれる話。
ストーリーは置いておいて、主人公が歯科医という設定だったために、歯医者嫌いにとっては耐えられない映像を観るハメになり、正直に言うと物凄ーく後悔した。
痛いよう・・・・。

ローラ・ダーンのイカれ女役は凄かった。
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